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遺伝子スパイ事件は米国のCIA内のNACICが発動された!!
http://www.asyura2.com/0401/bd33/msg/573.html
投稿者 M総合研究所 日時 2004 年 2 月 05 日 14:30:01:YhMSq6FRP9Zjs
 


遺伝子スパイ事件って何だ 裏舞台をひもとく
 米国を舞台とした日本人研究者による「遺伝子スパイ事件」が注目を集めている。「デザイナー遺伝子」などの試料を盗み出して日本に運び、米国の「経済スパイ法」違反に問われたこの事件。耳慣れない言葉が飛び交う難しい事件を、解きほぐした。 【ワシントン斗ケ沢秀俊、田中泰義、金田健】


■経済スパイ条項で初の起訴
 米連邦地検が理化学研究所の岡本卓被告(40)、カンザス州立大助教授の芹沢宏明被告(39)を経済スパイ法違反などの容疑で起訴したのは5月9日だった。経済スパイ法は、知的所有権の保護や外国からの産業スパイ行為の防止を目的とし96年に制定された連邦法。「経済スパイ」と「商業上の秘密の窃取」の二つの条項に分かれる。窃盗などの違法手段による商業上の秘密の入手を禁じており、外国の政府や機関の利益を図る目的だと、経済スパイの条項が適用される。
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これは米国のCIA内のNACIC(National Counterintelligence Center)の存在
(国家防諜センターの略)
が発動された事実を理研はしらないのだ!!
参考URLhttp://www.m-ken-net.com/msougoukenkiyusiyo1/keizai-7.htm
これはM総合研究所のレポートです。
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以前、阿修羅でもhttp://www.asyura.com/sora/bd13/msg/517.htmlにて投稿しているが
この事件もNACICが関与しています!!
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このときは斎藤教授が暗殺されている!!
なぜ?事実が明るみに出ないか?「死者に口なし」
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起訴状では、理研は運営費の94%を日本政府が出す準公的研究所で「2人はDNA試料などを提供することで理研に利益を与えようとした」ため「経済スパイ」の条文に違反すると断じた。同法施行後、20件を超える逮捕、起訴例があるが、経済スパイの条項での起訴は初めて。最高刑は禁固15年、罰金50万ドルと定められている。

■「事実無根」と反論

 岡本被告は声明で「遺伝子や細胞株を日本に持ち帰ったという(米側の)主張は事実無根だ」と反論している。遺伝子などの試料を研究所から持ち出したかどうかについてはコメントしていない。条項では、犯罪の構成要件として「実際に外国に運んだかどうか」は問題にしない。「理研の利益を図る」目的と「試料を承諾なしに持ち出した」事実が認定されると有罪になる可能性はある。

 さらに岡本被告は「起訴前に事実経過を説明させてほしいと捜査当局に要請したが、断られた」と指摘している。米国では本人からの事情聴取なしに証拠だけで起訴することはしばしばあるが、弁護側は同研究所の被害証言だけに基づく「一方的な捜査」を問題にするとみられる。一方、芹沢被告は5月16日に同州アクロンの連邦地裁で行われた起訴事実の認否で、「私は無実です」と全面否認した。「何らかの荷物を預かったが、犯罪行為は一切していない」と主張する見通しだ。

■デザイナー遺伝子とは

 起訴状によると、岡本被告らは「デザイナー遺伝子」と呼ばれる研究試料を盗み出した、とされる。しかし、アルツハイマー病の研究者は「デザイナー遺伝子という名前は、専門学会でも全く聞いたことがない」と、その存在に首をかしげる。

 岡本被告は、カベオリンという分子が、アルツハイマー病の発症の原因とされる特殊なたんぱく質「ベータアミロイド」の生成にかかわるとみて研究を進めてきた。

 起訴状は、ベータアミロイド生成に関与する遺伝子としてすでに知られている「APP遺伝子」が脳内でどう働くかを調べるため、デザイナー遺伝子が用いられた、としている。デザイナー遺伝子は、機能を調べたい目的分子の両端に、「tag(標識)」を付けたものと説明される。tagは発光したり染まったりする物質で、遺伝子が実際に細胞内に入ったかどうかを調べる。この物質は市販されており、組み換え操作もマニュアルがあり、高校生でできるレベルという。

 岡本被告がクリーブランド・クリニックの研究所に在籍中に、論文を共著したことがある研究者は「デザイナー遺伝子は存在したとしても、研究に重要な遺伝子とは考えにくい。事件の重大性を認識させるために、検察官が造語した言葉だろう」と指摘している。

■外交問題に発展する可能性も

 米捜査当局は日米間の「犯罪者引渡条約」に基づいて、岡本被告の身柄を米国に引き渡すよう求める方針だ。しかし、柳井俊二駐米大使は5月15日の会見で、引き渡し請求は「全然聞いていない」と述べた。

 同条約は日米両国に共通する法令を対象とする。経済スパイ法は日本には類似の法令がなく、「引き渡し請求は難しい」との見方が出ている。窃盗や偽証を理由に請求する手段はあるが、それで日本政府の了解を得られるかどうか微妙だ。外交問題に発展する可能性もあり、請求するかどうかはブッシュ政権のトップレベルで慎重に検討することになりそうだ。

 引き渡しが早期に実現した場合、岡本被告は米国で裁判を受ける。芹沢被告の裁判と併合される見通しだ。岡本被告が自身の意思で出頭した場合も、同じ経過をたどる。

 引き渡し請求をしなかったり、引き渡しが長引いた場合の先行きは不透明だ。当面は芹沢被告の裁判が先行するが、その判決を単独で出すかどうかは、弁護人の戦術や裁判官、陪審員の意向に左右される。

■背景に知的所有権問題?

 ラーナー研究所の日本人研究者は「岡本研究室は所内で最も活力が高く、業績を挙げていた」と語る。岡本被告の理研への転出をめぐり、引き止めを図る研究所との間にトラブルがあったという複数の証言もある。

 研究所は一切の取材を断っているが、「被害者は我々だ」と強調する。申告した被害額は約200万ドル(約2億4000万円)。財団や米国立衛生研究所(NIH)が岡本被告の研究につぎ込んだ費用に相当する。

 一方、国家機関であるFBIや検察が「経済スパイ法違反事件」として立件したことは、米国が最先端の研究分野での知的所有権保護に本腰を入れている証しとも考えられる。とくに「APP遺伝子」などアルツハイマー病の発症にかかわる重要な遺伝子はここ数年、相次いで発見され、治療への道が開かれつつある。世界中が激しい競争を繰り広げている分野だ。

 ◇事件の経過

 起訴状によると、岡本被告は米オハイオ州にあるクリーブランド・クリニック財団ラーナー研究所に在籍していた99年7月8日夜、同僚の「ドクターA」とともに、自分の研究室から「デザイナー遺伝子」などの試料を盗み出した。不要な試料は破壊したり、研究に使えないように改変した。

 岡本被告は盗んだ試料を4個の箱に入れ、一時的に借りていた「ドクターB」の家に持ち込み、同12日に芹沢被告の研究室に郵送した。岡本被告は同26日に研究所を辞め、理研に移った。8月16日に再渡米した際、研究所が紛失した試料を探していることを知り、2人は水を入れた試験管を作成した。岡本被告はそれを研究所に送るよう芹沢被告に指示した――という。

 捜査のきっかけは研究所が99年9月、米連邦捜査局(FBI)に被害届を提出したことだ。FBIが在米の芹沢被告に事情聴取した際、被告は一切のかかわりを否定した。このためFBIや地検は一連の行為が2被告の共謀によると判断した。

 ◇理化学研究所とは

 今回の事件に登場する理化学研究所の歴史は、1917(大正6)年にさかのぼる。渋沢栄一氏ら財界人の提唱で「総合科学研究所」の機運が高まり、政府や皇室、産業界の支援を受けて東京・駒込に設立された。
 当初は土星型原子モデルで有名な長岡半太郎、当時の世界最強磁石「KS鋼」を発明した本多光太郎、ビタミンB1を分離した鈴木梅太郎の3氏が在籍し、「理研の三太郎」と呼ばれた。ノーベル物理学賞を受賞した湯川秀樹、朝永振一郎両氏も理研で研究の礎を築いた。

 昭和初期から終戦にかけては理研の発明を工業化するさまざまな事業体(通称、理研コンツェルン)があり、産業基盤の強化に寄与した。製品はエンジンのピストンから感光紙、飛行機用部品、ウイスキーに及び、「理研」の名は一般にもなじみが深かった。OA機器メーカー「リコー」などこの企業群にルーツを持つ会社は現在もある。

 敗戦で理研コンツェルンはGHQにより解体された。また原子核物理学者の仁科芳雄氏が開発した円型加速器「サイクロトロン」はGHQから軍事研究の嫌疑を受け、東京湾に沈められるという事件もあった。

 戦後、理化学研究所法の施行により特殊法人化され、施設は埼玉県和光市に移った。現在の理研は脳科学や遺伝子解析、発生・再生学、放射線の高度利用などの先端分野に力を入れる。研究拠点は国内に計7カ所あり、研究スタッフは約2000人に上る。
 昨年発足した「横浜研究所」(横浜市鶴見区)は、日本有数の「ゲノム研究拠点」として国内外に知られる。日本原子力研究所と共同で兵庫県内に建設した大型放射光施設「SPring―8」は、和歌山市・毒物カレー事件の亜ヒ酸の鑑定に使われ、注目を浴びた。


 ◇クリーブランド・クリニック財団

 米オハイオ州クリーブランドにある民間の非営利の医療・研究機関。岡本被告が在籍していたラーナー研究所は、病院とともに財団の中核組織とされている。生命科学、医学分野では全米でも有数のレベルにあると評価されている。


http://www.mainichi.co.jp/eye/feature/details/science/Bio/200105/22-1.html

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