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16日午後2時、ソウル・太平路(テピョンロ)にあるプレスセンターの記者クラブでは“珍しい”記者会見が行われた。
この会見には、脱北(朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)を脱出した住民)難民保護運動本部のイム・ヨンソン事務局長とこの団体の幹部らが同席した。
イムさんは数日前まで「脱北者の定着金奪取ブローカー」として緊急逮捕され、事情聴取を受けていた。中国で韓国への入国を手助けし、その見返りとして金品を受け取っていた疑いだった。警察は拘束令状の申請はしたが、翌日、検察でこれが棄却され釈放された。
この日の記者会見はそのようにして釈放されたイムさんの心境を伝える席だったといえる。
「2年間、死の淵をさまよい歩く脱北者200人余を韓国に入国させました。脱北者らに自由を与えたと思っていたのに、捜査当局からは『同僚のカネを“奪取”した』と言われました」
Cムさんは2002年から中国でさまよう脱北者を入国させる役割をしてきた。航空、列車、タクシーの費用、現地ブローカーに支払う費用、宿泊および食費など、脱北者1人を中国から韓国に入国させるためには通常200万ウォンはかかるというのが通説だ。
「政府の支援を受けることのできない状況の中、脱北者から基本的な経費は受け取るほかありません」
中国内で脱北者からカネを受け取って入国を斡旋する“ブローカー”は50〜70人余。政府が事実上、脱北者の問題を放置している状況の中、脱北者が現実的に頼れるのはこのようなブローカーしかいない。多くは1000万ウォンまで受け取るというブローカーたちが、「私たちは危険を冒して脱北者を手助けしている」と主張する理由もこのためだ。
「国家が経費を割り当て、脱北者を助けるべきだ」というイムさんの訴えを韓国政府は真摯に聞き入れるべきではないか。時間が経てば経つほど、「中国をさまよう脱北者」に対する韓国の関心が薄れてきているというのが実情だ。
アン・ソクベ社会部 sbahn@chosun.com
http://japanese.chosun.com/site/data/html_dir/2004/01/16/20040116000074.html