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リチャード・パール他の「悪を終らせよ」(二〇〇三年十二月)についての論評
更新 平成16年02月25日09時14分
太田龍の時事寸評
平成十六年(二〇〇四年)二月二十四日(火)
(第八百六十四回)
http://www.pavc.ne.jp/~ryu/
○当「時事寸評」第八百六十一回(16.2.21)に、
リチャード・パール、デービット・フラム共著「AN END TO EVIL」
に対する、パトリック・ブキャナンの批評(「アメリカン・コン
サバティブ」誌、二〇〇四年三月一日号、六頁以下)を紹介した。
○ここでは、その問題の書、「悪を終らせよ」について簡単に論評する。
○本書は、二〇〇三年十二月下旬に、米国で出版された、と言うが、
米国アマゾンでは、売り上げ順位はかなり高い。
○日本とは違って、米国人は、自分の名前を名乗って、読んだ本に
ついての是非の論評を、米国アマゾンのホームページ上に投稿する。
○そして、その人の評価を、最低の星一つから最高の星五つまでの
どれかに決定する。
○二月二十日頃の時点で、百二件の読者の投稿あり、これは非常に多い。
そしてこの百二件の平均評価は、星二つ以下。
○この論評を見ると、肯定と否定と、完全に二極に分裂して居るようだ。
○双手を挙げて本書の内容に賛成して、星五つ。
○こいつらは気違いだ、気違いが二人、星一つ。
○と言った具合。
○「リチャード・パールは、(米国)外国政策の強硬派ネオコン運動の
インテレクチュアル・グル(導師)である」(ワシントンポスト紙、
D・ミルバンク)
○パールらによれば、本書は、
「アメリカ人にとって、中間の道は存在しない。
勝利か、ホロコーストか。本書は、勝利のための手引書(マニュアル)
である」(九頁)、
のだそうだ。
○この本の第一章は、現在と言う時代が、世界的テロに対する戦争の
始まりである、とし、
○第二章は、「始まりの終り」、
つまり、ようやく、戦争は、始まったばかりだ、と言う。
○これからの「仕事」は、
(1)イランのテロリストイスラム宗教指導者の打倒を支持せよ。
(2)シリアのテロリスト体制に止めを。
(3)サウジアラビアとフランスは、友人ではない、恐らく、敵。
(4)国連への支持は止める、もし、それが改革されないなら。
(5)移民への規制強化。
(6)CIAとFBIを、根本的に再組織せよ。
(7)中国をスクイズせよ(Squeeze=締め上げる、圧迫する)。
北朝鮮を封鎖せよ。
(8)パレスチナ国家が米国の安全保障になんらかの恩恵をなし得る
と言う幻想を捨てよ。
その他、だと。
○フランスが「敵」視されつつあるところがスゴイ。
○これはモノスゴイ高圧的な姿勢、高飛車。
○CIAのテネット長官に対して、彼は失敗した。
即刻、クビにせよ、などと言う。
○パトリック・ブキャナンは、本書について、米国ネオコンの時代は
終った、と評する。
○ブキャナンの立場からすれば、そう成るであろう。
○しかし、ブキャナンは、「陰謀説」は採らない。
ここにブキャナンの限界があるだろう。
○ユースタス・マリンズの見方はそんなに、甘くはない。
○マリンズ著「カナンの呪い」(太田龍監訳、成甲書房、平成十六年二月)
の「カナンの呪い」新版刊行によせて(二〇〇三年九月)と言う序文には、
二〇〇一年九月十一日以降、「カナンの呪い」初版(一九八七年)で
警告した「ナアマ計画」(第十一章)が、実行に移されようとして居る、
とある。
○「ナアマ計画」は、米国の白人を皆殺しにする計画のこと。
○パールらのこの著作については、更に続報する。
(了)
〜
フランス革命についての日本の売国奴学問奴隷大軍団のデマゴギーを一掃する一大思想作戦を開始すべし。[週刊日本新聞]
http://www.asyura2.com/0401/bd33/msg/866.html
投稿者 乃依 日時 2004 年 2 月 23 日 03:36:58:
[新刊]ユースタス・マリンズ著 太田龍監訳、解説「カナンの呪い」著者公認、完全訳本 成甲書房 四百十三頁 定価二二〇〇円+税
http://www.asyura2.com/0311/lunchbreak2/msg/722.html
投稿者 乃依 日時 2004 年 2 月 06 日 15:13:04: