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先日のル・モンド・ディプロマティークの記事に誤りがあるようです
http://www.asyura2.com/0401/bd33/msg/502.html
投稿者 バルセロナより愛を込めて 日時 2004 年 2 月 02 日 22:11:22:SO0fHq1bYvRzo
 

(回答先: 「荷電粒子」さんへ、「フランコ、ETA、オプス・デイ」に関して、稿を改めまして、ご返答いたします 投稿者 バルセロナより愛を込めて 日時 2004 年 2 月 02 日 08:04:36)

先日のル・モンド・ディプロマティークの記事「欧州カトリック勢力のロビー工作」の一部に誤りがあるように思います。

以下に引用する部分に関して、です。

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【引用開始】

http://www.diplo.jp/articles04/0401.html

ル・モンド・ディプロマティーク (日本語、電子版)

欧州カトリック勢力のロビー工作
クリスチアン・テラス(Christian Terras)
『Golias』誌編集長  訳・吉田徹

【途中まで省略】

オプス・デイの関連団体による幾つかのプロジェクトもまたEUから資金を得ている。資金集めを担うのは、スウェーデンのリマト財団、ドイツのライン・ドナウ財団とイタリア大学間協力研究所(ICU)であり、相互に密接に結びついている。それぞれが多くの団体を介して活動しているため、EUの担当者にとって、どれがオプス・デイに関連しているのか知るのは難しい(13)。このような組織の細分化によって、オプス・デイの団体が人知れず数度にわたって補助金を受け取っている可能性もある。

【後略、引用終わり】

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ここに「スウェーデンのリマト財団」とあるのですが、これは恐らく「スイスのリマト財団(Limmat Foundation)」の誤りではないか、と思います。

このル・モンド・ディプロマティークの記事を読んだ後、スペイン語版のものも買って読んでみたのですが、該当個所には確かに「la fundación Limat(Suecia)」つまり「スウェーデンのリマト財団」とありました。ところが私がいくら調べてもそのような財団は見つからず、オプス・デイの関連では「スイスのリマト財団(Limmat Foundation)」が見つかるばかりです。

下に英語での資料を挙げておきますが、恐らく著者のクリスチアン・テラス氏の勘違いではないか、と思われます。スペイン語でもスウェーデンはSueciaでスイスはSuiza、と誤りやすく、多分フランス語でも勘違いしやすいのでしょう。また財団名もLimatとLimmatで、mを一つ書き落としたのではないでしょうか。

(参考資料)

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The Center for Research on Population and Security(U.S.A.)より

Opus Dei: The Pope's Right Arm in Europe
by Gordon Urquhart

http://www.population-security.org/cffc-97-01.htm

【途中から、一部引用】

▪ The Limmat Foundation, a Swiss organisation accredited to the European Union, operates in central and eastern Africa, South America, Southeast Asia, and the countries of the former Soviet Union. Ummat’s stated specialisation is in “projects of professional formation, especially of women,” Its budget for 1993 was $880,000, most of this being privately funded (78 percent) and a significant share of it being selffunded (20 percent), with only 2 percent of funding coming from public sources.~ This funding base is owed to Limmat’s links to the Europe-wide network of banks operated by Opus Dei members or sympathisers. Through its board members, Limmat is directly linked to the Banco Popular of Spain, the Nordfinanzbank of Zurich, and the Rhine-Danube Foundation, which also funds Opus Dei activities and itself receives EU funding.
The Limmat Foundation states that it ‘has neither a political nor a religious character,”35 but the projects Limmat funds are linked to Opus Dei. One of these, in Peru, is the Condoray Women’s Training Centre, whose criteria for selecting women leaders smack of Victorian ideas of ‘the deserving poor”:
“They must be mothers.... They must have a well-constituted family. . . They must be ‘economically stable.”36 To mark the UN conference on women, a special issue of Limmat’s magazine, Familie und Erziehung, “defended not only the advancement of women, but also the right to life and family values.”37

【引用終わり】

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なおこのホームページは、アメリカのシンクタンクの一つと思われる「人口と安全保障調査センター」のものですが、これは、ニクソン時代の1972年にThe Commission on Population Growth and the American Future (The Rockefeller Commission)が行った「世界の人口増加がアメリカの安全保障を脅かす」という趣旨の調査を引き継いでいるもののようです。まだ一部しか読んでないので詳しくは分かりませんが、そこには、ローマ教会がいかに共和党政権(レーガン、ブッシュ父)をたぶらかして人口抑制策を妨害してきたか、アメリカと世界でいかにバチカン(=オプス・デイ)が人口爆発とアメリカ社会の崩壊を企んでいるのか、などが数多くの文章になって書かれています。興味のおありの方はじっくりと読んでみてください。

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