現在地 HOME > 掲示板 > 国家破産33 > 504.html ★阿修羅♪ |
|
Tweet |
花王によるカネボウの化粧品事業の買収交渉が、大詰めで難航している。カネボウの労働組合が同事業の完全売却に反対の意向を示しているためで、同社はすでに花王に社内の厳しい雰囲気を伝えている。カネボウは13日、「化粧品事業を花王に営業譲渡する交渉を継続している」と説明しているが、交渉の先行きは不透明になってきた。
カネボウは従来、重要な経営判断には労組の同意を得てきた経緯があり、今回の化粧品事業の完全売却についても労組に説明。労組は12日、「収益源である化粧品事業を失い、家庭用品や繊維事業だけで生き残っていくのは難しい」との反対の意向を会社側に表明した。
カネボウによると、花王による買収計画に対し、複数の投資ファンドが対案を提示している。カネボウは今のところ花王との交渉を優先する姿勢を示しているが、社内をまとめ切れない場合、計画の変更を迫られる可能性もある。
カネボウが化粧品事業を手放すのは、売却で得られる資金で04年3月期に債務超過を解消するためで、交渉が頓挫すれば信用問題に発展する恐れもある。このため、カネボウは決算期末の3月末を控えて、ギリギリの決断を迫られそうだ。【吉原宏樹】
[毎日新聞2月13日] ( 2004-02-13-19:33 )
http://www.mainichi.co.jp/news/selection/20040214k0000m020034000c.html