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台湾、中共大陸中国では、既に、胡蘭成は名誉回復した。しかし、一億二千万人日本人家畜人ヤプー羊人間の群れは、胡蘭成など、目に入らない。
投稿 平成16年02月08日00時01分
太田龍の時事寸評
平成十六年(二〇〇四年)二月七日(土)
(第八百四十七回)
http://www.pavc.ne.jp/~ryu/
○胡蘭成は既に、一九九〇年〜一九九一年に、朱天文女史による、
漢文(中文)胡蘭成全集全九巻が、無事出版され得たことによって、
台湾では、「名誉回復」されて居た。
○「名誉回復」とは汪兆銘政権に参画したことによる、「漢奸(売国奴)」
の罪名、そしてそれに、著作の出版も禁止される、その禁令が、解除
されたことを意味する。
○しかし、台湾に於ける、この重要な状況の変化をこの十年余、日本人
には全く気付いては居ない。
○更に、二〇〇三年九月以降、中共大陸中国が、胡蘭成の著作三冊を
出版したことによって、
中共中国に於ても、事実上、
胡蘭成は「名誉回復」された、
と見ることが出来る。
○そして、このたびもまた、日本人は、この、更に重要な変化が、全く
見えない。
○日本民族全体の恐るべき思想的情緒的感覚的心理的精神的霊的劣化。
○もとより、台湾と中共大陸中国の両方に於ける胡蘭成の「名誉回復」
が、ただちに、胡蘭成思想の肯定的評価に結び付くことはあり得ない。
○中共中国のインターネット上の議論の中には、「胡蘭成は旧型才子
である」、と言った説をなす物も見受けられる。
○これは、現在中共中国インテリ学生層のかんりの部分に共通する反応
であろう。
○しかし、ここで、「旧型」と言う。
なにを以て、この種の人々は、
「新」と「旧」を分けるのか。
○それは、言うまでもなく、あの、
「五四運動」によって分られる。
「五四以前」は旧型。
「五四以後」は、新型。
と言う。
○日本人は、「五四」、と言っても、まず、ピンと来る人は居ない。
ごく僅かな、中国現代史専門家、を別として。
○「五四」とは、「五月四日」の略。
○一九一九年(大正八年)の五月四日、中国北京の知識人学生から
始まった、日本帝国主義の中国侵略に反対する運動。
○この運動は、政治運動としては不発に終わり、新文化運動へと転進
した。
○この意味での、五四新文化運動の「旗手」の役割を果したのが、魯迅
と、その「狂人日記」である。
○五四以降の「新型文人」とは、要するに、
(1)中国五千年の伝統文明の全的否定。
(2)西洋への全的没入と西洋かぶれ、西洋崇拝。
と言うこと。
○中国共産党陣営が、この西洋かぶれ中国人の立場から、胡蘭成を
表層的に見ると、まさしく、
「旧型才子」、
と成るであろう。
○しかし、二〇〇三年九月、北京市の中国社会科学出版社が、胡蘭成の
「今生今世」を出版したとき、その紹介文の中に、
胡蘭成の「国学」の理解は深厚である、
と明記されて居る。
○「中国社会科学出版社」は、
「中国社会科学院」の一部門である。
○そしてこの「中国社会科学院」とは、
中共中国政府と、中国共産党中央に直結する、きわめて大規模な
研究機関であると言う。
○「国学」とは一体なんのことか。
○これはまさしく、いわゆる「五四」運動についての、きわめて重要な
反省を前提とした言説であろう。
○しかし、我々の祖国日本に於ては、
権力エリート階級、知識人、学者、作家、マスコミ人、宗教界芸能界
のエリートたち。
これらは二百パーセント。
完璧な西洋かぶれ。
○胡蘭成のすべてが、これらの極悪国賊売国奴エリート権力者によって
抹殺されるのも当然か。
(了)