現在地 HOME > 掲示板 > 戦争44 > 616.html ★阿修羅♪ |
|
小泉さんから届いた1通の「ラブレター?」に対し、
今日は忙しいのに、3回もレスポンスするはめになりました。
こんなレター、無視してしまえばいいものを、
せっかく2通書いたのですから、最後までやり遂げたいと思います。
さて、余計なことは言わないで、さっそく「小泉メール」にコメントしましょう。
(●は、小泉レター:★は、ぼくのコメント)
………………………………………………………………………………………
●イラクの人道復興支援について、多くの国民が不安を持ち、
あるいは自衛隊派遣に反対の意見があることは承知しています。
自衛隊派遣は憲法違反だという声もあります。
★その通りです。多くの人々は非常に大きな不安を抱き、そして今後の
日本の行く末を懸念し、憂慮しています。なぜならくどいようですが、
自衛隊のイラク派遣は「違憲」であり、「違法」だからです。
あなたもちゃんと理解しているようですね。
「自衛隊派遣は憲法違反だという声もあります」と。
●しかし、憲法をよく読んでいただきたい。憲法の前文に
「われらは、全世界の国民が、ひとしく恐怖と欠乏から免(まぬ)かれ、
平和のうちに生存する権利を有することを確認する。
われらは、いづれの国家も、自国のことのみに専念して他国を無視しては
ならないのであつて、政治道徳の法則は、普遍的なものであり、
この法則に従ふことは、自国の主権を維持し、他国と対等関係に立たうとする
各国の責務であると信ずる。
日本国民は、国家の名誉にかけ、全力をあげてこの崇高な理想と目的を
達成することを誓ふ。」とあります。
★おや、いきなり「憲法の前文」ですね。
「全世界の国民が、ひとしく恐怖と欠乏から免(まぬ)かれ」は、
まさにその通りだと思います。
たぶんあなたは「フセインがイラク国民を恐怖と欠乏にさらしていた」
と言い、だから「フセインをやっつけたブッシュは正しい」と言いたい
のだと思いますが、イラク国民は「ブッシュの戦争」で、ひどい恐怖と
欠乏を体験させられました。そしてそれは占領統治以降も全く変わらず、
イラクにはいま「恐怖と欠乏」が渦巻いています。
英米による占領統治が、イラク国民の「平和のうちに生存する権利」を
奪ってしまっているのです。
これは、問題を複雑にしただけで、何ら解決になってはいません。
「だから自衛隊が行って彼らを助けるのだ」とおっしゃるのでしょうが、
もし自衛隊がサマワに行けば、そこにゲリラが集まって来て、これまで
は安全だった地域が、一挙に「危険な地帯」にもなりかねません。
武装した自衛隊が行くことが、安全だった地に恐怖を呼ぶのです。
★「自国のことのみに専念して他国を無視してはならない」というのも、
当たり前といえば当たり前のことです。
しかしこの言葉は、そのままブッシュにお返しすべきものです。
だってブッシュは、「自国の利益(自分たちの利益)のみに専念して、
他国(アフガンやイラク)を無視するどころか、一方的に戦争を仕掛
けて、アフガンやイラクを「恐怖と欠乏」に追いやったのですから。
「自分のことだけ=自分勝手」は、まさにブッシュのやり方です。
それに諸手をあげて応援するあなたが「同類」と思われて当然のこと。
「無視」もよくありませんが、「ちょっかい」を出していじめたり、
戦争を仕掛けて殺したり壊したりすることは、もっといけません。
これまた「政治道徳の法則は、普遍的なもの」というべきではないで
しょうか。
★「自国の主権を維持し、他国と対等関係に立たうとする」というのも、
いまや国際ルールと言うべきでしょう。
ところがブッシュのアメリカは「他国の主権を侵害し、他国と主従関係」
を結ぼうとしています。実際、あなたの言動は、まるっきりブッシュの
家来そのものです。いったいどこに「米国と対等関係に立たうとする責務」
が見られるでしょうか。
その意味で、あなたが掲げた「憲法の前文」を、あなたは全く理解して
いないと考えざるをえません。ただ、自分に都合がいいように、勝手に
解釈して、人を煙に巻いているに過ぎません。「憲法改正」を叫ぶ前に、
あなたはまず「憲法の精神」を理解すべきではないでしょうか。
★そして「日本国民は、国家の名誉にかけ、全力をあげてこの崇高な理想と
目的を達成することを誓ふ」というくだりですが、あなたが考える「崇高
な理想」とは、いったい何なのでしょう。いまアメリカがイラクでやって
いる暴挙を助けるのが「崇高な理想」につながるのでしょうか。
前文をただ読んでごまかすだけでなく具体的に説明してほしいと思います。
●日本国として、日本国民として、この憲法の理念に沿った活動が
国際社会から求められているのだと思います。
★ほら、また出た! 鮮やかな詭弁が…。
「日本国として、日本国民として、憲法の理念に沿った」と言いますが、
「憲法の理念」でいちばん大切な精神は、「個人の尊重」であり「非戦」
です。なのにあなたは「国家」とか「国民」という言葉を使い、
強引に「自衛隊派遣」を「憲法の理念に沿ったもの」にしようとしてい
ます。しかしそれこそが「個人の尊重」と「非戦」という「憲法の理念」
に真っ向から対立し、矛盾するものなのです。
「憲法」は「権力」への「命令」である
http://www.creative.co.jp/top/main.cgi?m=227
★それに繰り返すようですが、「国際社会から求められている」というの
もやめていただきたい。日本に自衛隊派遣を求めているのはブッシュの
アメリカです。圧倒的多くの国々は、そんなブッシュに辟易しています。
もちろん肝心な「イラクの人々」も…。
あるイラク人から、日本人への手紙
http://www.creative.co.jp/top/main.cgi?m=208
バグダッドのイラク人から政府に送られたメール
http://www.creative.co.jp/top/main.cgi?m=235
ああ、また、疲れました。だから、あとはあっさりと書きなぐります。
●イラクの安定、平和的な発展は、イラク自身にとって必要であり、
日本にとっても、そして、世界の安全のためにも必要なことです。
★その通りだけど、いったいどこの誰がおかしくしてしまったの?
大量破壊兵器は、見つかったの?
あ〜あ、書けば書くほど空しくなります。
●テロは世界各地で起こっています。
テロリストは、国連であろうと、赤十字であろうと、
あるいはイラク人自身であろうと無差別に攻撃しています。
テロに屈してはならない、
国際社会と協力してテロ撲滅に当たらなければなりません。
★テロリストはいったいなぜ誕生するの?
誰だって「自爆「なんかしたくはない。
遊びや趣味で自爆する人なんかいない。
大事なことは、だれがなぜテロリストを再生産し続けているのかです。
「対テロ戦争」という嘘★益岡賢
http://www.creative.co.jp/top/main.cgi?m=204
この戦争は「テロとの戦い」ではない
http://www.creative.co.jp/top/main.cgi?m=180
「テロに屈すな」は無責任な政治
http://www.creative.co.jp/top/main.cgi?m=165
「テロに屈してはならない」…???
http://www.creative.co.jp/top/main.cgi?m=145
自爆テロはなぜ発生するのか?
http://www.creative.co.jp/top/main.cgi?m=111
●11月29日、奥克彦氏、井ノ上正盛氏は、
イラク復興支援活動中、非業の死を遂げられました。
誠に残念であり、このような残虐非道な犯行に対し強い憤りを覚えます。
我々はこの悲しみを乗り越えて、日本として何ができるかということを、
今、真剣に考えなければならないと思います。
★奥参事官の「絶筆」をお読みください。
井ノ上さんも、「この戦争は絶対にやるべきじゃなかった」と
ジャーナリストに対して言っていたそうですよ。
なのにあなたは、その本当の気持ちを踏みにじっているのではないか。
奥克彦参事官が死の直前に書いたイラク復興への思い
http://www.creative.co.jp/top/main.cgi?m=231
●今回のイラクの人道復興支援について、日本だけが「危険だから行くな」、
「危険なことは他の国でやってくれ」と言って、
「国際社会において、名誉ある地位を占めたい」という憲法の理念に
かなうのでしょうか。私はそうは思いません。
★あなたは「イラク国内にも危険でない地域がある」と言っていました。
ただ、「そこはどこか?」と聞かれたとき、
「分かるわけがないじゃないか!」と突っぱねましたが…。
でもいまは、「危険だからこそ自衛隊が行くんだぁ!」と言っています。
そして、もし自衛隊員が犠牲になったとき、またしても
「テロに屈してはならない!」と声を荒げてのめり込んでいくんでしょうね。
●今こそ、国連安保理事会決議による、すべての国連加盟国がイラクの
復興支援に努力して欲しい、という訴えに応えるときではないでしょうか。
★「イラクの復興支援」は必要でしょうが、だから「自衛隊が行く」という
のがおかしいのです。
●自衛隊を派遣する場合には、安全面において十分な配慮をし、
日本政府として全力を挙げてその活動を支援してまいります。
国民の皆様のご理解とご協力をお願い申し上げます。
★「ご理解とご協力をお願い申し上げ」たいのは、こっちのほうです。
小泉さんに「憲法の精神」を「理解」してもらい、人々や自衛隊員の
気持ちを「理解」してもらい、そして何よりも「イラク国民」の気持ち
を「理解」してもらいたい。
「理解」し合うにはそれなりの時間とステップが不可欠ですが、
あなたはそんなものすべてを吹っ飛ばして「閣議決定」してしまった。
これだけ重大なことがあっさりと決められてしまうことに、
ぼくはとてつもない不安と危険性を感じます。
「3度目の正直」で、やっと「ラブメール?」への返信を書き終えましたが、
最後はすっかり疲れて、かなり乱暴なコメントになってしまいました。
以上が、あなたからの「ラブメール」への返信です。
おまけに、以下の物語をあなたにプレゼントします。
●王様は裸だぁ!…戦争呪文から解放されよう!
http://www.creative.co.jp/top/main.cgi?m=223