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イラク駐留の傷病米兵、1万4000人以上がすでに帰国 米兵従軍総数の1割に
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【サクラメント(カリフォルニア州北部)30日=田中祥子】29日付の米ディフェンスウォッチ(電子版)に掲載された軍事評論家デイビット・ハックワース氏のコラムによると、イラク戦争による傷病米兵は少なくとも1万4000人に達し、治療の必要な者は米国に帰国している。イラクには5個戦闘師団に相当する兵士と支援部隊合わせて、約13万5000人の米兵が駐留しているが、1万4000人の数は、戦争開始時からイラク占領に従軍した米兵の少なくとも10%に相当する。
ハックワース氏が米軍のスコット・ロス中佐(輸送司令部)から得た情報によると、12月23日時点で、戦闘による米兵の死者数は473人。戦闘による負傷者数は3255人、戦闘以外での負傷や病気が原因でイラクを退去した数は1万8717人にのぼる。
そのうち、戦闘以外の原因による負傷や疾病で帰国した米兵に必要な治療の内訳は、整形外科手術(3907人)、一般的な外科手術(1995人)、内科的治療(1291人)、精神科治療(1167人)、神経内科治療(1002人)、婦人科系治療(491人)など。婦人科系は妊娠に関係していると思われるが、国防総省は詳細を明らかにしていない。
ロス中佐は、戦闘・非戦闘による傷病で退去し帰国した人数の合計2万1972人は、重複して数えられた場合もあるので注意が必要と述べるが、ハックワース氏は、1万4000人から2万2000人の傷病兵がイラクから米国へ帰国したと推定している。
イラク戦争に明け暮れた2003年が終わろうとしているが、いまも毎日のようにイラクで米兵たちが命を落とし、手足を失うなどの負傷を受けているとのニュースが米国内に流れる。兵士たちの犠牲、流した血に見合う結果になっているだろうか。米国は、イラク先制攻撃以前に比べて安全な国になったであろうか。フセイン元イラク大統領は拘束されたが、2003年のクリスマス休暇中のテロ警戒警報は「オレンジ」に引き上げられた。2004年も同様の事態が続くか、さらに悪化する可能性が大きい。
※デイビッド・ハックワース氏は、25年間米国陸軍に勤務。ベトナム戦争に5年間従軍したが、戦時中大佐の立場で早い時期からベトナム戦争を批判。退役後、軍や戦争に関する評論活動を続けている。