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アナン国連事務総長2004年新年メッセージでハイチ黒人独立革命の意義指摘は米帝鼻先カウンターパンチ炸裂か
「まぐまぐ」配信の「国連情報誌SUN」に、以下のような、「事務総長、2004年新年のメッセージ」と、それを記念した「「今日の一言」― Republic of Haiti ―」が掲載された。
ハイチは今、アメリカの海兵隊の泥靴に蹂躙されている。カリブ海を内海と心得るアメリカは、キューバ敵視を止めていない。キューバが共産主義国か否かが問題なのではない。「尻尾を振らない犬」を蹴飛ばすのが、傲慢な権力主義者の常であり、その習癖は、いわゆる右も左も大差ない。その「ハイチ共和国の独立200周年に当たりその意義を指摘」したのが、アフリカ黒人の国連事務総長、アナンなのである。
自国に事務所を与えた国連を、飼い犬扱いしてきたアメリカは、今、「飼い犬に手を噛まれる」事態に直面し始めているのである。
---------- 引用ここから ----------
■■■■□■□□■□■□□□◆ 国連情報誌SUN
■□□□□■□□■□■■□□■ http://www.issue.net/~sun/
■■■■□■□□■□■□■□■ mailto:sun@issue.net
□□□■□■□□■□■□□■■ 1月1(木)の出来事
■■■■□□■■□□■□□□■ 文責:阿部 勝人 mailto:katsuto@issue.net
[中略]
■事務総長、2004年新年のメッセージ
■事務総長、
今日の一言 ― Republic of Haiti ―
______________________________________
■事務総長、2004年新年のメッセージ
アナン国連事務総長は、2004年の新年のメッセージを発表、イラク戦争などに言及しつつ国連はその歴史上最も困難な時を迎えているとした上で、そうした事態が、多くに人々が現実に直面している貧困、飢餓、感染症といった脅威から、世界指導者の目をそらせていると指摘。テロリズムとともにそうした脅威に対処していくことの重要性を指摘。
http://www.un.org/News/Press/docs/2003/sgsm9095.doc.htm
■事務総長、ハイチ共和国の独立200周年に当たりその意義を指摘
アナン国連事務総長は、1804年の1月1日に独立したハイチ共和国(Republicof Haiti)の独立200周年に当たり、同記念日が全世界の人々にとって極めて重要であり「奴隷制との闘争とその廃止を記念する国際年」(the UN International Year to Commemorate the Struggle against Slavery and its Abolition)の最高のスタートとなったと指摘。さらに、ハイチの人々に対し、先人たちの精神を思い起こし、現在の政治的な難局を克服していくよう希望を表明。
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◆「今日の一言」― Republic of Haiti ―
新年、明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。
さて、2つ目のニュースですが、2004年「奴隷制との闘争とその廃止を記念する国際年」に関連して、アナン事務総長がハイチの独立に言及しているのは、ハイチの独立(=ハイチ革命)が、いわゆる黒人奴隷解放のシンボルとなっているからであると思われます。
ハイチ革命は、18世紀末のフランス革命を引き金としてカリブ世界に起こった黒人による革命であり、アフリカ黒人奴隷達が革命フランスからの解放と独立を勝ち取った歴史として有名です。
http://www.hup.gr.jp/details/ISBN4-8329-5911-5.htm
http://www.hanmoto.com/bd/ISBN4-7563-2030-9.html
フランス革命の精神が、欧州のみならず西半球までも波及したという意味で、フランス革命のもつ普遍性を証明する史実として紹介される場合もありますが、一方で、自由と平等を人権宣言として高らかに謳い上げた当時のフランスが、その現実においては、自身が植民地・奴隷制問題を抱えていたという意味で、フランス革命の限界を示すものとしても歴史家の研究の対象となってきました。
21世紀を生きる私たちは、人類の歴史にも学びながら、貧困やテロリズムといった、手の施しようのない(とさえ思われる)困難に立ち向かい、新しい時代を拓いていかねばなりません。
アナン事務総長は、ハイチの人々に対して、先人たちの革命の精神を希望として国の困難に立ち向かうようにと訴えていますが、国連にとっても、そして対テロ戦争を主導する米国(11月に大統領選)にとっても、そして日本(7月に参院選)にとっても正念場の1年、改めて自分たち一人一人が自身の原点に立ち返りながら、意義ある1年としていきたいと思います。
[後略]
---------- 引用ここまで ----------