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新潟県新発田市の升潟の土壌に含まれていたゼンマイ類の胞子(右)とクリの花粉や微粒炭(顕微鏡写真)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040221-00000113-kyodo-soci
縄文時代中期に、クリ林などを育成するため「山焼き」が行われていた−。分析会社パレオ・ラボ(埼玉県)の三村昌史研究員らは21日までに、地中に残った微細な炭や花粉を分析し、こんな研究結果をまとめた。縄文人の栽培や農耕をめぐる議論が盛んなだけに、波紋を広げそうだ。
三村さんは新潟県新発田市の升潟の湿原を、7メートル下までボーリングし、土壌の年代や花粉などを10センチ間隔(約70年間隔)で調べた。
その結果、最下層の約5200年前(縄文中期初め)から約4000年前(同後期初め)では、一帯の山林が火災に遭ったことを示す直径数十マイクロメートルの微粒炭が、常に大量に検出された。
花粉分析では、この時期は明るい環境を好むクリやゼンマイ類が優勢だったが、微粒炭が減少した4000年前からは、クリに代わって原生林的なブナが増えていた。
湿潤な気候の北陸地方では、落雷や自然発火による山火事はほとんど起きないことから、三村さんは、縄文人が有用なクリ林などを育成するため、邪魔なブナや雑草を定期的に焼き払っていたと結論付けた。
縄文遺跡から大粒のクリが多量に出土するため、樹木の管理や栽培が行われていた可能性が考えられてきたが、証明は難しいとされてきた。(共同通信)
[2月21日18時1分更新]