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「脱帝国主義の時代とは…その姿」と題して昨年の10月18日に、次に来る文明の政治を主に紹介しましたが、今回は経済と、そこに到る道筋を紹介しようと思います。
非帝国主義の経済は安定したものとなるでしょう。現在の資本主義経済は氾濫して暴れる大河のようなもので、始末が悪いものです。
かつてのヒマラヤのいくつかの小国や南太平洋の島々の小国が営んでいた経済をイメージしてみましょう。また、我が国の江戸時代の経済をイメージしてみましょう。これらに共通しているのは「安定」ということです。もっとも今のヒマラヤや南太平洋は帝国主義の中で悪影響を受けています。
次の時代の非帝国主義の経済では、世界が単一の市場となり、高度な生産技術が用いられるので、貧しくもなく、不便でもありません。
経済が安定するということは、その成長は激しいものではなくなるということです。
これは、人間生活にとって必要な時に成長するのであって、利潤を目的として成長するということがなくなるからです。
しかしながら、この安定した経済のシステムを招き入れるためには、現在の世界的規模での経済破綻を清算しなければなりません。
そうでないと、いつまでも立ち直れずに混乱が長く続いて人口も激減するという結果を招くでしょう。
人類の現在において今だに営まれている帝国主義経済はすでに破綻しているのです。そのことが自覚されていないのです。
世界単一市場と新生産技術によってもう一度、世界的規模で大きく成長させて、つまり各国の経済を大きく成長させて、破綻から立ち直ります。貧しい地域がなくなって、均一に文明生活を営めるように必要なところには公共投資を行い、各国の生産力を質的にも量的にも高めるようにします。
この世界的な経済成長によって、帝国主義経済の破綻の遺産としての各国経済の「赤字」を解消させることができるのです。たとえば我が国の財政赤字(これは帝国主義と手をつないだことによって、出現しました)をはじめ、米国経済の経常収支の赤字、財政赤字、貿易赤字そしてEU各国の財政赤字も解消されます。これが清算なのです。
今は仕事がなくて困っているゼネコンも、世界的な地域開発の公共投資で仕事をえることができます。
新しい経済成長の為に我が国やEUの経済の果たす役割は大変に大きく、牽引力となる立場にあります。なぜなら、我が国と、EUの経済は今だに健康体を何とか維持しているからです。それ故に我が国の人々はこの健康体を維持させるよう努めてゆかねばなりません。健康体でなければ、将来において働くことができません。
世界の現況を見ておわかりのように帝国主義経済を続けていても、経済は縮小するばかりで人々は貧しくなるばかりです。経済の縮小とは、破壊である戦争と、失業や犯罪や不健康も含めて、広義の意味で言うのであって、企業の利益の拡大だけを見てはいけません。
明らかに帝国主義はゆきずまって終末に到ってきており、そのシステムは人々に不幸をもたらすだけであり、したがって、人類にふさわしいものでないことが現実に示されております。
しかし、帝国主義が経済的破綻だけでなく、政治的にも破綻しなければ、新しい経済活動を営もうとしても、その一歩を踏み出すことはできません。帝国主義は政治的には何とか体面を保っています。それは保たせているからです。核戦力の保持を背景にした軍事的脅迫により保たせているのです。金本位制はとうの昔に無くなり、帝国主義経済はいまや核兵器本位制と言えるでしょう。核兵器による脅迫が帝国主義経済の貨幣価値を支えているからです。だからこそ、核兵器を独占しょうとするのです。
しかし、いつまでも続きはしません。今や地球人類は最終的な闘いを行っていると言えます。これは自分自身を相手とする闘いです。自らのつくりだした核戦力と自らの神性との闘いなのです。人の存在は神性によります。そして存在すなわち神性が勝利するでしょう。自らの悪行を清算するほかありません。
そういうわけですから、人類の近い将来の希望は開けているのです。我が国の人々は生活の健全性を保って、国の経済の健全性を保っていくよう努めなければなりません。
自殺は、戦闘で相手を殺すに等しい罪悪です。人の存在に対する罪なのです。
世界人類の為に働けるよう努めなければなりません。ですから自殺は許されません。
さて、帝国主義の政治的破綻の後に、世界全体に協調と協力の気運が高まり、帝国主義の障壁が無くなり、世界単一市場が開かれ、新生産技術の全面的活動により大経済成長が出現します。その成長が頂点に達して、それが止まった時に「安定の経済」に移行させます。
それは難しいことではありません。その時には帝国主義への反省から人類は十分に学んでいて、利潤の拡大を経済活動の目的とはしておらず、人類生存を目的として働くからであります。つまり余計な働きをすることはなくなり、余計な時間は文化生活の為に使うことになります。従って、失業は無くなります。
人類生存の為(子供から老人まで、そして弱者も守って生きてゆくため)の経済が営まれるのです。社会の必要分を働きます。
帝国主義からの反省を十分に行わなければなりません。さもないと、安定経済への移行に手間取ることになります。未来に向けて希望を大きく持って、活動しましょう。
人として今ここにあることを喜び、感謝いたしましょう。
人類は互いに愛し合いましょう。
人類は本来は、宗教に依らずとも愛し合えるのです。人は太陽の下に生きます。
参考:「論議」10月18日