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(回答先: 米貿易赤字が過去最大更新 03年、4893億ドル [共同通信] 投稿者 あっしら 日時 2004 年 2 月 13 日 23:30:40)
【ワシントン竹川正記】03年の米貿易赤字が2年連続で過去最大を更新した。これは世界経済の不均衡拡大を示し、過去最悪の5000億ドル規模に膨らむのが確実な米財政赤字と併せた「双子の赤字」問題は深刻化の一途をたどっている。米ブッシュ政権は日本や欧州も含めた世界的な経済成長の加速と緩やかなドル安で不均衡を調整する楽観シナリオを描くが、本当に可能か。ドル暴落や金利急騰につながれば、打撃は米国にとどまらず、世界経済や金融市場全体に波及するだけに、不安は尽きない。
「日欧が構造改革を通じて成長を高める一方、米国はブッシュ大統領が掲げる5年間で財政赤字を半減させる計画を進める」。先週末、米フロリダ州で開かれた先進7カ国財務相・中央銀行総裁会議(G7)は、ドル安と共に、米「双子の赤字」に代表される世界経済の不均衡への対応が焦点となったが、米大統領選への配慮もあってか、このような建前の議論に終始した。
不均衡拡大は、低成長が続く日本や欧州、市場経済化を急速に進めている中国など各国がこぞって対米輸出に成長を依存していることが背景。日欧には「米国に強く出られない」(国際金融筋)との引け目もあり、結局、ブッシュ政権が示す楽観シナリオに乗った格好だ。だが、財政赤字は米経済の成長加速による税収増で縮小し、貿易赤字も柔軟な米経済構造の下、緩やかなドル安も含め、混乱なく調整されるとのシナリオは、説得力に乏しい。
米国は現在の株高や日欧との圧倒的な景気格差も理由に「赤字を穴埋めする米国への資本流入が滞ることはない」(テーラー米財務次官)とも強調するが、「市場の米国への信認がいつ失われるか、誰にも予測できない」(ルービン元米財務長官)と楽観的な見通しに頼った問題先送りの弊害を警告する声も強く、ブッシュ政権の危機意識の薄さに懸念が募っている。
[毎日新聞2月13日] ( 2004-02-13-23:28 )
http://www.mainichi.co.jp/news/flash/keizai/20040214k0000m020090000c.html