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イスラエル軍は10月５日、シリア領内にあるパレスチナ過激派の訓練キャンプを空爆した。
アメリカによるイラク占領で、中東地域におけるパワーバランスは急速に変化しているが、イスラエルの核戦略がそれを積極的に加速させている。
アメリカの盟友イスラエルは、最大の敵国としてイランへの軍事攻撃を考えているようだ。
イスラエルの日刊紙 「Haaretz」（12月18日付け） は、12月中旬、イスラエル国防相モファズがラジオ放送で話したとして、「仮にイスラエルがイランの核施設を破壊する決定をした場合、イラン市民に被害が及ばぬよう必要な方法が採られる」ことを伝えた。
モファズ国防相のこの発言は、抜き打ち核査察の権限をＩＡＥＡに与える追加議定書にイランが調印の表明をした12月18日よりも数日前だが、この発言に対してイランのシャムクハニ国防相（Shamkhani）、空軍首脳パルディス（Pardis）は、イスラエルに対して威嚇発言をしている。
http://english.aljazeera.net/NR/exeres/76332C2C-23BA-4FEA-A707-F12FE9534CD3.htm
http://story.news.yahoo.com/news?tmpl=story&cid=1312&ncid=1312&e=6&u=/afp/20031222/wl_mideast_afp/iran_israel_nuclear_031222151353
シャムクハニ国防相は21日、イスラエル空軍が1981年にイラクのオシラク原子炉を爆撃したように、今回イランの核施設を攻撃すれば、長距離ミサイル「シャハブ-3」（射程800〜1000マイル／イスラエルまで600マイル）などを使い反撃すると警告した。
http://news.yahoo.com/news?tmpl=story&u=/ap/20031224/ap_on_re_mi_ea/iran_israel_1
モサドのダガン長官は11月に、イランの核兵器開発がイスラエル建国の1948年以来、国家に採って最大の脅威に達していることを議会委員会に報告している。その中でダガン長官は、最終的に12個以上の核兵器を製造することが可能な、イラン中央のカシャン（Kashan）地域にあるウラン濃縮工場の建設が完成に近づいている事を、最近の数か月に、モサドによって発見したと述べた。
アメリカと同じく、イスラエルはイランが核兵器の製造までまだ3〜4年かかると推測している。しかし、イスラエルは2004年には、イランの核兵器開発が阻止できないレベルに達することを予測している。
Like the US, Israel estimates that Iran is three to four years away from building a nuclear bomb. But Israel believbes that in 2004, Iran will reach the point at which their nuclear program cannot be stopped.
http://www.csmonitor.com/2003/1128/p06s01-wome.html
イスラエルのモファズ国防相は、11月のワシントンへの訪問中に、核兵器開発を「遅らせるか、阻止するか、抑止する」 ために努力が払われなければならないと言って、イランによって引き起こされる増大する核の脅威をアメリカに警告した。
フセイン政権崩壊以後、イスラエルはイラン政府を “number one enemy” と見なしてきた。
イランのシャムクハニ国防相は、長距離ミサイル「シャハブ-3」などを使い反撃すると警告したが、イスラエルはすでに、イランに対して核兵器戦略を進めている。
http://www.asyura2.com/0311/war41/msg/725.html
フィナンシャル・タイムズは今年10月11日、イスラエルが米国から供与された米国製巡航ミサイル「ハープーン」を潜水艦発射用の核弾頭搭載型に改良したと報じた。同月12日付け英紙ガーディアンによれば、巡航「核」ミサイル搭載の潜水艦はペルシャ湾と地中海に配備。
海からのミサイル発射は、核兵器開発を進めているといわれるイランに対して、今まで以上の攻撃能力を増強する目的がある。
「これにより、イスラエルは空陸に加え海中からの核攻撃能力を獲得、核抑止力を飛躍的に高めるめる」ことになった。（10.12 時事通信）
中東戦争史では、先制攻撃は常識論。1973年にはシリア、エジプトから先制攻撃をかけられ第4次中東戦争勃発。イスラエル空軍が1981年にイラクの原子炉を爆撃した時は、「防衛的先制攻撃」という言葉が使われた。
「イスラエルとアメリカのための中東改造」では、先発のアメリカによるイラク統治の混迷する中、「ネオコン」が肩入れする相棒軍イスラエルが、最大の敵であり、「悪の枢軸」であるイランに軍事攻撃をかけようとしているように見える。
現在、イスラエルはイランの核施設を破壊する軍事作戦を練っていると、「Haaretz」は伝えているそうだ。
参考記事：
「シリア空爆と“A Clean Break”」 ―イスラエルの軍事戦略（１）―」
http://www.d5.dion.ne.jp/~y9260/syria.1.html
「イスラエルの新たな核兵器戦略 −イスラエルの軍事戦略（２）−」
http://www.asyura2.com/0311/war41/msg/725.html
DOMOTO
http://www.d5.dion.ne.jp/~y9260/hunsou.index.html
題名には必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。