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(回答先: うまく説明できないのですが…… 投稿者 エンセン 日時 2004 年 1 月 27 日 22:13:13)
シジミさん、*さん、エンセンさん、スパルタコスさん、はじめまして。
興味を引かれたので、初投稿します。
今後もよろしくお願い申し上げます。
親や親族からの子供への虐待が社会全体で問題視されるようになったのは、90年代に入ってからだと思います。
しかし社会全体で虐待が問題視される以前から、虐待はありました。
今に始まったことではないのです。(死に至ったケースもあったはずです。)
ただ、90年代以前は、家庭内の問題とかしつけで済まされてきただけです。
90年代前は警察も家庭内不介入が原則でした。
ですから、DV同様、虐待も親子のしつけの問題とされていて、表沙汰にならなかっただけです。
虐待にも、種類があります。
身体的虐待は、他人から見ても分かりやすい虐待ですが、ネグレクトや精神的虐待は傍からは、わかりずらい虐待です。
日本の虐待は、これら3つの混合が多いように思います。
虐待を受けた子供は、後々まで精神に傷を残します。
そして、以外に知られていないことですが、虐待した親もまた、かつては虐待された子供だったケースが多数なのです。虐待の世代間連鎖です。
世代間連鎖は、先の世代に行けば行くほど、エスカレートしがちだともいいます。
(石を一つづつ積み上げるように、と言えば分かりやすいでしょうか。)
この世代間連鎖を断ち切らない限り、どんなに厳罰を課しても虐待は無くならず、より巧妙になるだけだと考えます。
上記を書いて初投稿した後、議論が進んだようなので私見を補足。
議論の中で、「可愛いわが子をなぜ虐待するのか?」や「虐待している親が子供を手放したがらない」との話題が出ています。
なぜ、虐待をするのかよく分からないのですが、虐待された子供が怯えた顔をしたり、怖がったり、泣いて縋ったり、無条件で従うようになったり、などの反応をするのを見るのが、虐待する側の優越感や支配欲を満足させると同時に、己の強さ自覚出来、快感、楽しさを覚えるからではないかと想像しています。(虐待中、虐待している側は、笑っていたりして)
心理学者の岩月謙司氏は著書「家族のなかの孤独」で『親の七がけ幸福論』を述べています。以下、著書から一部引用します。
<家族のなかの孤独より引用>
親の幸福度を仮に100とする。親は、子供の幸福度が50〜70程度におさまっていると安心するのである。上がりすぎたらさりげなく足を引っ張るし、下がり過ぎたらここぞとばかりにハッスルして支援する。不機嫌さや無視という戦術を巧みに使って子供の幸福度を50から70程度に調節するのである。これが親の七がけ幸福論である
虐待の背景に、虐待している親は、かつての虐待された子供であったケースが多いと書きました。それにプラスして、岩月先生が述べていらっしゃる親の七がけ幸福論も関係があるのではないかと考えています。