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(回答先: 賛成:「復元ソフト」が市販されているはずです 投稿者 すみちゃん 日時 2003 年 12 月 23 日 21:05:42)
ファイルシステムについては、有る程度知っています。
<基礎知識>
普通に削除したファイルを復活させるのは簡単です。http://www.finaldata.ne.jp/kino.html
復活されないようにファイルを削除するのには、各種の技術が必要です。
1:ファイルの完全削除(消すときに忘れずにやることですぐ終わる)。
http://www.jetico.com/index.htm#/bcwipe_faq.htm
2:アプリケーションが勝手に作成するテンポラリファイルの完全削除。
普通は勝手に作って勝手に消えるので、完全削除ができない。
3:ハードディスクの空き領域の完全抹消(2時間以上かかる)
4:スワップファイル(=仮想メモリ=ページングファイル)の完全抹消
(5分くらい)
3+4をやれば、1と2をやって無くても復活できない。
<今回の場合>
今回米軍がやったことは、「何事もなかったように見えるようにPCを返却する」ことでした。
上記の3や4をやると、何らかの操作をしたことがすぐにばれてしまいます。
そこで、下記の操作をした可能性が有ります。
1:普通のファイルとして存在するファイルの全チェック。まずいファイルの操作。
2:ハードディスクの空き領域に埋もれている断片データ参照をして、
まずいデータが復活できないようにしてしまうこと。
<参考までに詳細説明>
●ファイル
ファイルは、どこにファイルがあるのか覚えているところ、と実際のファイルに分かれています。
ファイルを削除するときには、ファイルがあるのか覚えているところだけを削除するので、
ファイルの実体はそのまま残っています。
そのうちに何らかのファイルが追加されたときに、上書きされます。
ファイルは、格納する最小単位ごとに分割して格納されています。
例えで説明しますと、
本1000冊だったら、ミカン箱50個を使います。
また、ミカン箱の大きさより小さい場合も、ミカン箱1個使います。
ミカン箱の95%を使っていたファイルが、消されて、
その後そのミカン箱にファイルが上書きされたとき、ミカン箱の10%しか使わなかった場合、
以前のファイルの実体の85%は、いつまでもそのまま残ります。
この部分のデータは、普通の操作では削除することができません。
完全抹消ソフトは、ハードディスクの使ってない領域と、ミカン箱の隙間をすべて
1を書いて0を書いてというのを3回とか7回とか繰り返すことをしています。
●スワップファイル
例で説明します。
パソコンのCPUは、その作業を普通はメモリ上(頭の中)でやろうとしますが、
大量のデータを扱う場合など、メモリ(頭の中)に入りきらない場合、机(スワップファイル)
を使って処理をします。
机の上に広げた資料は、完全抹消することなく、普通に消します。
よって、この机の上を調べると、メール送受信データなど、各種のデータがあったりします。
これらのデータは、上記に書いた復活ソフトで簡単に復活できるので、PCを手放す場合は注意が必要です。
参考検索キー:完全抹消