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オランダのアムステルダム・スキポール空港で昨年10月、搭乗手続き中だった成田空港行き日本航空412便(ボーイング747―400型機)の機内に、旅券や搭乗券を持たない不審な女性が侵入していたことが8日わかった。
乗客の指摘で出発前に乗務員が地元警察に引き渡した。米同時テロ以降、空港や航空各社が最高位の警戒体制を敷く中で起きたことを重視し、同社は同空港の自社便の搭乗口に警備員2人を独自に配置するとともに、オランダの航空当局に警備強化を要請した。
同社によると、10月18日(現地時間)、搭乗手続き中の同便機内で、乗客が自分の座席に不審な女性が座っているのを見つけ、乗務員に通報した。女性は搭乗券や旅券を所持しておらず、乗務員が降機させて地元警察に引き渡した。捜査で女性は同空港周辺のホームレスと判明。危険物などは持っておらず、テロとの関連もないという。
同便は、乗客計433人をいったん降ろし、機内を改めて調べたため、出発が約1時間半遅れた。
同社によると、不法侵入については地元警察が捜査中で、侵入経路はわかっていないが、空港職員らが出入りする制限区域から入った可能性があるという。
日本航空広報部では、「空港当局に警備強化を要請するとともに、弊社でも警備を強化して万全の体制をとっています」とコメントしている。
(2004/1/8/13:18 読売新聞 無断転載禁止)
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20040108i305.htm