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ドブに捨てられた「血税8兆円」を考える−「一時国有化」を強行した「戦犯」たちを吊るし上げろ。
http://www.asyura2.com/0401/hasan33/msg/656.html
投稿者 奈々氏 日時 2004 年 2 月 23 日 00:14:49:cXKB50SSW0VRY
 


98年に「一時国有化」された新生銀行(旧長銀)が再上場された。
ここに到るまでに、公的資金8兆円が投入されたという。
うち、約4兆円の損失が確定、残りは買い取った不良債権の回収次第というが、
あまり多くの回収は見込めないだろう。
それに対し、旧長銀の買収に1200億円を投資した外資ファンドは
上場によって現状の含み益をふくめ1兆円近い利益をあげたことになる。

一方、貸出先を倒産させればその貸し倒れ損失が公的資金で補填されるという
「瑕疵担保条項」をあてにして安易に倒産に追い込まれた企業は相当数にのぼり、
それもあって、98年当時16兆円あった旧長銀の資金量は6兆円まで落ち込み、
マクロ的な信用収縮にも大きな悪影響を及ぼすこととなった。
いずれも大きなデフレ要因として作用したことになる。

もはや、政策の失敗は明らかだ。
当時の大蔵省が主張したように、政府が長銀に優先株の形で
いくらかの資本を貸してやって他行と合併させて、
その上で、それによって得た優先株式を数年後に市場で売却するか、
もしくは直接返済してもらえばよかったのである。
別に税金なんて1円たりとも使う必要はなかったのだ。

しかも、その方法ならば瑕疵担保条項など当然必要ないため、
銀行にとって企業を潰すよりも、むしろ支えるインセンティブが働くことになり、
多くの企業が安易に倒産に追い込まれることもなかっただろう。
当然、税金で不良債権を買い取ってやる必要もなかったし、
デフレに大きく寄与することもなかったことになる。

「一時国有化」などという究極の愚策の失敗が
これほどまでにあからさまに提示されているにも関わらず、
当時、「反大蔵省」のポーズのためだけに、
何の考えもなく、このような愚策を声高に叫んだ
低劣なマスコミや政治家連中はなんの反省も示していない。

それどころか、一部マスコミは自らも戦犯の一翼を担っているために、
この失政から目をそらさせるための問題のすりかえに必死である。
特に目立つのが外資のリップルウッドが儲けたことや、
売却の際の瑕疵担保条項をことさらに強調して
国民の怒りを外資ファンドや新生銀行に向けさせようという手法だ。

しかし、瑕疵担保条項はあとさき考えない一時国有化の結果、
そうでもしないと買い手が付かなくなったためやむを得ずの措置である。
また、外資しか入札できなかったのは、国内勢は政治にもみくちゃにされて
契約後におかしな因縁をつけられるのを恐れたからであり、
「さすがに外国企業に無茶を言ったら国際問題になる」と読んだ外資しか
手が上げられなかったということだ。それでも彼らはリスクを取ったのだ。
その結果外資が儲けたことにとやかく言える筋合いがあるはずもない。

問題の根源は一時国有化などという究極の愚策にこそあり、
後はそこから派生した結果にすぎない。
であれば、その愚策を主導した連中こそ徹底的に吊るし上げなければならない。
具体的には多くのマスコミ、菅をはじめ民主党の連中、
民主党案の採用を強行に主張した自民党の石原、塩崎らのカルト代議士である。
いまこそ、彼らのデタラメを徹底的に叩くべきである。

97年以降猛威を振るっている「銀行を潰せばいい」「企業を潰せばいい」というような、
狂った思想の行き詰まりは今や明白になってきている。
デフレが急速に拡大したのもそれ以降だし、
銀行貸し出しが減少に転じたのもそれ以降だ。
さらに言えば自殺者数が2万人前後から3万人前後に跳ね上がったのもそれ以降だ。
破壊の果てには何もないことをいい加減に理解すべきである。

一方、そういう連中はなぜか同時に、
政府が経済より直接的に介入するといいことがあると信じているようだ。
しかし、それも全くの幻想であることも長銀の失敗から学習すべきだ。
いまだにカネボウを国家管理しようなどという狂った発想が
どこから出てくるのが私にはまったくわからない。
こういうデタラメな連中を淘汰することこそが、真の「官から民へ」の道であり、
真の「構造改革」であるという思いを強く感じている。

http://village.infoweb.ne.jp/~fwhh1899/index.htm

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