現在地 HOME > 掲示板 > 国家破産33 > 663.html ★阿修羅♪ |
|
Tweet |
日本道路公団が発注した10億円以上の高速道路建設工事を受注した221社のうち、同公団からの天下り社員がいなかった会社は2社しかなかったことが、同公団の内部資料から明らかになった。また、予定価格に対して落札価格の比率を示す落札率は平均で98.18%もの高率になっていた。
道路公団の発注工事をめぐっては、公団技術系トップが、天下り会社の技術系OBとの間であらかじめ工事を需給調整する官製談合が行われている、との指摘があるが、二つの数字はその疑いをさらに深めることになりそうだ。
公団の内部調査は、1998年度から2002年度の5年間に契約された10億円以上の工事361件を対象に実施。大手ゼネコンなど221社が受注していた。このうち、公団からの天下り社員がいなかった企業は、京都、兵庫の二つの地元ゼネコンのみで、02年度に両社でJV(共同企業体)を組み第2名神高速道路の区間工事(12億8100万円)を受注していた。
98年度から01年度までの4年間の工事では、すべての受注企業に公団からの天下り社員がいた。受注件数が6件以下でも、9人の天下りを受け入れる会社もあった。受注会社の99%が、1人から最高9人の天下りを受け入れていたことになる。
一方、落札率が最も高かったのは第2名神平野工事の99.95%で、地崎工業と金下建設のJVが、19億9594万5000円の予定価格に対し19億9500万円で落札していた。全体では99%以上が約7%、98%以上が7割を占め、95%未満は2件しかなかった。
また、この資料から221社の受注件数(JV含む)を5年分足し合わせたところ、最多は住友建設の13件で、大林組など3社の11件、清水建設など3社の10件、鹿島など4社の8件、東亜建設工業など8社の7件と続いた。受注件数と各社への天下りの数をつき合わせてみたが、明確な因果関係は見られなかった。
天下り問題に詳しい評論家の堤和馬氏は「公団工事の入札に新たに参加したいという業者には、職員の再就職の受け入れが条件だと昔から言われている。そうやってOBがいる業者の中で仕事を回していく、という官製談合の構図ができ上がっている」と指摘する。【道路国家取材班】
[毎日新聞2月23日] ( 2004-02-23-03:00 )
http://www.mainichi.co.jp/news/flash/seiji/20040223k0000m010088001c.html