元旦の今日午前、小泉首相が「靖国参拝」をしたと報じられました。
ニュース映像によると、羽織袴姿で、’突然「靖国」へ。
そして、
「参拝したあとは、いつもすがすがしい気分です」
小泉さんのこのコメントを、どう理解したらいいのでしょうか。

「すがすがしい」のは、小泉さんの個人的な気持ちであって、
なかには「憂鬱な気分」になる人も多くいるはずです。
そこには、かつて日本軍に蹂躙されたアジアの国々もあるでしょうし、
また「靖国」に祀られている犠牲者（軍人）の中にも、
「すがすがしい」どころか「悔しい気持ち」になる者もいるでしょう。
彼らの多くは「お国のため」に犠牲になったわけですが、
「その後の日本」の人々（家族たち）が「幸せ」になることを願って
あえて自らの命を捧げた人も多いに違いないからです。

「その後の日本」は、マッカーサー占領後に独立を果たし、
「非戦」を誓った「憲法」に守られて、
ただひたすら経済発展に突進してきました。
その結果、果たして「幸せ」は実現したのでしょうか。
年間自殺者３万人、倒産、失業者、事件の続出、
経済的な面だけをみても、決して「幸せな日本」とは言えません。
それに加えて再び「海外出兵」そして「非戦憲法」を破る動き。
これではその張本人小泉首相の「すがすがしい気分」とは裏腹に、
「靖国」に祀られている犠牲者たちは、冷や冷やしているのではないでしょうか。

小泉さんは「靖国参拝」のたびごとに、
「二度とかつてのような悲劇を繰り返さない。
　その決意を新たにするために参拝するのだ」
と豪語していました。

しかしその舌の先も乾かないうちに、「派兵」を決行してしまいました。
それでいて、胸を張って「すがすがしい気分だ！」とは、
その思考回路は、いったいどんな配線がなされているのでしょう。
しかも「派兵」直後の「元旦」に「靖国参拝」とは、
いかにも小泉首相らしく、そのぶん不気味なものを感じてしまいます。

「靖国問題」に関しては、かつてもここでコメントしました。
その本質は、国家（集団主義）のために個を滅することにあります。
そして価値観のこのシフトは、縄文から弥生への以降を物語っています。
●参考↓
NHKの「葬儀中継」に思うこと
http://www.creative.co.jp/top/main.cgi?m=198

ここで問題になるのは「国家」という概念ですが、
これに関してはバックミンスター・フラーの言葉が本質を突いています。
●参考↓
「国」って、なんだ !?
http://www.creative.co.jp/top/main.cgi?m=94

この中でいみじくも語られているように、
国家という権力機構は、とかく暴走しがちです。
だからこそ「憲法」がその暴走に歯止めをかけているのです。
●参考↓
「憲法」は「権力」への「命令」である
http://www.creative.co.jp/top/main.cgi?m=227

しかし「詭弁の天才・小泉さん」は、
とんでもない「自衛隊派遣」を、さも正当であるかのようにメッセージしました。
その「ラブレター」に対して、ぼくは反論しました。
●参考↓
小泉首相から、また「ラブレター」が届きました。
http://www.creative.co.jp/top/main.cgi?m=236
小泉さん、再びラブレター？への返信です。
http://www.creative.co.jp/top/main.cgi?m=237
小泉さんからの「ラブメール？」への最後の返信
http://www.creative.co.jp/top/main.cgi?m=240

いくらブッシュ＆小泉が「戦争の正当性」を叫んでも、
その本音はすでに見え見え。
●参考↓
目クソ（ブッシュ）が鼻クソ（サダム）を嗤う。
http://www.creative.co.jp/top/main.cgi?m=283

要するに、得体の知れない何者かに操られているアメリカの軍産複合体は、
「戦争の拡大再生産」が運命づけられているわけで、
そのことをしっかり理解することなくしては、
日本の外交も政治もただ泥沼に引きずりこまれていくだけです。
こうしたことに関する資料が山ほど出て来ているというのに、
なぜか日本のマスメディアは報じようとしていません。
そしてそこから戦前と同じような「奇怪な空気」が発せられているのです。
●参考↓例
『湾岸報道に偽りあり』☆木村愛二著
http://www.creative.co.jp/top/main.cgi?m=359

小泉首相の「靖国参拝」のニュースから、
またしてもいろんなものを感じとってしまいました。
http://www.creative.co.jp/top/main.cgi?m=371

　次へ 　前へ

戦争45掲示板へ

フォローアップ:

　

　

　

　

拍手はせず、拍手一覧を見る

---

★登録無しでコメント可能。今すぐ反映　通常 ｜動画・ツイッター等 ｜htmltag可（熟練者向）
（タグCheck ｜タグに'だけを使っている場合のcheck ｜checkしない）（各説明）

（←ペンネーム新規登録ならチェック）
↓ペンネーム（2023/11/26から必須）

↓パスワード（ペンネームに必須）

（ペンネームとパスワードは初回使用で記録、次回以降にチェック。パスワードはメモすべし。）
↓画像認証
（ 上画像文字を入力）
ルール確認＆失敗対策
画像の URL (任意):

投稿コメント全ログ 　コメント即時配信 　スレ建て依頼 　削除コメント確認方法

---

★阿修羅♪　http://www.asyura2.com/ 　since 1995
　題名には必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
掲示板,ＭＬを含むこのサイトすべての
一切の引用、転載、リンクを許可いたします。確認メールは不要です。
引用元リンクを表示してください。