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(回答先: カネボウ帆足社長辞任へ 3月の臨時株主総会で正式表明 [朝日新聞] 投稿者 あっしら 日時 2004 年 2 月 23 日 18:12:57)
1936年大分県生まれ。61年松山商科大学卒業後、カネボウ化粧品大阪販売入社。92年鐘紡(現カネボウ)取締役。常務、専務を経て98年4月社長就任。99年から会長も兼務。
どん底から脱出 総合生活消費財企業を標榜
―― 帆足さんが98年4月に社長に就任したときのカネボウは連結債務超過で非常に苦しい経営状態でした。以来3年、「選択と集中」「集中と拡大」路線で会社のあらゆる面にメスを入れ、立て直しを図ってこられました。この3年、何をしてきたのですか。
帆足 世の中にはどん底の会社がゴロゴロ転がっています。そういう会社が再生するのに何がいちばん必要かといえば、私は「意識改革」だと思います。
そこで私は社長就任後初めての拡大経営会議で約300人の幹部を集め、「三年間で正常な会社になろう」と訴えました。それは言葉を換えれば「信頼されるメーカーになろう」ということです。
そのため第一に各事業部隊の責任者は2003年ないしは2005年までの事業戦略を明確にすること。第二に変化する顧客ニーズを先取りして商品開発を徹底していくこと。第三に相手が耳を傾けるような提案型の営業力を強化すること。以上3つを強調しました。この3つがリンクした時に初めて信頼されるメーカーになると思います。
―― 意識改革は進みましたか。
帆足 まだまだですね。点数でいえば50点か60点です。100点にしようと思っても無理ですから、80点を目指しています。ただ、そうやって日々全力投球していくなかで、業績も徐々に回復し、従業員の目の色も変わってきました。
―― 収益改善のためには具体的にどんなことをされたのですか。
帆足 社長就任早々、まず労働組合に対して「向こう3年間、賃金の10%カットに協力してほしい」と申し入れました。
―― それはなかなかシビアですね。
帆足 その1年後には多くの企業がやり始めましたが、当時、そんなことを打ち出している企業はほとんどありませんでした。収入減を嫌って社員の士気が低下しないかと心配もしましたが、「収入がちょっと減るぐらい何ということはありません。それよりも存在感のある夢のある会社にして下さい」と逆に激励されました。
この結果、2001年3月期末で連結債務超過も解消され、経常利益も270億円位まで回復する予定です。
―― 4月以降、賃金を元に戻したら収益を圧迫しませんか。
帆足 今度は新しい賃金制度をつくりました。管理職の場合、給与の50%を固定給、残り50%を役職給、業績給にして、個人の成果、事業業績を半期ごとに反映させます。1年単位だと長すぎて、従業員の士気を鼓舞できませんから、半期にしたのがミソです。
化粧品チェーンで業際事業展開へ
―― 「繊維の鐘紡」を化粧品などをコア事業にした「カネボウ」に転換しました。コア事業をどのように強化しているのですか。
帆足 化粧品の事業部隊には、「業界のリーディング・カンパニーを狙え」と檄を飛ばしています。リーディング・カンパニーというのは、口紅とか美白美容液などの商品ごとに一つ一つシェア・ナンバーワンにしていくということです。その結果、化粧品業界全体の売り上げが3年連続マイナスになったなかで、当社は99年度が4・4%増、2000年度も4%近い伸びを達成しそうです。
―― とすると、3年前と比べて事業のウエートもかなり変わりましたか。
帆足 繊維が34・4%から30%に下がり、化粧品(含むホームプロダクツ)が37・7%から45%強に上がりました。このほか食品が8%強、医薬品が4%強あります。医薬品では、高齢化社会に対応して「元気で長生きしたい」という中高年者のニーズに沿った「予防医療分野」を伸ばしていきたいと考えています。
―― 繊維事業はこれからどうしていくつもりですか。
帆足 常識で考えても、日本と中国の生産コストの差は明らかです。しかし、付加価値の高い商材を開発していけば、日本でも十分やっていけると思っています。
―― 化粧品およびホームプロダクツを核にする戦略は、カネボウのこれまでの多角化路線とは明らかに違いませんか。
帆足 いえ、本当は一緒なのです。ただ当社は「美」と「健康」そして「心の豊かさ」を提供する総合生活消費財企業「ザ・ライフスタイルカンパニー」を標榜しています。それなのに、これまでは化成品や情報システム事業などにも手を出していた。そういうものは3年間でかなり整理しました。
そのかわり化粧品や漢方、食品の各事業を有する当社の総合力を最大限に生かした「業際事業」を6月から展開します。
―― 具体的にはどういう商品をどこで売るのですか。
帆足 化粧品や健康補助食品などをセットにして「ウェイユー」というブランドで当社のチェーン店やインターネット上で販売していきます。全国で約2万5000店舗ある当社の化粧品チェーン店を21世紀型にだんだんと業態変化させていくのも、私の大きな使命だと思っています。
(聞き手・構成=エコノミスト編集部)
http://www.mainichi.co.jp/life/eco/ir_interview/0410.html
カネボウの帆足社長、辞任へ=再生機構への支援要請で
カネボウの帆足隆会長兼社長は23日までに、産業再生機構への支援要請の責任を取り、社長を辞任する意向を固めた。辞任の時期は化粧品事業を分割して、新会社が設立される5月初旬以降が有力となっている。 (時事通信)
[2月23日17時3分更新]
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040223-00000605-jij-bus_all
カネボウ社長引責辞任へ 経営陣の大幅刷新も
産業再生機構に支援を要請しているカネボウの帆足隆会長兼社長が、経営責任を取って社長を辞任する意向を固めたことが23日、明らかになった。3月30日の臨時株主総会で正式に表明する見込み。
産業再生機構への支援要請など一連の事態に陥ったことに対し、帆足社長は「他の役員ともども責任を重く受け止めている」と話しており、社長の退任だけでなく経営陣の大幅刷新につながる可能性が高まった。
再生機構への出資要請発表直後には「後輩のために会社の基盤を作るのも責任」と語り当面、続投の意向を示していた。しかし混乱の責任を問う声が社内外から高まったことや、再生機構に支援要請した過去の例では、経営者は辞任するなど経営責任をとっていることなどから、早期に辞任を決断したとみられる。(共同通信)
[2月23日17時38分更新]
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040223-00000168-kyodo-bus_all
カネボウ、帆足社長が引責辞任へ
[東京 23日 ロイター] 産業再生機構に支援を要請しているカネボウ<3102.T>の帆足隆社長が、経営状況悪化の責任を取って辞任することが分かった。
同社関係者が明らかにした。
時期や後任は未定。
同社は23日、社長名でコメントを発表。「一連の事態に対する経営責任については、私をはじめ、全取締役が重く受け止めている。私自身の進退については、いずれ明らかにする所存だ」としている。(ロイター)
[2月23日17時45分更新]
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040223-00000693-reu-bus_all