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中国現代化戦略研究課題チームと中国科学院中国現代化研究センターは30日共同で、「2004年中国現代化レポート」を発表した。現在、広い地域で「他に先駆けた基本的現代化の実現」「基本的現代化の前倒し実現」が発展目標に掲げられているが、これに対し「そもそも地域の現代化とは何か」「すべての地域で現代化を実現できるのか」「どのように現代化を実現するか」といった疑問が浮かぶ。同レポートは「地域の現代化への道のり」をテーマとし、理論面と実践面からこうした疑問に答えようとするものである。
課題チームの専門家は現代化を2つの段階に分ける。第一次現代化は農業文明から工業文明への転換を指し、第二次現代化は工業文明から知識文明への転換を指す。
同レポートによると、2001年の中国の第一次現代化達成レベルは世界108カ国中62位、第二次現代化達成レベルは同59位で、総合的現代化達成レベルは同60位だった。
現在の地域の現代化は(1)2段階の現代化が同時並行で進んでいる(2)地域ごとの第一次現代化達成度には差がなくなってきたが、第二次現代化達成レベルの差が拡大し、全体として現代化プロセスの不均衡が顕在化している――ことが特徴に挙げられる。内陸の八大地域を比較すると、華東沿海地域と華北沿海地域で最も現代化が進んでおり、東北地域、華南沿海地域、黄河中流地域、長江中流地域がそれに続く。北西地域と南西地域では現代化が遅れている。2001年の統計データによると、北京市、上海市、天津市、遼寧省、浙江省、江蘇省、広東省、黒龍江省、陝西省、吉林省の10省市では、香港、台湾、澳門(マカオ)に次ぐ高レベルの現代化が実現している。
同レポートでは、地域の現代化では、今後の発展の道筋を考えれば、新しい総合的な現代化のルートが必要であり、発展の構造を考えれば、バランスの取れた発展のルートが必要になるとの認識を示す。むやみに発展目標を設定するのではなく、国家全体の現代化プランに歩調を合わせつつ、地域の実情と力量に合った目標を定め、それを実現していくことが必要という。
同レポートは地域の現代化に向けた新たな戦略として、現在、国務院の扶貧(貧困扶助)弁公室、西部大開発弁公室、地域開発関連機関がそれぞれ行っている現代化事業を統合して国家地域開発署を設立し、(1)国家レベルで地域の現代化戦略とその政策的措置を研究・制定・実施する(2)地域の現代化の成功例を分析し全国に宣伝する(3)発展が遅れた地域に技術援助や各種支援を行う(4)地域開発基金を管理する(5)国務院が行っている地域の貧困扶助・開発プロジェクトを受託管理する――ことなどを提案する。(編集KS)
「人民網日本語版」2004年2月2日
http://j.peopledaily.com.cn/2004/02/02/jp20040202_36262.html