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自爆テロ扱った展示品を破損−−駐スウェーデンイスラエル大使「壊す権利はある」
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【エルサレム樋口直樹】スウェーデンの首都ストックホルムの美術館で16日、展覧会の開幕式に出席したイスラエル大使が、自爆テロ犯のパレスチナ人を取り上げた作品を破損した。スウェーデン外務省は不適切な行為だとして大使を喚問する方針だが、大使はこの作品がイスラエルへの憎悪を表現するものだと主張、行為を正当化している。
「白雪姫と真実の狂気」と銘打たれた作品は、血の海に擬した赤い液体の上に小さな船を浮かべたもので、船にはイスラエル・ハイファで昨年10月、21人を殺害した女性テロ犯の写真が使われていた。これに怒ったイスラエルのマゼル駐スウェーデン大使は、作品を照らす照明灯のコードを引き抜き、液体の入ったたらいの中に突っ込んだ。
マゼル大使はロイター通信に「これは美術作品ではなく、イスラエル人に対する憎しみを示したものだ」と主張、「こうする(作品を破損する)権利がある」と語った。
この作品はイスラエルの占領政策に反対する在外イスラエル人が制作した。
(毎日新聞2004年1月19日東京朝刊から)
http://www.mainichi.co.jp/eye/feature/article/chuto/art/040119M074_0707001E10DI.html
はまちのコメント
物言わぬ芸術が、現実を語ったんでしょうね。
シャロンは、大使の行動を賞賛する声明をだしているそうです。
写真は、アルジャジーラWEB版から。