裁判員制度についての懸念ゴジラズワイフ

裁判員制度についての懸念
http://www.asyura2.com/0401/bd33/msg/768.html
投稿者ゴジラズワイフ日時 2004 年 2 月 15 日 12:37:33:KlbqKLPeasbcI

　裁判員制度の論議は、自衛隊のイラク派兵や道路公団問題に
隠れているようだが、これには人権の基本に関する由々しきことが
含まれている。
　日本では、あることを必要以上に大きく取り上げて、その蔭で、
同じくらいか、大局的に見ればもっと大きな問題が、こそこそと
既成事実化されることが多々ある。

　裁判員制度の問題点は大きく二つある。
　一つは裁判官対裁判員の人数構成、もう一つは守秘義務の
期間である。
　東京新聞によると自民党案は3対4、公明党案は2人対7人
(前者裁判官、後者裁判員)、そして守秘義務は自民党案は裁
判員をやめてからも生涯、公明党案は裁判員である期間だけ、
罰則には自民党案が罰金か懲役、公明党案は罰金だけらしい。

　ここでまず、人数について考えたい。
　東京新聞ではその後に1月5日付の記事で
http://www.tokyo-np.co.jp/00/kakushin/20040105/mng_____kakushin000.shtml
「市民の裁判員制度つくろう会」代表世話人　の意見では、
「さまざまな人数比で模擬裁判を試みたことがあるが、裁判官一人、
裁判員十一人で評議したときが、最も活発に市民から意見が出て
いた。」とあるが、これなどは、現実の裁判と机上の空論に等しい
裁判ごっこを弁えない意見である。現実の裁判では、懲役であれ
罰金であれ利害が密接に絡みついて来る。例えば大物政治家や
暴力団の幹部や勢力のある宗教団体の裁判で、素人の裁判員が
多ければそんなに活発な意見が交わされるか?　甚だ疑問である。
民主主義とは衆愚主義と紙一重。それは現在の政治家の選挙にも
すでによく表れている。日本の国の為よりも身近な利害や雰囲気で
投票する国民が多いから、バカな二世三世議員やタレント議員が
横行して、自国民が拉致されても何十年も取り戻せないバカな政府を
生んだ。そんな国民が裁判で、上記のような者達に金や仕事で、
あるいは私生活で脅かされたら、まともな審判が出来る筈はない。
被告人に不利なことは、裁判員の多数だけでは決められなくするそう
であるが、これは裏を返せば、被告人に有利な事は(愚かな)裁判員
の多数が罷り通る事になる。裁判員はあくまでも庶民の健全性の
指針だけでよい。ただのお祭りの紅白歌合戦でさえ、一般の審査と、
審査員の審査では重さに雲泥の差があるではないか。

　もう一つの守秘義務の期間や罰則も第一の問題と重複する点が多い。
開かれた裁判の為にはプライバシーに配慮して守秘義務を解くとか、
守秘義務違反に罰金だけでなく懲役刑があるのであれば裁判員制度
が生かされないとか、出ているが、やはり守秘義務は生涯、違反には
懲役刑もあって当然と思う。日本人はある面では犯罪者(被告人)の
人権に神経質なほどなのに、ここでは驚くほど犯罪者(被告人)の人権
への配慮が欠如している。犯罪者の更正には裁判員の守秘義務は
不可欠である。現在は警察官僚でさえ、頼まれれば前歴を平気で漏洩
する者もいるモラル不足の日本である。それにプライバシーに配慮して
というが、その線引きはどこでするのか?　このような玉虫色の裁判員
制度は裁判員選抜の事務が煩雑化するだけで、百害あって一利なしで
ある。

　それにワイフは公明党が裁判員の数を多く、守秘義務は裁判員の
期間だけ、罰則は罰金だけとの案であるのが気にかかる。週刊新潮の
１月1・8日合併号のP186から187にもあるように、最高裁の判決さえ、
創価学会の都合のいい時期に出されているようである。これだと、
裁判員は建て前は無作為抽出とはいえ、その抽出段階で創価学会員
が関わることがあれば(オウムの信者が自衛隊のシステム作りに関わっ
た事もあるので「絶対にない」とは断言できないはず)、現在でもいくつか
提訴されている創価学会等に不利な訴訟の場合の裁判員は、すべてか
多数が学会員で構成されうる危険性がある。しかも守秘義務は裁判員
の期間だけであるとすれば、その後、対立した側に裁判で知り得た相手に
不利な秘密を武器にしてなんらかの働きかけをする危険性も含んでいる。

　米国でもある組織が裁判を牛耳って、判決さえ左右しているケースが
あるのは、よく知られている事実である。日本は何かといえばすぐアメリカ
は・・・というが、国会議員の数は日本は米国の人口比にすれば、現在
の半分ぐらいでいいいことや、アメリカの大統領はアーリントン墓地に
参ったり、宣誓に聖書をつかっていることを引き合いに出して、靖国神社
への首相の参拝を肯定したり、米国は軍隊があるのに同盟国の日本には
軍隊が存在せず、先のマイアミの米国中央軍のオフィスにおける対イラク
戦の各国軍の連絡会において、日本の代表の佐官に「日本軍といって
もらっては困る。自衛隊である。」と言わせる時に、その前置に、先の
大戦で米国が押しつけた憲法により・・・もないのである。アメリカは・・・
アメリカは・・・というのであれば、そのような時にこそ言ってもらいたい。

http://www3.to/gaogao
　

重要 ! !

下記国民新聞にも裁判員選出過程の個人情報の危機が提起されています。

http://www5f.biglobe.ne.jp/~kokumin-shinbun/H15/1512/1512002conspiracy.html

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