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ICタグ生産履歴公開実験 消費者、高い関心
日経流通新聞 2003/01/13
ICタグ(荷札)を使って生鮮野菜のトレーサビリティ(生産履歴の追跡)情報を店頭で公開する実験が横浜市内のスーパーで始まった。坂村健東大教授が代表を務めるユビキタスIDセンター(東京品川)の仕様にあったタグやシステムを使い、消費者は野菜がいつどのようにして育てられ、運ばれてきたかを一目で知ることが出来る。
実験の主体は国産基本ソフト「トロン」の推進団体、T-エンジンフォーラム(東京品川区 坂村健会長)。京急ストアの能見台店(横浜市)で8日スタート、13日平和島店(東京大田区)、14日久里浜店(神奈川県横須賀市)でも始まる。期間は2月6日まで。
ダイコンとキャベツ約3万個のパックにタグを付けて販売する。店頭に置いた情報端末の読み取り台に野菜を乗せると、農薬の使用履歴や収穫時期などの情報を画面に表示する。十数人の消費者モニターに読み取り機を貸与し、自宅でも情報を見てもらう。
開始後二日間で「店頭端末に行列が出来るようになった」(京急ストア能見台店の河野章店長)。消費者の関心は高い。店舗には電話で問い合わせも数件あり、「家庭でも情報が見られるようになるのか」などの質問が寄せられた。
生産情報は神奈川県内の農家8軒が昨年9月の栽培開始時から入力。農薬や肥料の容器や畑にもタグを付け、種まき、農薬散布、収穫などの際に、携帯型端末でタグを読み取り、情報サーバーに記録してきた。
タグは流通段階では箱に付け、店舗に入荷後、店員が野菜一つ一つにタグを付ける。農薬や畑、箱につけるタグはルネサステクノロジや東京大学などが共同開発した「16-AE45X」を、野菜には日立製作所の「ミューチップ」を使う。価格はチップ一個10円以上。
実験終了後は結果を公開。実用化の際のコストや作業量を検証すると共に、消費者がどのような情報を欲しがるかを分析する。次回以降は他の品目でも実験する。
ICタグ実用化、200企業と機関が共同実験
http://markets.nikkei.co.jp/news/hot/hotCh.cfm?id=d1f1300o13&date=20040113&ref=1
総務省は商品にICチップを取り付けて物流などを管理する 「ICタグ」の大規模な実験を今春から始める。オムロンや富士通、東大など200の企業、研究機関が参加する見込み。ICタグの実用化が近いとみている「食品」「防災」といった18分野を選び、情報を読み取る手法などの標準化を目指す。
ICタグは商品などの情報を記録したチップをつけて、センサーで情報を読み取る仕組み。チップの大きさが1ミリ以下でも、物流管理に利用されているバーコードより多くの情報を入力できる。データの書き換えや追加も可能で、食品などに付ければ生産地や流通経路などの情報を記録できる。
[1月14日/日本経済新聞 朝刊]