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投資家ソロス氏、反ブッシュで1250万ドル個人献金
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20040220id26.htm
【ニューヨーク=河野博子】国際投資家、ジョージ・ソロス氏(74)が「ブッシュ再選阻止」を目指して、1250万ドル(約13億1875万円)もの巨額の個人献金を民主党系市民団体に注ぎ込んでいる。
最近の選挙を独自調査して「当落はカネ次第」の分析結果を得たためで、共和党陣営はいらだちを募らせている。
ソロス氏は、個人資産70億ドル(約7400億円)で、経済誌フォーブスによると世界28番目の資産家。ハンガリー生まれのユダヤ人で米国市民権を持つ。左右の全体主義を強く嫌悪する。ヘッジファンド経営の一方、慈善事業を手広く行 い、「開かれた社会の構築」を目指す国際民間団体も主宰する。
これまでの献金先は「共和党の方が多い」というソロス氏が、「ブッシュ大統領再選阻止」の個人的キャンペーンを始めたのは、政治的信念からだ。
昨年12月に出版された著書「アメリカの覇権バブル」では、「ブッシュ大統領は米同時テロを利用し、米国と世界を危険で誤った方向に導いた」と主張。18日、ニューヨークの外交評議会での講演では、イラク戦争について「『大量破壊兵器』も『アル・カーイダとの関係』も、誤った口実。民主化のため、というのは噴飯もの」とし、ブッシュ政権は「脱線した」と決めつけた。
世界中の経営者や投資家の注目を集める大富豪、ソロス氏は、金の使い方も慎重に戦略を練った。独自に政治コンサルタントを雇って過去の選挙を分析。
その1人、トム・ノービック氏(47)は、「共和党は、2002年の中間選挙で有権者登録や投票の呼びかけなどの票掘り起こし費用を、2000年の大統領選時の5倍に増やし、選挙に勝った」とし、今年の大統領選も、「票の掘り起こし次第」との結論を引き出した。
これに力を得たソロス氏は、250万ドルをリベラル層向けの基金に献金してテレビ広告などで反ブッシュ機運を盛り上げ、市民団体に巨額献金して、票掘り起こしを進める運動に着手した。1000万ドルの献金を受けた草の根組織「アメリカ・カミング・トゥギャザー」は、全米17州で有権者登録や投票呼びかけという「票掘り起こし」を展開中だ。
共和党はこの動きに対し、「違法ではないか」と反発するが、ソロス氏は、連邦選挙委員会管轄下の政治団体ではなく、政治資金規正法による規制を直接受けない市民団体に献金し、巧みに“抜け道”を使う。連邦選挙委員会も19日、同氏の行動を制限しないとの判断を示した。
もっともブッシュ陣営も、2億ドルを用意するとされており、資金対決では負けない。今回の大統領選は、空前の金まみれ選挙になりそうだ。
(2004/2/20/23:48 読売新聞 無断転載禁止)