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予想外の減産、日量100万バレル…OPEC決定
【アルジェ=黒井崇雄】石油輸出国機構(OPEC)は10日、アルジェで臨時総会を開き、現行の生産枠(イラクを除く10か国で日量2450万バレル)を4月1日から同100万バレル引き下げて2350万バレルとすることを決めた。
生産枠引き下げは、90万バレルの削減を決めた昨年9月の総会以来となる。春以降の暖房向け需要の減少などに伴う需給悪化を未然に防ぐのが狙いだ。原油価格が高止まりしている中での減産決定に対し、消費国側の反発が強まるのは必至だ。
市場では、OPECが今回の総会では生産枠を据え置き、減産の検討を3月の次回総会に先送りする、との見方が強かった。代表的な7油種で構成するバスケット価格がOPECの目標価格帯(1バレル=22―28ドル)を上回っている状況での減産は、消費国の理解を得にくいからだ。
しかし、一時は31ドルを超えていたバスケット価格が28ドル付近まで下落したことで、OPEC内には、今後の需給悪化に対する懸念が急速に広がった。さらに、ドル安によって原油価格が実態よりもかさ上げされているという判断も加わり、価格の急落を避ける予防的措置として、減産に踏み切った。(読売新聞)
[2月11日0時55分更新]
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040210-00000115-yom-bus_all
原油価格、上昇=予想外の生産枠削減で−ロンドン市場
【ロンドン10日時事】10日のロンドン石油市場は、石油輸出国機構(OPEC)が予想外の生産枠削減を決定したことで、原油価格が上昇している。国際石油取引所(IPE)の北海原油ブレント先物の中心限月3月きりは午後3時25分(日本時間11日午前0時25分)現在、1バレル当たり29.25ドルと、前日終値比0.14ドル高で推移している。 (時事通信)
[2月11日3時1分更新]
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040211-00000162-jij-int