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実施されたバーミヤン遺跡での地下レーダー探査の様子=昨年10月、独立行政法人文化財研究所提供
http://www.asahi.com/culture/update/0123/001.html
アフガニスタンのバーミヤンで、大規模な仏教遺跡が広範にわたり地下に埋もれている可能性が確認された、と独立行政法人文化財研究所が22日、発表した。7世紀に現地を訪ねた玄奘(げんじょう)三蔵(さんぞう)が記した『大唐西域記』と照合すると、伽藍(がらん)や涅槃(ねはん)仏(長さ約300メートル)が眠っていることも考えられるという。イスラム原理主義勢力タリバーンによって遺跡のシンボルだった東西2つの大仏が破壊されたバーミヤン遺跡に、再生に向けて大きな夢がふくらみ始めた。
調査は文化庁の委託を受けた同研究所が昨年10月に、アフガニスタン情報文化省と共同で実施した。2つの大仏や石窟(せっくつ)群があるがけの前面の東西1.7キロ、南北100〜300メートルの範囲を、電磁波パルスを地中に向かって放射し、その反射波をとらえるレーダー装置で探査した。
その結果、深さ1.5〜2メートルの土砂の下に、ほぼ全域で遺跡が存在する可能性が確認された。
特に、西大仏の南西部と、東大仏の南西部の2カ所で強い反応があった。フランスが行った過去の調査から見て10世紀より古い遺構と見られ、9世紀まで栄えたとされる仏教遺跡の可能性が強い。『大唐西域記』の記述に合わせると、それぞれ「王城」「涅槃仏と伽藍」の候補地と考えられるという。
地下探査と同時に、石窟内を調べ、破壊された床に散乱している壁画片を収集、玄奘の時代の仏典の断片や15〜16世紀と見られるコーランの断片などを発見した。
調査を担当した同研究所の山内和也・東京文化財研究所主任研究官は「地中に何かがあるのは確実で、仏教遺跡の可能性が高いと考えている。21世紀まで残った貴重な遺跡を、どのように調査、保存、活用したらいいのか、アフガニスタンの国の復興と合わせて国際的な議論が必要となるだろう」と話している。 (01/23 01:30)