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こんにちわ。乃依さん。
>米などは、階層格差・階層固定が激しい国ですが、
>それに関してはどうお考えですか。
ってことですが、
わたしは欧米のことはよく知りません。
それどころか、釜ケ崎という、質的には世界最大の貧民窟からあまり出たことが無い。
出るときは趣味のサーフィンをするため直接、僻地の海岸に行くだけ。
したがって、欧米に限らず東京のことすら今はほとんど知らない。
欧米では
そういう階層的断絶が激しいということはよく聞きますが
日頃そんなに実感として伝わってこない。
ただ、欧米に限らず
階層格差、階層固定(貴族・平民などの意識やそれに合わせたシステム)が
どこから出てくるか? と想像すると、
国民全般がそれを許容しているところがあるから存続しているのだといえる。
たとえば日本で言えば天皇制がある。
皇族・華族というのは日本の人口比からすれば微々たるものだけど、
極端にいえば欧米の階層固定を煮詰めたようなものだともいえる。
しかし、このような特別扱いを国民が許している。
欧米の場合はもっと裾野が広いのだろうけど、貴族とか平民という意識が
日常的な実感としては一種の歴史的習俗になっており
個々の人々にはそれほど抑圧もないのではないかとも思います。
自分の知り合いに、長らく英国やオランダに住んだ中流階級の人がいる。
息子は三十になったばかりだがオックスフォード大学で
理論物理学を教えているから、かなり階層的には上の人と付き合いがあるはず。
で、その点について尋ねてみたのですが
まったく人種的な壁や、あるいは階層の抑圧を感じていないといっている。
たしかに平民とかの階層断絶があるが、それぞれの階層の人々が
それなりにそれを楽しんでいると。
ちょうど日本人が天皇制や皇族の特別扱いを認めているような感覚で、
かの地の庶民は「階層固定」を眺めている。
日常生活や付き合いではまったく齟齬を感じていないといっている。
もしそれが抑圧的なものだったら、すぐに庶民層から異議の声があがるでしょう。
わたしたちのように歴史や風習が違う者が外から見るのと違って、
そこに住む人にとって
階層固定に対する感覚はまるで違うのだと思いますがどんなものでしょうね?
これは逆にもいえることだと思いますが。