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No.113 (2004/02/04)
やっと本題に・・・。
二酸化炭素地球温暖化脅威説、あるいは新エネルギー論議に対して、とりあえず最低限、述べるべきことは述べたのではないかと考えています。このHPで述べてきた主張に対して、決定的な反論はありませんので、それほど大きな誤りはないのではないかと考えています。異論がある方は、ご意見をお寄せください。尚、ホームページ
『はれほれワールド』において、『地球のエネルギー収支について』という新しいレポートが掲載されましたので、ご覧ください。
さて、これでやっと本質的な環境問題について考える準備が出来ました。§2-1環境問題総論で触れたとおり、環境問題の本質は、定常開放系である地球のエントロピー廃棄機構を人為的に阻害する問題です。もう少し具体的には、地球の定常性を保障してきた各種の循環構造の破壊です。
循環構造の一番外側にあるのは、太陽光エネルギーで駆動される大気循環です。そしてその内側にあって大気循環を補完するのが水循環です。この二つの基本的な循環の中で、生態系の栄養循環を中心とする物質循環あリます。もともと人間社会も生態系の栄養循環の中の一要素でした。ところが、世界市場を前提とした工業化社会における大規模・長距離の物流と工業生産物が、この生態系の栄養循環を乱すことになり、環境問題となって現われているのです。
この工業化社会の物流による生態系の物質循環の乱れが、最も身近で端的に現われた問題の一つがゴミ問題です。昨今、行政から提起されるゴミ問題に対する目標には、初めから失敗がわかりきったものばかりで、実効性がありません。例えば、闇雲なリサイクルによって資源を有効活用し、ごみゼロ社会を目指すなど、不可能なことです。これは永久機関の実現を目指すことと同じで、熱学的にありえない目標です。
今回、槌田敦氏等、名城大学の研究グループによる、定常開放系である地球のエントロピー廃棄機構を視野に入れた熱学的視点からゴミ問題を考察した3篇の論文を公開します。今すぐこれらの論文にまとめられた手法をそのまま実際に導入することは無理かもしれませんが、ゴミ問題でお悩みの地方自治体の担当者の皆さんにとっても、本質的な問題点を明らかにした、示唆に富む内容ではないかと思います。是非ご覧ください。
http://env01.cool.ne.jp/frommanager/fm2004_1.htm#n113
http://env01.cool.ne.jp/index02.htm