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(回答先: 「彼をイラクに行かせないで」たった一人の街頭署名活動 [asahi.com] 投稿者 マルハナバチ 日時 2003 年 12 月 12 日 21:04:52)
「彼をイラクに行かせないで」たった一人の街頭署名活動
http://www.asahi.com/national/update/1211/005.html
「自分の恋人がイラクに行くことになったら。同じ世代の人たちにも考えてほしい」
と繁華街で1人で訴えた=10日午前11時すぎ、札幌市中央区の狸小路で
交際相手が自衛隊のイラク派遣要員に選ばれた札幌と千葉の女性が、それぞれ1人
で派遣反対の署名集めを始めた。政府が派遣を決めた今、どうしたら派遣を止められ
るのか。そんな気持ちから、師走の街頭に立つ。
■札幌で
札幌市の中心街にある狸(たぬき)小路。商店など約200軒が並ぶアーケード街
に10日午前、23歳の女性が立った。署名用紙を載せて首から下げた手作りの板に
は、「恋人を奪わないで」と手書きした紙がさがる。零下2.5度。降りしきる大粒
の雪がアーケードの下に舞い込む。
「私の彼がイラクに派遣されます。反対の署名に協力してください」
彼とは今年の夏に知り会った。第2陣で派遣される見込みの第11師団(札幌市)
の隊員だ。
10月末、「イラクに行くことになった」と告げられ、驚いた。「断れないの?」
「めったにない機会だから行きたい」。国際貢献活動に参加した隊員は、帰任後の処
遇で優遇される。将来を考えての決断だった。
訓練が多く、会えるのは2〜3週間に1度。いろいろ聞きたいが、「何も話せない」
と口は重い。「イラクの人は、おれたちを敵だと思っているだろうな」。彼も、時折、
不安を口にする。
全国で反対署名を展開する運動を知り、署名簿とビラを取り寄せた。「とにかく何
かしないと。でも、どこまでやればイラク行きを止められるのか、わからない」。初
めて署名集めに立った10日、夜7時すぎまでかかって130人に署名してもらった。
「頑張って」とねぎらってくれる人もいたが、「隊員を辞めたら」とも言われ、ショ
ックだった。
■千葉で
千葉県に住む30代の女性は、8日から県内の自宅近くのスーパーや繁華街で、署
名活動を始めた。隊員の彼は同世代。2カ月ほど前、派遣を打ち明けられ、「不安に
させるから別れた方がいい」とも言われた。
行ってほしくない気持ちは伝えたが、彼は悩んだ末、厳しい訓練に耐えてきたこと
を無駄にしたくないと、決意したという。聞きたいことはいっぱいあるが、話が堂々
めぐりになって、彼を悩ませるから聞けない。
「このまま何もしないでことが過ぎていくのは耐えられない」と、署名集めを始め
た。8、9の両日で約160人。「こういう思いをしている人がいることを、たくさ
んの人に知ってほしい」と訴える。 (12/11 06:14)