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仙台市の小中学校で給食費の滞納が急増している。2002年度は滞納が過去最高の1568世帯、約3501万円に上った。生活困窮も少なくないが、半数以上は「払いたくない」などの身勝手な理由。滞納のしわ寄せで給食の質を落とさざるを得ない学校もあり、親の間で不公平感が強まりそうだ。
<高級車に乗って>
太白区のある小学校では近年、11月ごろから給食のデザートが1品少なくなったり安い食材が使われたりと、献立に変化が生じている。独自に給食を作っている「自校方式」の小中学校で見られる光景になった。
理由は給食費滞納分の帳尻合わせ。教頭は「給食費は独立採算なので、滞納で予算が足りなくなると年度末に給食の質を落として調整するしかない」と打ち明ける。
若林区の中学校では「親が高級車に乗っているのに給食費を払ってくれない」と事務長が明かす。生徒数が約300人の学校で、昨年度の滞納は25世帯、約88万円に上った。
昨年7月、生徒に気付かれないよう滞納家庭に電話した上、催告書を郵送して支払いを促したが、それでも滞納分を支払ってきたのはわずか2世帯。最終手段として家庭訪問も行っているが、「義務教育だから払う必要はない」と抗弁する親もいるという。
<理由なく過半数>
仙台市の小中学校では給食費の滞納が増加傾向を強めており、2000年度に初めて3000万円を超えた。その後も増加に歯止めがかからず、問題が深刻化している。
市教委が理由を調べると「生活困窮」と判断された家庭は42.0%にとどまり、「転校生の未払い」1.4%、「その他」56.6%。「その他」は「理由もなく払いたくないと答える家庭」(健康教育課)という。
「給食費支払いの民事の時効が2年と知った上で納付を延ばす親もいる」と証言する学校関係者もいる。
<訴訟も見合わず>
業を煮やした市教委は昨年7月、各学校が保護者に独自で郵送していた催告状を学校と市教委の連名で出すようにした。
支払方法を銀行振り込みから手渡しに替えた学校も増えている。支払い手続きに子どもを介在させることで徴収率を上げようと狙う。
寺内譲健康教育課長は「訴訟で回収を図ろうとしても1件当たりの訴額が少額なため、弁護士費用などで見合わない。今は個人のモラルに訴えるしかない」と頭を抱えている。
[1月27日14時43分更新]
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040127-00000012-khk-toh