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■■■ 世界社会フォーラムは、こんなだった
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■ 世界の環境ホットニュース(GEN) 309号 ■■
転載歓迎 2004年1月24日 ■■■
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大阪市民ネットの藤永のぶよさんから、世界社会フォーラムの報告をいただきま
したので、紹介します。
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昨日、ムンバイから帰ってきました。【第4回の世界社会フォーラムは1月16日〜
21日、インド西海岸のムンバイで開かれた。参加者は約10万。日本のマスメディ
アはほとんど報道しなかった――編集子】
フォーラム自体とインド・特にムンバイのすごさに圧倒されてきました。すごさ
とは人々の生きぬく力と文化遺産です。インドには差別社会が厳然とある。そこ
で、闘って生きる、ぶら下がって生きる、色んな姿にふれました。スラムは特定
のスラム地区ではなく、わりと新しいマンションのまん前にも形成されています。
道路わき・高速道路の下・土手のそば・川沿い・ビルの下などなど、街中にスラ
ムが広がっています。都市集中の典型です。
人口１０億人のうち子どもが４億人で、そのうち１億人が学校に行っていない。
（というか行けないのです。）去年からやっと義務教育法ができて、子どもは６
年間だけ学べるようになったといいます。その所為か、今回のフォーラムには子
どものデモが あふれていました。キラキラと輝く目で「Children Rights！」と
叫び、よく訓練されたダンスを次々披露してくれました。インドだけではなく、
アフリカからも来ていたように思いました。私のおみやげも仲良く分け合ってく
れました。「子どもの権利フォーラム」への子どもの参加は２千人といいます。
私は、「勉強がしたい！」と要求するこの子達に、勉強をさせてあげたいと切に
思いました。日本の軍事費をここに回せ、これこそ人道支援だ、国際貢献だ、未
来への投資だと。
日本からは３００人が参加したと言われています。私たちも平和のデモを行いま
した。そうして、「国民の７割以上が反対するのに、国がイラクヘ派兵する。あ
なたの国には選挙制度はないのですか？」と、聞かれたことに、大きなショック
を受けました。これこそ私たちの責任です。
凄かったのは，韓国の若者、もう喝采ものです。みんな、アピールして・主張し
て・可愛くて我が子のように抱きしめました。次に目立ったのはチベットの僧侶
軍団です。「FREE PHUNTSOK NYIDRON CAMPAINGN」のビラと署名を すごい人数で
行っていました。いったい何人できましたの？ と聞いたら「５００人」だと。
夜には、テントで議論が活発に繰り広げられました。このフォーラムの最初は、
デモや踊りばかりで ANOTHER WORLD できるのか、体制側に 勝てるのかと期待薄
でしたが、この、夜の集会の議論には、感動しました。ヨーロッパ・中東・アメ
リカも混ざって遅くまで議論していました。お酒を飲んで暴れるなんてシーンは
見ませんでした。
写真も沢山とってきました。整理して、この集会への参加のきっかけを作ってく
ださった別処さんへのお礼にする積りです。とり急ぎ、帰国のあいさつまで。
【藤永さんから送っていただいた写真は、次の番地に掲載しました】
http://www.kcn.ne.jp/~gauss/jsf/mumbai.html
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世界社会フォーラム関連記事のご紹介
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今回のムンバイ・フォーラムに因んで、インドの科学者ヴァンダナ・シヴァさん
が月刊誌『自然と人間』に寄せた文章を共同で訳出しました。近く発売される同
誌の２月号に掲載されます。その一部を引用します。
＊
さまざまな目的を持つ人びとが連帯して、自然にひとつの運動を組織し、暴力
に訴えることを拒んで抵抗する。社会運動の誕生です。歴史に新たな一ページが
加えられました。権力に立ち向かう人びとの闘いは、いつの時代でも変わること
なく続いています。この闘争によって未来が築かれることを、人びとはシアトル
ではっきりと示しました。そして２００３年２月15日、イラク戦争に反対するデ
モが世界中で繰り広げられたとき、かつてない壮大な規模で連帯した市民社会は
第２のスーパーパワーと認められています【５】。
他に選択の余地がないという前提のもとに企業グローバリゼーションは進めら
れてきたけれど、こんな決めつけはもう成り立ちません。シアトルの後に準備さ
れ01年にポルトアレグレで開かれた世界社会フォーラムでは、新しいスローガン
が唱えられました。「もう一つの世界は可能だ」。それ以来、このスローガンは
世界中の市民運動に伝えられ鳴り響いてゆきます。
04年１月16日から21日まで、第４回世界社会フォーラムがインドのムンバイで
開かれます。グローバルな市民運動が集うこの機会に、ひとつ思い起こしておき
ましょう。シアトルやカンクンでともに闘い、２月15日には世界中の街で抗議の
声を上げ、これまでの世界社会フォーラムの運動を進めてきた市民は、世界経済
フォーラムの「ダボス族」に、どんなメッセージを伝えようとしたのでしょうか。
最初のメッセージは社会フォーラムという名称に表れています。市民と社会を
優先するのが社会フォーラムです。・・・
【これは中間部の一部です。全文は近日発売の雑誌本文でお読みください。
申し込み方法などはつぎのところにあります。
月刊『自然と人間』http://www.n-and-h.co.jp/ 】
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読者より
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●ＭＴさん
世界社会フォーラムが盛況のうちに執り行われたことを、心よりお祝い申しあげ
ます。
オリンピックやサッカーなどは大きくメディアが取り上げることを思うと、こん
な素晴らしいことを報道しないマスコミやは日本赤十字社の感覚を、疑ってしま
いたくなります。パソコンのメールを通じて、このことを知りえた人がいても、
限られた範囲です。どうか、このような世界の動きを、マスコミを通じて発信で
きないものでしょうかねえ？
●ＫＫさん
[世界社会フォーラムについて]日本共産党の「しんぶん赤旗」には報道されてい
ます。同党のHPにも、いくつか記載があります。
●ＭＳさん
[GEN 304] Tarojin さんの文章に共感しました。普段自分が思っていたことが、
わかりやすい言葉で語られていて、「うん。そうだなぁ」と素直に思ったのです。
メールマガジン、毎回楽しく真剣に読ませて頂いてます。お体に気をつけて、ご
活躍ください。
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