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(回答先: 「フセイン元大統領拘束」駐留米軍がクルド指導者に確認(朝日新聞20:21) 投稿者 シジミ 日時 2003 年 12 月 14 日 20:58:32)
イラクの米英占領当局(CPA)のブレマー代表は14日午後3時(日本時間午後9時)過ぎから会見し、サダム・フセイン元大統領(66)を、故郷のティクリート南方で米軍が13日夜、拘束作戦の結果、拘束したと発表した。イラク戦争の開戦から約9カ月の時点での元大統領拘束は、フセイン旧体制復活の可能性がなくなったことをイラク国民に納得させる上で、米英占領体制にとっては大きな突破口だが、元大統領を今後どう裁くのか、また、旧体制に忠誠を誓う勢力による米軍への攻撃が今後どのように推移するかなど、今後の課題はなお多い。
複数の情報を総合すると、米軍は元大統領の故郷、ティクリートの隠れ家を急襲、拘束したという。元大統領には多数の影武者の存在が指摘されており、血液鑑定などで本人であることの確認した。
米軍は、イラク人からもたらされた情報により、現場を急襲した模様だ。情報提供者には、2500万ドル(約28億円)の懸賞金が用意されていた。
米軍は、イラク戦争中に2度、元大統領本人を狙ったピンポイント爆撃を実行。6月末には、シリア国境に向かっていた元大統領ら旧指導部が乗っていたとみられる車列を、無人偵察機などで攻撃した。しかしいずれも死亡を確認できかなった。
元大統領の消息は、4月9日に政権崩壊当日に撮影したとされる映像が最後。その後、6月16日に米軍に身柄を拘束された側近が、フセイン父子3人は故郷のティクリートに隠れていると供述▽民兵組織「サダム殉教者軍団」メンバーと情報関係者との通信から、フセイン氏生存情報を米情報当局者が傍受した、などと米メディアが相次いで報じていた。
7月22日、イラク北部モスルの地元部族の幹部宅に隠れていた元大統領の長男ウダイ、次男クサイ氏が、銃撃戦の末に殺害された。米軍は、フセイン氏の故郷ティクリートを頂点とする「スンニ派三角地帯」だけでなく、北部にまで範囲を拡大し行方を捜していた。
ブッシュ米大統領は、大量破壊兵器が発見されないことへの批判が米国内で高まる中、独裁者からの解放をイラク戦争の最大の成果と強調。元大統領の身柄拘束か殺害に全力を挙げてきた。
米軍は、ほぼ連日続く米軍への攻撃が、元大統領の拘束で終息に向かうと期待する。しかし、2人の息子の殺害後、米軍への攻撃はむしろ激化しており、元大統領の拘束が戦闘終結につながるかどうかはなお不透明だ。また、米国が裁くのか、イラクの統治評議会が設置する特別法廷で裁くのかなど、今後の課題も多い。
フセイン元大統領は79年に大統領に就任。イラン・イラク戦争(80〜88年)の際には、一時、イランによる「イスラム革命の輸出」を恐れる米国から支援を受けた。しかし90年8月のクウェート侵攻で米国と決定的に対立。米国は、湾岸戦争(91年)後の国連制裁下でもイラクが大量破壊兵器の開発を続けてきたとして、今年3月、イラク戦争に踏み切った。 (12/14 21:25)
http://www.asahi.com/international/update/1214/009.html