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昨年の自己破産22万件超、8年連続で過去最多
ローン返済などに行き詰まった個人が昨年、全国の裁判所に行った自己破産の申し立てが、1月から11月までで22万695件(速報値)に上り、年間で初めて20万件台に乗った2002年分を6000件以上も上回っていることが、最高裁のまとめで分かった。年間の申立件数は1995年以降、右肩上がりで増えており、過去最高を8年連続で更新することになった。
個人の自己破産申し立てのうち、消費者金融からの借り入れや、クレジットカードの使いすぎなど貸金業者の利用が主な原因だったケースは、初めて20万件の大台を突破して20万1828件(91・4%)に達し、申立件数を押し上げている背景に、多重債務者の広がりがうかがえる。
一方、昨年11月までの法人の自己破産の申し立ては7879件で、2002年の1年分を1053件下回っている。企業の業績にやや回復の兆しが見える一方、給料カットなどで個人の懐は厳しい状況が続いている現状を反映しているようだ。
個人の自己破産申し立ては、98年に10万件を突破。2002年は21万4638件と、前年比33・7%増となった。昨年1年間の伸びは、それよりは緩やかになる見通しだが、2000年に「特定調停」、2001年に「個人再生手続き」がそれぞれスタートしており、法曹関係者は「自己破産だけでなく、債務整理の手段が多様化しているためではないか」と指摘している。(読売新聞)
[1月26日3時7分更新]
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040126-00000101-yom-soci