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■大槻教授VS三菱電機 Vol.267 01/31/03
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1.大槻教授出廷へ
さいたま地裁川越支部で細々と審理されてきた、本来的にはホン
ト取るに足らないような道交法違反事件裁判が、ここに来てドラマ
ティックな展開を迎えている。なんと、テレビでもおなじみの大槻
義彦教授が、
http://www.mainichi.co.jp/life/bebe/mother/0305/28-1.html
近々、弁護側証人として出廷することになったのだ!
裁判の被告人はジャーナリスト・寺澤有氏。事件が起こったとさ
れるのは2000年10月1日。法定速度60キロの国道254号
を浦和から都心に向かって走行中、37キロオーバーしたという容
疑である。違反のデータは、高速度走行抑止システム(新Hシステ
ム)、具体的には三菱電機製RS2000という機種で測定された
ものである。
http://www.jsdi.or.jp/~y_ide/iin9712b.htm
http://www.google.co.jp/search?q=cache:pcP4yQylYBgJ:www008.upp.so-net.ne.jp/ko-tu-ihan/DIARY/2003/2003-09.htm+%EF%BC%B2%EF%BC%B3%EF%BC%92%EF%BC%90%EF%BC%90%EF%BC%90%E3%80%80%E4%B8%89%E8%8F%B1&hl=ja&ie=UTF-8
しかし、寺澤氏は「記録にある22時49分には新Hシステムの
ポイントを走行していない。その時間には知人と携帯電話で話をし
ており、通話記録が残っている」「メーターを確認したら速度は8
5キロ程度だった」などとして、無罪を主張している。初公判は2
002年2月5日だから、およそ2年間にもわたって、そんな軽微
な事件が争われていることになる。
事件の主要な争点は、要するに、RS2000による撮影時刻と
測定スピードが正確かどうかということである。
機械の信頼性を立証するための検察側証人として登場したのが、
三菱電機社員・菅井宗一氏である。
http://www.google.co.jp/search?q=cache:cj3oLpU68C4J:www008.upp.so-net.ne.jp/ko-tu-ihan/DIARY/2002/2002-09.htm+%E8%8F%85%E4%BA%95%E5%AE%97%E4%B8%80&hl=ja&ie=UTF-8
http://www.google.co.jp/search?q=cache:sE3JkI0DggAJ:www008.upp.so-net.ne.jp/ko-tu-ihan/DIARY/2003/2003-05.htm+%E8%8F%85%E4%BA%95%E5%AE%97%E4%B8%80&hl=ja&ie=UTF-8
どうやら菅井氏は専ら裁判対策に従事している様子であり、過去
100件以上も同種の裁判に、三菱電機の証人として出廷している
のだ。
その菅井証言に真っ向から反論する、大槻教授の意見書が提出さ
れたのは昨年12月18日の第15回公判である。
<参考>意見書
http://homepage3.nifty.com/argus/o1.gif
http://homepage3.nifty.com/argus/o2.gif
http://homepage3.nifty.com/argus/o3.gif
http://homepage3.nifty.com/argus/o4.gif
http://homepage3.nifty.com/argus/o5.gif
http://homepage3.nifty.com/argus/o6.gif
http://homepage3.nifty.com/argus/o7.gif
http://homepage3.nifty.com/argus/o8.gif
<参考>証拠調請求書
http://homepage3.nifty.com/argus/shin1.gif
http://homepage3.nifty.com/argus/shin2.gif
http://homepage3.nifty.com/argus/shin3.gif
http://homepage3.nifty.com/argus/shin4.gif
1月29日、第16回公判が開かれた。
実に意外なことに、昨年内にも速やかに提出されるはずだった三
菱電機側からの反論は、29日になっても提出されなかった。
裁判所(雨宮則夫裁判官)は当初、必ずしも大槻教授の証人調べ
に積極的ではなかったのだが(そのためにとりあえず意見書が提出
された)、結局、冒頭記載したとおりの展開となったのである。
2.光の速さを間違えている!?
さて、問題の大槻教授の意見書である。
実のところ筆者の能力ではその内容を精査することはできない。
たとえば、多重反射の場合のドップラーシフトの数式をどのように
導くのか分からない(3頁)。そもそもRS2000が一体どうい
う原理と技術で速度を測定しているのか、筆者はほとんど知らない
(読者の協力を仰ぐ)。
しかし、光の速さに関する大槻教授の指摘は、素人目にも注意を
惹く。
<菅井証言の「光は0.36マイクロ秒に104メートル進む」
は間違いで、「光は0.36マイクロ秒に108メートル進む」が
正解ですから、こうなります)。>(4頁)というのである。
http://homepage3.nifty.com/argus/o4.gif
すなわち、なんと驚くべきことに、三菱電機の技術証人・菅井宗
一氏は光(電磁波)の速さを間違えているというのだ。
「0.36マイクロ秒に104メートル進む」ということは、要
するに「秒速約288888888m」という計算になる。
真空中の光の速さは、約299792458m毎秒である(平成
16年版『理科年表』75頁参照)。三菱電機のデータとは、優に
毎秒1万kmもの違いがあり、どう考えてもおかしい。
ちなみに光速については、「1983年に上記の値(29979
2458m/s)が国際的に“制定”され、今後は変更しないこと
に定まった」のであり、「長さの単位メートルの方を、この光速に
合わせるように定義した」(『化学と物理の基本法則』岩波ジュニ
ア新書187頁)というぐらいだから、三菱電機が独自の定数を使
用しているなどということは絶対にあり得ない。
光の速さを約299792458m/sとして、0.36マイク
ロ秒にいくら進むか電卓で計算すると、大槻教授が指摘するように
、約107.92528488メートル(=約108メートル)に
なる。
3.屈折率?
たしかに、真空中と空気中(大気中)では光の速さが異なる(末
尾参照)。
「光の真空中の速さcと媒質中の速さvとの比nを、その物質の
絶対屈折率」と言い、「0<v<cなので、n=c/v>1」であ
る(前掲書124頁)。
つまり、v=c/nで、「絶対屈折率から物質中の光の速さvが
推定できる」(同上)。
『理科年表』445頁には、種々の波長λ(真空中の値、単位は
μm)に対する標準空気(炭酸ガス0.03%を含む15℃、1a
tm=0.101325MPaの乾燥空気)の屈折率(真空に対す
る値)のデータが、波長0.22〜1.30マイクロメートルの範
囲で掲げられている。それらは1.0002735から1.000
3122の範囲にある。
ところで、RS2000で使用されている電波の周波数(ν)は
10525MHz±15MHzである。
http://homepage3.nifty.com/argus/seino.gif
これはこの電磁波が1秒間に約10525×10の6乗回振動し
ていることを意味しているから、その波長λはc/ν=約2848
3.8μm。
つまり、約28.4838ミリの波長で、これはマイクロ波であ
る(『理科年表』427頁)。可視光や遠赤外線よりも波長が長い。
問題はその波長の場合の屈折率で、結論から先に言えば、ズバリ
そのもののデータを見つけられなかった。
しかし、
http://webclub.kcom.ne.jp/mc/maki-elc/news/m-curve/m-curve.pdf
によると、「大気屈折率(n)は、通常1.0003程度」で、そ
の変化量は10のマイナス5乗からマイナス6乗であるらしい。
気圧、温度、水蒸気圧(湿度)の影響は受けるとしても、せいぜ
いその値は1.0004といったところであることも窺える。
そもそも、0.36マイクロ秒という同じ時間の間に、一方は1
04m進み、他方は108m進むというのである。
ということは、その速さの比は1:1.03846であることに
なり、屈折率による影響(大気中の光の速さ:真空中の光の速さ=
1:1.0004±α)と比較しても、小数点以下で、2桁のオー
ダーの違いがある。
要するに屈折率を加味しているから、光の速さが遅くなり、その
結果「104メートル」という数字になっているとも考え難いわけ
だ(以上はあくまで筆者の素人判断であるから、推論・計算に誤り
があれば、指摘願いたい)。
4.大槻氏の尋問は必見!
例によって例の如く、くどくどしい検討を試みてきたわけである
が、それもこれも、まさか天下の三菱電機がこんな間違いを犯して
いるはずがないという思いを、筆者はどうしても拭えないからだ。
もし大槻教授の指摘通り、菅井証人が間違えているとしたら、こ
れが如何に恐るべき事態か分かるだろうか?
菅井証人は、過去100回以上法廷で証言し、裁判所はそのいず
れについても有罪の判決を下しているのだ。
寺澤氏によれば、過去の裁判でも、少なくとも1回以上、「光は
0.36マイクロ秒に104メートル進む」という証言を行ってい
るという。
電磁波を利用して自動車の速度を測定しているのだから、その速
度はシステムの根幹部分に関わるはずである。何よりも一番肝心な
ところなのである。
したがって、単なるケアレスミスだとは考えられないし、仮にそ
うだとしたら、裁判所ですらまったく基本的なミスに気付かなかっ
たことになる(要するに裁判所は「内容」で判断しているのではな
くて、「権威」に頼って判断していることになる)。判決の正当性
に重大な疑義が生じる。
そしてもし菅井証人の個人的ミスではなく、何かの事情で三菱電
機自体のデータが誤っているとしたら・・・過去100件以上の裁
判で有罪にされた人々は一体どうなるんだろうか?
RS2000の製造物責任は?
いや、RS2000にとどまらない。三菱電機の技術に対する信
頼そのものが失われはしないか?
大槻教授VS三菱電機−どちらが間違えているにしても、その波
紋は極めて大きそうである。科学の衣装をまとった「オカルト」は
早晩、暴露されるに違いない。
注目の尋問期日はいずれ、
http://www008.upp.so-net.ne.jp/ko-tu-ihan/
などで告知されることだろう(傍聴券発行の如何は今のところ未確
認)。
<参考>「光速度不変の原理」
もちろん、真空中の光の速度は一定である。たとえば、ある光源
が筆者に対して時速1000キロで近づこうが、遠ざかろうが、光
の速度は変わらない。
「光速度不変の原理」は実験事実であって(前掲『化学と物理の
基本法則』189ないし191頁)、これを一つの前提として相対
性理論は構築されている。
しかし、光の速度は真空中と媒質中とでは異なる。
http://www.kek.jp/
http://www.google.co.jp/search?q=cache:GTR-YIB2HBgJ:www.kek.jp/kids/feedback/qanda.html+%E5%85%89%E3%81%AE%E9%80%9F%E3%81%95%E3%80%80%E7%A9%BA%E6%B0%97%E4%B8%AD%E3%80%80%E5%A4%A7%E6%B0%97%E4%B8%AD&hl=ja&ie=UTF-8
実際、物質中を通過する荷電粒子のほうが、同じ物質中を進む光
の速さよりも速い場合がある(チェレンコフ効果)。
http://sta-atm.jst.go.jp/atomica/dic_1615_01.html
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■情報発信者/野田敬生(hironari noda)