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イラクに自衛隊を派遣する事は「国際社会の中で名誉ある地位を占めたいという憲法の理念にかなう」と小泉首相は言った。国際社会から賞賛され、名誉を得られるのは「無私の精神」で国際社会に貢献することだろう。これを平たく言えば、国際社会で「滅私奉公」をするということだ。
しかし、小泉首相は「日本の平和と安全を確保すると。そして繁栄を図る。そのためには、日米同盟を強化しつつ国際社会と協力していかなければならない」と言っている。これは日本国の利益であり、日本国の打算だ。もっとも兼ねてからイラク復興支援を「国益」と言っているのだから、ここで日本国の打算を開陳しても驚かないが。しかし、それは国際社会での「滅私奉公」には程遠い。
一方で国の「打算」を叫び、もう一方で「滅私奉公」を唱えては支離滅裂というものだ。第一、イラクに自衛隊を派遣する事が国際社会で名誉ある地位を得られるのであれば、既にイラクに出兵している国々はとっくに、名誉を得ているはずである。出兵している国の内、一国でもそんな名誉を得た国があるだろうか。聞いたことはない。
アメリカなどは国際社会から賞賛されるどころか、大義名分無き戦争を起したと多くの国から批判・非難されている。その他の国々も、それぞれの事情を抱えての、米国との関係で要請に応じただけだろう。日本国の「利益追求」をするのだとの説明なら、それはそれでわかる。しかし、同じ舌で日本国が「滅私奉公」をして国際社会で名誉ある地位を得るのだなどと言えば、あの場での全ての発言の信用性は地に落ちる(「いや違う、日本だけは特別なのだ」とでも言って呉れればそれはそれで話しが面白くなるが)。
こんなもので、国民は得するし良い気分にもなれるよなどと言う、甘言が通じるとでも思っているようだ。随分、国民を舐めた話しだ。己のオツムが国民より優っていると自惚れているのだろう。この内閣総理大臣に贈る言葉はこれしかない、「馬鹿も休み休み言え」。
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