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主要な民間調査機関の03年10〜12月期の国内総生産(GDP)成長率予測が3日、出そろった。物価変動の影響を除いた実質成長率は主要13機関平均で前期(7〜9月期)比1.3%(年率換算5.3%)と米国の速報値(年率4.0%)を上回る水準を予測。7四半期連続のプラス成長で、予測通り年率5%前後を達成すれば00年10〜12月期(同5.5%)以来3年ぶりの高成長となる。
03年10〜12月期のGDP速報は内閣府が18日に発表する。
名目成長率はUFJ総合研究所だけがマイナス成長を予測したが、13機関平均では前期比0.5%と3期連続のプラス成長。実質成長率の内訳は、輸出が世界経済の拡大を受けて中国、米国向けを中心に13機関平均で同4.5%増の高い伸び。設備投資もIT(情報技術)関連を中心に同3.9%増と加速したとの見通しだ。
GDPの5割強を占める個人消費も同0.7%増と2期ぶりに増加に転じ、5四半期ぶりの高い伸びを見込んでいる。ただ、多くの機関が、冷夏・長雨で衣料品などの販売不振だった前期の反動増を指摘。輸出も「中国の輸出補助金の削減(04年1〜3月期以降)に伴い前倒しされた」(JPモルガン証券)との指摘もあり、成長率が実力以上にかさ上げされた可能性もある。04年1〜3月期は「総じて堅調だが、回復の勢いは大きく鈍化する可能性が高い」(みずほ総研)との見方が多い。【若島正浩】
◆ことば 名目成長率と実質成長率
生産物の実際の市場価格を評価するのが名目国内総生産(GDP)で、その伸び率が名目成長率。名目GDPを物価変動の影響を除いた実質的な価値に直すため、総合的な物価指数(GDPデフレーター)で修正した数値が実質GDP。その伸び率が実質成長率。緩やかな物価上昇(インフレ)が常態である通常の経済では、名目値から物価上昇分を差し引いた実質値は名目値を下回るが、現在は物価下落(デフレ)が続いているため、反対に実質が名目を上回る「名実逆転」現象が続いている。
[毎日新聞2月3日] ( 2004-02-03-20:35 )
http://www.mainichi.co.jp/news/flash/keizai/20040204k0000m020077001c.html