現在地 HOME > 掲示板 > Ψ空耳の丘Ψ33 > 645.html ★阿修羅♪ |
|
Tweet |
フセインにカネを渡していたのは誰だ!
昨年(2003年)12月14日、連合軍暫定当局(CPA)ブレマー代表の力強い言葉に世界中が興奮した。「We got him」――イラクのフセイン元大統領を捕まえた報せである。
だが、間もなく誰もがこの拘束劇の裏側に怪しさを感じるようになった。
イラク北部、フセインの故郷ティクリート南東15キロにあるアッドール村。この寒村の農家の敷地内にあった深さ2メートルの穴の中に一人で潜んでいたフセイン。捕らえられて間もない髭ぼうぼうのフセインの映像は世界中に流されたが、このときもしフセインが見つからなかったら、いったいどうなっただろうか……。穴蔵が見つからず、米軍やクルド兵たちが捜索のためにこの地に留まり続けたら、フセインは脱水症状を起こすか餓死するか、いずれにせよ死んでいたに違いない。
――フセインはかなり以前から米軍の監視下にあり、泳がされていただけなのだ。絶妙のタイミングを見計らって拘束劇が演じられたに過ぎないのではないか……。イラク戦争そのものが見事な演出によって作られた人類洗脳作戦の一環ではないのか。そして、そもそもの始まり「9・11テロ」も――。
本紙は決して陰謀史観を広めるものではない。ユダヤ陰謀論など、非常に面白い話ではあるがそれに嵌まれば真実は見えなくなる。陰謀論などそもそも、ちょっとだけ頭を働かせることが好きな、あるいはパズル好きな男たちの遊びでしかない。――そうは言っても、9・11テロやイラク侵略戦争を分析すればするほど陰謀論者たちに近づいていく。真実とパズルとの微妙な違いを見極めないと泥沼に落ち込む。
フセイン拘束劇の際に誰もが感じた疑問。だが、残念ながらこの疑問は、遠く離れた日本にいて情報を蒐集するだけでは解決できないものだった。
ところが今年(2004年)1月14日のニューヨーク・タイムズ紙に興味深い情報が載っていることに気づいた。
2004・1・14のニューヨーク・タイムズ紙の記事のタイトルは、こうだ。
「Follow The Money」。
ここには、こう書かれていた。
「昨年12月に拘束されたフセイン元大統領が持っていた現金(75万ドル)は『Crisp New Money 』であった……」。
『Crisp New Money 』とは、ピン札のこと。印刷され発行されてからあまり人の手に渡っていない新札のことだ。
75万ドル、日本円にしておよそ8000万円。それもすべて新札の百ドル紙幣を捕まったフセインが所持していたと報道されていた。……フセイン拘束のニュースが流された瞬間に気がつけば良かったのだ。なぜ簡単に見逃してしまったのか、我ながら情けない。
NYタイムズの記事は続く。
「Crisp New Money の札番号(連番)を調べれば、どこからどこ経由で動いたカネで、どこで消息を絶ったかおおよその見当がつくはずである。そこで当然、FBIは調査を開始した……」。
さて。古くからの本紙の読者ならこのまま読み飛ばすだろうが、世の中にはこの記事に疑問を持つ方がいるかもしれない。――「米国外のことなのだから、CIAが調査するのが普通だろう。なぜFBIなのだ?」
本紙2001年11月25日掲載の「CIAの勝利か」という記事をお読みいただければ、この謎は解けるはずである。それはひと言で言えば「CIAは昔のCIAではなく、米国のためだけに動いている組織ではない」。
1947年、戦時中のOSSからCIAとなった組織は、内部が2部門に分かれていた。1つは「情報収集、及び対諜活動(カウンター・インテリジェンス)を行う『インテリジェンス部門』、もう1つは「実行部隊」である『オペレーション部門』である。
米国社会の複合的要素を鑑みて、CIAは創設以来、オペレーション部門・インテリジェンス部門の2系統のトップのどちらかをユダヤ系が、残りを米国民族派系が牛耳ることが暗黙の了解とされてきた。
ところが、CIA内部で何らかの争闘があり(ユダヤ系対米民族派系の戦い?)元CIA長官コルビーが変死体で見つかるなどという事件を経て、CIAは第17代長官ドイッチェを迎える。ドイッチェはユダヤ系米国人なのだが、この時代にオペレーション部門・インテリジェンス部門の両部門ともユダヤ系に牛耳られる状態となり、一部からは「CIAはモサド(イスラエル諜報機関)の下部組織に成り下がった」と評されるまでになった。
こうした事態を迎えて、米民族派の牙城でもあるFBI(Federal Bureau of Investigation=連邦捜査局/米国内にまたがる犯罪の捜査、公安情報の収集を任務とする司法省の捜査部門)が変質を始めた。
それまでは「海外情報はCIA。米国内はFBI」という形があった。ところがCIAが米国への忠誠心を持っていないと判断したFBIは、1990年代に変貌を開始した。つまり、従来海外支局など持たなかった(持つ必要がなかった)FBIに海外支局が誕生するようになっていったのである。現在では約50の海外支局を持つに至っているのだ。
FBIがフセイン所有の百ドル紙幣7500枚の出所調査を開始したと伝えるNYタイムズ紙の記事は、そうした意味で興味深いのである。
では、結果はどうであったか? ――フセインが持っていた8000万円は、いったいどこの誰から与えられたカネだったのか?
FBIが調査を開始し、FRBに問い質したところ――笑い話のような話なのだが、FRBは調査することを拒絶してしまったのょてある。
そもそもFRBとは何なのか?
一般的に知られているFRB(Federal Reserve Board )とは、1913年に設立された預金準備率の決定、公定歩合変更の承認等を司る理事7名で組織される、米国における連邦準備制度の最高機関の名称ということになっている。連邦準備制度理事会は、連邦準備制度の最高機関であり、財務省からは独立して金融政策一般を策定するほか、各連邦準備銀行(FRB)の業務の監督等を行い、各連邦準備銀行の設定する割引率(公定歩合)を審査決定する権限を持っている。ドル紙幣印刷の指令を出すのもFRBである。
そしてFRBは、ただの民間施設であり、まさしくユダヤ金融資本の牙城でもある。
したがって、簡単にまとめれば、こうなる。
「フセインが所持していた8000万円の現ナマは、連番が印刷された新札だったので、どこで印刷されどの銀行から誰に渡されたか、調べればわかる。そう考えた米民族派のFBIは、米ユダヤ資本の親玉であるFRBに調査を頼んだところ、断られた」。
つまりフセインを生かし、都合に合わせて拘束したのはユダヤ資本家に繋がる連中だった――というわけだ。
再度お断りしておくが、本紙はユダヤ陰謀史観に傾倒するものではない。ユダヤ陰謀論者が熱く語るほど、ユダヤ金融資本家たちはまとまっているわけではない。
のちのち明らかにしていく予定だが、世界は今、混沌混乱の中にある。
かつて世界をリードしていたのは、アングロサクソン・ユダヤシオニスト連合体だったと言って良いだろう。第2次大戦はこの構図で戦わされたし、大戦後も東西冷戦もこうした枠組みの中にあった。
ところが東西冷戦終結後あたりから、アングロサクソン白人種と、ユダヤ=シオニスト連合との間に亀裂が入り始めた。そしていまでは、いわゆるユダヤが四分五裂といった状態なのだ。
たとえばその亀裂を、ロスチャイルド対ネオコンという構図で見ることができる。あるいはコスモポリタン・ユダヤ対シオニスト・ユダヤという対立とも見れる。そしてまたユダヤ正統派対世俗派ユダヤの対立というのもある。――いや、もう本当に四分五裂状態なのである。その分裂葛藤状態が米国内部の対立を生み、米国そのものが混乱混迷を極めている。そうした混乱混迷を利用して、まさに世界大混乱が生み出されようとしているのだ。
日米同時破綻――世界大恐慌、大混乱。そうした日がほんとうにやってくる可能性は、あるのだ。■
http://www.gyouseinews.com/foreign_prospect/feb2004/001.html