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中国の都市部・農村部の所得格差の問題について、中国社会科学院経済研究所の所得・資産分配に関する研究グループはこのほど、数年間にわたる研究の結果、1988年・1995年・2002年に実施された3回の国勢調査や最近の調査報告をもとに、次のような結論をまとめた。
▽中国の都市部・農村部の所得格差は世界最大
都市部・農村部の所得格差は1994年から減少し始めたが、1997年以降は再び拡大に転じた。2001年には、都市部の1人当たりの所得が農村部の3倍に達した。貨幣以外の要素も計算に含めた場合、中国の都市部・農村部の所得格差は世界最大となる。
▽都市部・農村部の所得格差が引き続き拡大
1995年〜2002年、所得格差を示すジニー係数は都市内部での拡大が最も目立った。一方、農村内部では縮小している。しかし、都市部・農村部間の所得格差は拡大している。1995年には都市部の1人あたりの所得は農村部の2.8倍だったが、2002年には3.1倍に拡大した。
▽高所得層の収入は飛躍的に増加
全国の所得格差の拡大は、低所得層の情況が悪化しているのではなく、高所得層の収入が異様なスピードで増加しているためとみられる。農村部の低所得層の情況は、ある程度改善しつつある。
▽労働力の自由移動が解決へのカギ
都市部・農村部の所得格差の問題を解決するため、労働力市場が分割されている情況を制度の面から解決することが急務となっている。
「人民網日本語版」2004年2月26日
http://j.peopledaily.com.cn/2004/02/26/jp20040226_37029.html