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No.813(2003/12/24/水)
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「PUBLICITY」(パブリシティー) 編集人:竹山 徹朗
E-mail:
freespeech21@infoseek.jp(こっちにどうぞ)
freespeech21@yahoo.co.jp(こっちはもうすぐ消えます)
※転送・転載自由です。ただ、転送・転載される時には、
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http://www.emaga.com/info/7777.html
以下部分的に転載
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【投稿紹介】
▼民間人が戦地に人知れず送られている!
▼「とても重要な問題提起」ということで、読者のUさんが、
「Iさんから受信した、渡辺さんの文章を含むメール」を送っ
てくださった。感謝。
「渡辺さんは、実名をいとわず、この事実を広めてくれること
を希望されているそうです」とのことで、確かにこの渡辺さん
の身が心配だ。民間業者が人知れず戦地に送られている事実が
記された、貴重な証言である。
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昨年、石川島播磨重工の渡辺鋼さん(人権回復を求める石播原
告団団長)のお話を伺い、従事命令に関する規定が整う前から
、エンジン等の整備・修理のために民間人が戦地に人知れず送
られているという事実を知りました。
【有事法制勉強会・神楽坂会議での渡辺さんのお話】
http://www.itoh.org/kagurazaka/report/watanabesan.html
先日、渡辺鋼さんに連絡する用事があり、ついでにうかがった
ところ、やはり、最初にイラクに行く空自C-130のエンジン
整備・修理のために職場から技術者が送られることは確実だと
いうことです。
渡辺さんが今年5月にされた講演記録には、インド洋にいる自
衛艦の修理に社員が派遣される様子がなまなましく描かれてい
ます。
【石播に見る国民徴用の先行事例】
http://associationists.fc2web.com/watanabe0001.html
http://www.yuiyuidor.net/isihari-jinken
(一部引用します)
現在のところは七回二五人が行かされています。どの企業から
誰がどこに、行かされたかという事は一切明らかにしていない
。私の職場で考えてみるとイージス艦の場合では、あの職場の
彼がいない、行ったらしいとか?誰々がいないとかということ
で解かるのです。
そういう事なんで「人知れず」行かされているというのが石播
の職場の実態です。
それで、僕たちのことも取材してくれた岩波ブックレットと言
う本が出ております。この本が防衛庁の資料を元に書いてくれ
ているのですが、どういう修理をやるか?
例を申し上げると資料に「ひえい」が10月29日蒸気タービ
ンの故障で修理に四人行ったとあります。会社も発表しないし
、防衛庁も言わないのですが、石川島播磨から派遣されたこと
は間違いありません。
26日に行けと言われて28日に飛行機で出てるんです。大慌
てで出て行って29日の午後4時30分に現地(現地がどこの
港か解からないのですが、多分オマーンらしい。アラビヤ海の
奥で、もう少し行くとペルシャ湾という所です)に到着、午後
四時四〇分に「ひえい」に乗艦しているんです。
ですから着いたらその足で乗っている。すぐ工事日程を打ち合
わせ、午後六時に修理を開始、欠陥部分を切断して午後九時に
その部分を溶接し、深夜の零時に溶接部分の冷却処理をしてい
る。
不良箇所を溶接後、翌日の午前五時になって終了という記録で
すので徹夜の作業である。午前七時になると溶接部分の検査を
はじめ水圧検査も行い、午後一時に修理を終えて工具を撤収、
午後一時三二分に下艦している。
どういう状況で作業したのか解かりませんが、飛行機で行って
すぐに徹夜作業をやらされている。まあ行かされた方は早く帰
りたいと言う気持ちもあるのかもしれませんが、こんな状態で
すから行った人の人権など二の次と言うことになるのではない
でしょうか…。
レジメの三番目のところですが、この前、四月の一五日、防衛
庁に要請に行ったんです。もしも事故が起きた場合の責任と補
償を問うたのですが、これに対する回答は、「自発的に契約を
して行っているんだ。応じた企業の責任なんだ。」と言うので
す。
それでは「危険だからお断りしますと断って良いんですか?断
っても良いと言ってくれ」と念押しすると駄目だとは言わない
のですが、「他に修理するところがなければ何度でもお願いす
る」との答えでした。
何度でもお願いされたら防衛庁は大切なお得意さんですからお
願いを聞かざるを得ないと思います。「それからテロはどこに
居ても起こりうる。それは、現地であるかもしれないけれど日
本でもあるかもしれない」こうした論理でした。
(竹山註=一部引用ここまでかな?)
このように、防衛庁は「派遣はあくまで自発的な契約にもとづ
くもので、国が命令したものではない」という見解ですから、
派遣された社員がたとえ現地で死傷したとしても、政府からは
なんの補償も得られません。
今回も、自衛隊法103条とは関係のない、顧客へのメンテナ
ンスということでなされるものなので、なにか起きても、現時
点では補償は予定されていません。
*(自衛隊法103条2項の従事命令は、武力攻撃事態対処法
でいう武力攻撃事態になって自衛隊出動命令が出た場合に出さ
れるものです。公用令書が出され、それに従って業務に従事し
ます。それに伴い死傷した場合は、療養補償、休業補償、障害
補償、遺族補償、葬祭補償及び打切補償を受けることができま
す。ただし申請して、それが認められた場合のみですが)
また、会社から「戦地手当」「危険手当」といったものも、一
切出ないそうです。社員は「戦地」に行くのではなく、あくま
で安全なところにメンテナンスの仕事に行くという建前なので
、特別手当など出したらおかしいという理屈なのです。
テロ特措法成立前に防衛庁から会社に派遣できる人のリストを
作るよう要請があったときは、渡辺さんが職場の人からリスト
を入手し、動かぬ証拠を手にされたため、マスコミでも大きく
取り上げられました。
しかし、今回は、社内に厳しい緘口令がしかれ、だれがいつど
こへ行くかといった、具体的なことはなにもわからないそうで
す。
それなのになぜ派遣が確実だといえるのか?
渡辺さんにうかがいました。
C-130はプロペラ機ですが、ジェットエンジンを搭載してい
ます。このエンジンを製作しているのが石川島播磨重工です。
(T56ターボプロップエンジン)
http://www.ihi.co.jp/ihi/products/jet/jeteng/engine/t56.htm
ジェットエンジンは回転がすごいので、砂漠地帯で使用すると
、発着のたびに大量の砂を吸い込むことになるそうです。その
砂がエンジンのなかに入り込んでしまうので、さまざまなトラ
ブルが起こります。したがって、フライトのたびに、部品の精
密なケアが必要になります。
また、C−130のなかでも、防御のためのフレアなどの装備
を備えたものは数少ないため、エンジンがだめになった場合は
他のC−130を、というわけにはいかず、エンジンをつけか
える必要が出てくることも予想されるそうです。
一般的な整備やたんなるエンジンの交換なら自衛隊でも自前で
やれます。
しかし、エンジンを交換すれば、日本とまったく違う気象や砂
などの条件に合わせてエンジンの燃料制御装置などを調整しな
ければなりません。
このような高度な整備・修理は、石川島播磨重工の技師・作業
員でないと手に負えないのだそうです。
今までも自衛隊の演習でC−130が出る場合には必ず社員が
整備に行っていたという経緯もあり、今回も派遣されるのは確
実だそうです。
空自がクウェートを根拠地にするということなので、おそらく
整備・修理はクウェートの空港で行うことになるのだろうとい
うことでした。
そんな危ないところに行くのはだれでも怖いけれど、「怖い」
と言ったら、「あいつが行くんだな」とわかってしまうので、
それも言うことができない。
もし派遣されて帰ってきたとしても、どんなルートでどこに行
ってなにをしたかということは、防衛秘密に触れるので、絶対
に言うことができない。
(*自衛隊法第百二十二条
防衛秘密を取り扱うことを業務とする者がその業務により知得
した防衛秘密を漏らしたときは、五年以下の懲役に処する。防
衛秘密を取り扱うことを業務としなくなつた後においても、同
様とする。
2 前項の未遂罪は、罰する。
3 過失により、第一項の罪を犯した者は、一年以下の禁錮
又は三万円以下の罰金に処する。
4 第一項に規定する行為の遂行を共謀し、教唆し、又は煽
動した者は、三年以下の懲役に処する。
5 第二項の罪を犯した者又は前項の罪を犯した者のうち第
一項に規定する行為の遂行を共謀したものが自首したときは、
その刑を減軽し、又は免除する。
6 第一項から第四項までの罪は、刑法第三条 の例に従う。
)
社内の緊張は日ごとに高まり、社員は以前にも増して口数が少
なくなっているそうです。
人知れず戦場に行って、人知れず危険な仕事をし、人知れぬ秘
密を心に閉じ込めて帰ってくる。もしなにかあった場合、人知
れず犠牲になるのだろうか?
自衛隊が派遣されれば必然的にこういう方たちが生まれるとい
うことを知り、声をあげていかねばと思っています。
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▼こういう人たちの存在をテレビや大新聞はどうせやらない/
やれないだろうが、地方紙や雑誌はドシドシ取材して報道して
いただきたいもんだね。売れると思うが。