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今の中国はランドパワーではない。中国の人口の大半は農奴であり、奴隷に近い。ほんの一握りのスーパーエリート層が未来永劫中国の大部分を占める農民を支配するための装置、それが中国共産党である。それは警察力を持った財閥であり、同時に都市連合でもある。南沙諸島の軍事行動を見ても、基本は海軍の国であり、中国とは沿岸部の都市だけで、後は植民地な訳だ。中国共産党と台湾当局の争いはシーパワー同士の争いとなる。中国におけるランドパワーというのは、あくまで集会禁止令を受けた膨大な数の労働者・農民である。しかし、アメリカに支援された民主化運動はシーパワーである。チベット独立運動はシーパワーの傾向が強く、上層部にはアメリカとの結びつきが強いが、東トルキスタンの独立運動は基本的にランドパワーであり、それ故に、中国はランドパワーであるトルコ系国家との友好を強めて、東トルキスタン独立勢力を抑えなければならない。
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そして、シーパワーたるアメリカは最近基本がランドパワーである東トルキスタンを見殺しにして、中国・パキスタンと結託して独立運動を弾圧し始めている。しかし、この行動はランドパワーが基本のパキスタンを同様させている。今のパキスタン政府はアメリカに引きずられるように協力させられ、国民の反発を招いているからだ。これまで矛盾を抱えながらも、かろうじて統一を保ってきたパキスタンにネオコンはかつてない程、厳しい試練を与えた。今、誰がパキスタンの指導者になってもうまく運営するのは難しく、反発を受けるだろう。そもそも、今まで米中パがイデオロギーを超えて、結託・同盟できたのが奇跡だったのだが。この三者は、敵の敵は味方という事で国益だけで同盟を組んだのであって、何のイデオロギー的つなありもない。しかし、しょせん国際政治というのはそんなものかも知れない。この世界は利権が動かしているのであって、イデオロギーが世界を動かしているようにはあまり見えない。