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http://www.asahi.com/culture/update/0105/001.html
絶滅危惧の日本語、書物で保存 元電通局長が出版
ちちんぷいぷい、へちゃむくれ……。日常生活でほとんど使われなく
なった言葉を集めた「懐かしい日本の言葉」(宣伝会議刊)が書店に並ん でいる。著者は「モーレツからビューティフルへ」「いい日旅立ち」などの 広告プロデュースで知られる、元電通PR局長の藤岡和賀夫さん(76)。 消えゆく日本の言葉や風景を、文献に残す運動を展開している。
45〜70歳の作家、コピーライターら100人が、自らの少年、青春時代 の思い出にまつわる言葉を持ち寄った。集まった約2000語を、30歳代 以下の約40人に示し、知っているかどうか、使ったことがあるかないか、 などを聞いた。「まったく知らない」はすでに死語になったとして除き、36 0語を「絶滅のおそれがある日本語」とした。
おさめられた言葉から、日本人の生活や気質の変貌(へんぼう)が浮 かぶ。携帯電話で約束のとりようもないころ、不意の訪問客に菓子の用 意がなければ、「空茶(からちゃ)でごめんなさい」。正座をくずすよう勧め る「お平らに」は、洋間が一般化するにつれて聞かれなくなった。ナンパ などであからさまに女性を口説くのが当たり前の時代では、さりげなく「粉 をかける」だけでは、気づかれない。
「絶滅しそうな言葉は繊細なニュアンスを含むものが多い。日本人の行 動や感性からきめ細やかさが失われているからだ」と藤岡さん。赤い背 表紙は、絶滅危惧(きぐ)種の野生生物をリストアップした「レッドデータ ブック」をもじった。
藤岡さんは消えゆく風景や言葉を書物にとどめることを「レッドブック運 動」と名付ける。「モーレツからビューティフルへ」が、経済的繁栄だけを 追求する時代の転換点を示したのは70年。「今の日本はちっともビュー ティフルじゃない。書物に残る言葉を『懐かしい』と感じてもらえれば、何 かが変わるのではないか」と話している。
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<主な「絶滅のおそれのある日本語」>
・父母の口癖 「お天道様に申し訳ない」「夜なべ」「人聞きが悪い」
・あいさつ 「お足もとの悪いところ」「お膝(ひざ)送り」
・仲間うち 「がってん承知の助」「おためごかし」「うちの宿六」
・男女 「べっぴん」「おきゃん」「乳母(おんば)日傘」
・美しい表現 「夜もすがら」「そこはかとなく」「たおやか」
・常識語 「惻隠(そくいん)の情」「日和見」
・悪態 「おたんこなす」「ちょこざいな」「唐変木」
・ことわざ 「磯のアワビの片思い」「引かれ者の小唄」
・語呂 「来たか長さん待ってたホイ」「感謝感激雨あられ」
・たとえ 「川の字に寝る」「舟をこぐ」「かまとと」
(01/05 00:46)
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