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環境保護運動家らは1月28日、ある報告書の中で、アジアのハゲワシ3種の生存が一般に使用されている関節炎用鎮痛剤によって脅かされていると指摘した。
人類は20年にわたりジクロフェナク(非ステロイド系鎮痛剤)を使用してきたが、一部の獣医が動物の炎症止めにもこれを使用し、これら動物を食べたハゲワシを死に至らしめている。米「海外華僑基金」のプロジェクト責任者・ワトソン氏は「これは薬物が大型野生脊椎動物に害を及ぼしていることが初めて確認された例だ」と指摘する。
研究者によると、過去10年間に、インド、パキスタン、ネパールでこの薬物が動物の治療に使用され、3種のハゲワシの数量が激減した。研究者がパキスタンで行った実験結果から、ハゲワシは体内にこれら薬物を残留する鳥を食べた後、腎臓が衰弱したことが明らかになった。ワトソン氏は、この研究成果の論文を1月28日付の科学雑誌「サイエンス」に掲載した。同基金では、インド、パキスタン、ネパールの政府に対策を講じるよう呼びかけるとともに、環境保護組織が協力して、この薬物の使用を阻止し、ハゲワシを繁殖させるよう呼びかけた。同基金の生物学者ムニアー・ウェラニー氏は、「アジアの生態系の中でハゲワシは重要な役割を担っている。
これまで一千年にわたり家畜や、時にヒトの遺体すら食べ、環境を清潔に保ってきた。ハゲワシの減少が経済・文化・人類の健康にもたらす影響は軽視できない」と述べている。
日付 2004-02-11
筆者 周 玲(資料整理)
媒体 『中国環境報』(2004年2月6日)
団体名 中日韓環境保護情報共有中国ボランティアチーム/緑色北京
URL http://www.grchina.net/
翻訳者 藤田
http://www.enviroasia.info/japanese/index_j.php3?status=n_view&w_num=1336&c_cd=C