現在地 HOME > 掲示板 > Ψ空耳の丘Ψ33 > 605.html ★阿修羅♪ |
|
Tweet |
北朝鮮と中国に分散する高句麗(紀元前1世紀後半−紀元668年)の遺跡群について、北朝鮮が自国側の古墳群を国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界文化遺産に登録する手続きを進めていたが、中国が単独登録に反対。結局、今年6月に中国・蘇州で開かれる世界遺産委員会で両国の世界遺産として同時に登録される見通しとなったことが6日、分かった。
中国側には「北朝鮮側だけ登録されれば高句麗の帰属問題をめぐり中国が不利になる」との判断があったとみられ、強固な友好関係を持つとされる両国も歴史問題では鋭く対立していることを浮き彫りにしている。
北朝鮮は平山郁夫画伯(日中友好協会会長)の支援で、数年前から平壌近郊にある高句麗壁画古墳群の登録手続きを進め、昨年7月の世界遺産委員会で実現するはずだった。
ところが日中関係筋によると、計画を知った中国が北朝鮮側の単独登録に反対、委員会開催の直前に吉林省にある高句麗遺跡を登録申請するとアピール。このため委員会は昨年、登録を見送り、今年、同時登録を承認することにしたという。
北朝鮮は高句麗を朝鮮半島の「主権国家」と歴史的に位置付け、中国側の高句麗遺跡一帯も「本来は自国の領土」という意識が強い。これに対し、国内に多数の朝鮮族が住む中国は、高句麗を中国の地方政権として自国の歴史の中に位置付けようとしており、帰属論争が起きている。(共同)
◇
■高句麗遺跡群 最盛期には朝鮮半島北部から中国・東北地方に勢力を誇った古代王国、高句麗の遺跡群。北朝鮮の平壌近郊には顔料を使って描かれた色鮮やかな壁画古墳群があり、当時の生活ぶりを伝える人物風俗画、天文図などが残存。中国吉林省集安には高句麗第19代広開土王の事跡を記した碑が残っている。(共同)
(02/06 18:37)
http://www.sankei.co.jp/news/040206/kok098.htm