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金曜ブレマー、前日NBC報道のブレマー攻撃に関する事実確認の問いに答えて、「はい。本当です。12月の初旬、私は攻撃にあいました」とあっさり笑顔で返答。
「スケジュールになかった思いつき」の会合(ラムズフェルド空港見送りの模様)に出席したブレマー、自身をターゲットにした攻撃ではなくランダム・アタックに遭遇したと主張するという「あらすじ」です。
攻撃はコンボイで移動中道路わき爆弾攻撃で先導車が攻撃されタイヤがやられたという程度のもの。銃撃はなし。BBCは小規模の銃撃があったと報じていますが、いずれにせよ攻撃は実に中途半端なもの。負傷者はなし。その後一団はスピードを出して攻撃から逃げ切れたというわけです。
攻撃の状況は次のような感じ。
A senior US defense official confirmed that a roadside explosion blew out tires of a lead vehicle in a convoy carrying Bremer, on December 6 as he returned from seeing off visiting US Defense Secretary Donald Rumsfeld at the Baghdad airport,.
http://www.middle-east-online.com/english/?id=8237
ニューヨークタイムズ紙はさりげなく誇張して書いています。
A military official said a roadside bomb a common and often deadly way of attacking United States forces here had exploded "near his car." The convoy was not attacked with gunfire, the official said.
http://www.nytimes.com/2003/12/20/international/middleeast/20IRAQ.html
しかし、どうしてアタッカーはスペインの特殊部隊や日本の外交官らに行ったような執念深いチームによるセット攻撃を行わなかったのでしょう。これでは爆弾の無駄使いです。
英米占領関係者、国連も含めた非アラブの高官で、死亡したのは国連のデメロ特別代表だけ。アメリカ占領の象徴とも言えるブレマーは今もぴんぴんしています。ウォルフォウィッツはヘリとバクダッドホテルで襲撃にあったという「あらすじ」でしたが、今回のブレマーの場合、そもそも攻撃自体あったのでしょうか。
NBCへ偽情報のリークを行い、週末記者会見で記者が質問してくるを待って、あらかじめ鏡の前で練習した通り微笑みながらシナリオ通りに、人柄の良さとタフさ、愛国心を示す。そのためのでっちあげなのではないでしょうか。現在はフセイン逮捕のあとで世界がイラクに注目している時期でもあります。
一方で、ブレマー攻撃報道に埋もれるように水曜日、イラクで一つの事件が。今年8月に爆弾テロで死亡したシーア派ハキムの親族が銃で攻撃されたのでした。しかしシーア派の要人であったこのハキムも、先に爆殺されたハキム同様、ブレマーとは違い攻撃を笑顔で語るということはありませんでした。
下のAP記事では、犯人はサダム残党と疑ってかかっていますが、権力にますます遠くなったサダム残党が、チャラビを利するようにシーア派を要人を殺害する、なんてことが果たしてあるのでしょうか。はなはだ疑問です。
Gunmen Kill Iraqi Political Figure
Suspected Saddam Hussein Followers Kill Representative of Major Shiite Political Party
http://www.abcnews.go.com/wire/World/ap20031218_448.html
参考
U.S. Backed Mossad Agents Involved in Hakim’s Assassination to Flee Iraq
http://www.informationclearinghouse.info/article4661.htm