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●62回目の「真珠湾」攻撃“記念日”(←米国の石油猿の命名による)の翌日
にあたる日本時間の12月9日に、小泉政権はイラクへの自衛隊派兵を国策
として決定したわけですが、これを「合憲活動」として宣伝したいばかりに、
見苦しいことに記者会見の場で日本国憲法の前文を引き合いに出して、
「憲法の理念にかなう」と宣言したそうです。
●自民党の党是は「現行憲法の改正」だったはずですから、小泉党首が
「憲法の基本理念にかなう」などと“護憲発言”をすれば、もうそれだけで
党に対する背信行為だと思うんですけど(笑)、まあとにかく現行憲法を
誉め上げたわけでした。 とりあえずこれは忘れないでおきましょう。
この前文いいねとポチが言ったから 師走九日は護憲記念日 (笑)
●……けれども、実際に猿太郎のイラク鬼ヶ島征伐に付き従うポチが行なった
講釈というのは、ひとまとまりの法典として統合的・全体的な法的価値と
法的機能をもつ憲法から、都合のいいところをパクってきてテメエの
好き放題に貼り合わせて、お好みのコラージュをデッチ上げて、それを
「憲法」であると言っているにすぎません。
ご存じのように、アイドルの写真に勝手に細工をしたり、顔やからだの
パーツを付け加えたり取り替えたりして、コラージュによって作り上げた
作品を「アイドル・コラージュ」、略して「アイコラ」といいます。
これは製作者なり消費者のニーズから、エロ写真になることが多いわけ
ですが……。
……で、小泉ポチが今回、憲法前文のごく一部だけをパクってきて
派兵は憲法の理念に合致している云々と吠えているのは、これも一種の
コラージュですね。
憲法が戦後日本の“擬制”を支えてきた「偶像」だというのなら(これは
「護憲」勢力だけでなく、自民党などの「改憲」勢力だって突き詰めれば
そういうことになりますね)、小泉ポチが行なった行為は立派な「アイコラ」
作りだったというわけです。
さらにいえば、アイドルには「偶像(idol)」という名詞だけでなく、
「怠惰な(idle)」という形容詞もありますね。
小泉ポチが行なったのは、「説明がめんどくさいから憲法を引き合いに出せば
イイだろ、ニャロメ!」という怠け者根性丸出しの「憲法をネタにした
「アイドル・コラージュ(idle collage)」でもあったわけです
……で、芸能アイドルのコラージュ作り同様に、アイドルの女の子ではなく、
ポチは憲法をオカズに使おうと目論んだわけでした。
これは文言や文書の(リテラルな)次元での、憲法法典に対する強姦といえる
でしょうね。なぜなら、法典としての全体的統一性(インテグリティ)を
陵辱して、自分がファックしたい“局部”(この場合は前文のごく一部)
だけを強引に奪ったんですから。
●つまり、小泉ポチが師走(しわす)9日に行なったのは、実際には
現行憲法を「強姦」して、アイコラを作って記者会見で「だって
ぼくちゃん、局部がすきなんだも〜ん」と吠えただけのことなのです。
●このふざけた態度に、たとえばこういう反応があったそうです。
《「うまいことピックアップした。正反対の意味なのに…恐るべき人だ」。
作家の小田実さんは憤る。》
……新聞の記事なんてのは、電話取材で延々と話を聞いといて、それを
文字どおり都合のいいようにコラージュして作り上げたフィクションですから
小田さんが実際にどういうコメントをしたのか、これを額面どおりに
受けることは出来ないのかもしれません。
しかしそれにしても、「うまいことピックアップした」はないでしょ。
「恐るべき人だ」などと感心する必要も全然ない。
この程度の詭弁に関心していたら、芸能アイドルのアイコラ写真みて
腰抜かしますぜ。(笑)
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http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20031210-00000078-kyodo-soci
「正反対の意味なのに」 憲法前文引用、広がる波紋
自衛隊イラク派遣の基本計画を閣議決定した9日の記者会見で、小泉純一郎首相が「憲法の理念にかなう」とする根拠として憲法前文を挙げたことが波紋を広げている。
小泉首相は戦争放棄を掲げた9条には触れないまま、憲法前文の中でも後半部分だけを引用して説明した。
「うまいことピックアップした。正反対の意味なのに…恐るべき人だ」。作家の小田実さんは憤る。
「憲法前文は、まず『戦争のない世界をつくるため努力しよう』との趣旨が前半に書いてあって、その前提で『全世界も努力すべきで、あなた方もその努力をやれ』ということ。小泉首相がいうのはめちゃくちゃだ」と説明。
「今こそ平和憲法の価値がある時。日本は武力で問題を解決してはいけないことを学んだ。それが前文であり9条だ。それをねじ曲げている」と話す。
(共同通信)[12月10日10時55分更新]
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http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20031210-00000376-jij-soci
憲法前文「都合のいい根拠に」=被爆者、イラク派兵に抗議−広島
イラクに自衛隊を派遣する基本計画の閣議決定に抗議して、被爆者団体のメンバーら約100人が10日正午すぎから約30分間、広島市中区の平和記念公園の原爆死没者慰霊碑前で座り込みを行った。参加者は「国民の世論を高め、自衛隊派兵を断固阻止する」(藤本幸作広島共同センター代表)と声をそろえた。
小泉純一郎首相が9日の記者会見で、憲法前文の一部を引用して自衛隊派遣の理由を説明したことに対し、県平和委員会の湯川寛子代表理事(69)は「改憲論者が憲法を都合のいいように取り上げて派兵の根拠にした」と強調。別のメンバーが憲法前文すべてを記した幕を広げ、首相の姿勢を批判した。
(時事通信)[12月10日16時1分更新]
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http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20031210-00000077-mai-pol
<イラク支援>憲法前文を強調、9条議論を封印 小泉首相会見
イラクへの自衛隊派遣に関する基本計画の閣議決定を受けた小泉純一郎首相の9日の記者会見は、憲法前文の理念を強調することで、整合性が問題となる「9条」論議を事実上封印した。派遣意義については日米同盟と国際協調の両立という「合わせ技」で説明を試みたが、答えにはぐらかしも多く、派遣の具体像も触れずじまいに終わった。その語り口からは率直さと深みを欠いた印象が否めず、説明責任は今後の国会での論戦に積み残された。
「自衛隊は戦争に行くんじゃありません。武力行使はしない」。首相が記者会見で憲法9条との関係について語ったのはわずかしかない。あとは「日本国民の精神が試されている。国際協調を掲げながら、日本だけが行けないと言えますか」と言葉を継いで国際協調主義を掲げた憲法前文の意義を強調し、派遣論拠に結びつけた。
憲法前文と、戦争放棄をうたった9条の整合性は、これまでも国際貢献論議で取り上げられてきた。今回は派遣賛成論者から「『非戦闘地域』の画定は困難」との指摘が相次ぎ、首相自身も「必ずしも安全とは言えず、危険がないとは言えない」と認めざるを得ない状況では、9条論を意図的に回避した苦肉の策といえる。
派遣意義については、かねて強調してきた「テロに屈しない」との論理よりも、むしろ日米同盟と国際協調の重要性を強調した。一本調子に「テロに屈しない」と唱えるよりは、語ろうとする努力の跡はうかがえたが、多くの国民が抱く「対米追随」との疑念を払しょくしたとは言いがたい。
記者会見は自衛隊派遣への理解を求めるため首相自身が望み、セットした。身内の与党からも「説明不足」と批判されているだけに、8日は執務室にこもり、自分の言葉で語ろうと鉛筆を手に発言を考えていたという。
閣議決定を受けて政府は国内テロ対策の強化にも乗り出したが、国内にテロが波及する可能性を問われて「危険は(2年前の)9・11テロの時からある」と応じる首相の発言からは、誠実さはあまり感じられなかった。
【人羅格】(毎日新聞)
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http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20031209-00000182-jij-pol
政治責任、自ら判断=自衛隊派遣「憲法理念に沿う」−記者会見で小泉首相
小泉純一郎首相は9日午後、イラクへの自衛隊派遣に関する基本計画の決定を受けて、首相官邸で記者会見した。首相は自衛隊派遣に対する政治責任について「安全面に十分配慮して、イラクの人道復興支援に協力できる活動をしてもらう。それを果たすのがわたしの政治責任だ」と強調。その上で「後のことは、どういう責任が生じるか、その時点で自分で判断する」と述べ、テロによる犠牲者が出た場合などに自らが責任を負う姿勢を明らかにした。
首相は憲法の前文を引用した上で、派遣を決断した理由を「まさに憲法の理念に沿った活動を国際社会から求められている。一般国民にできない仕事を自衛隊ならできる」などと説明、国民の理解を求めた。
(時事通信)[12月9日21時53分更新]
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●今回の小泉ポチの言動をまとめると、次のようになります。
【1】小泉ポチは現行憲法を賞賛し、護憲の立場を明確にした。(笑)
【2】小泉ポチは、憲法から自分の好きな局部をパクって
自分の身勝手な政策を正当化するための「アイコラ」を
デッチ上げた。
【3】小泉ポチは、統一体としての憲法法典から都合のいい部分だけを
パクって、それを「憲法」だと称して悪用することにより、
憲法の法制上のインテグリティを破壊し、陵辱するという、
「憲法への強姦」行為を実演してみせた。
● ……しかし小泉ポチは、一種の“前衛アーティスト”としては
画期的なことをやったのかもしれません。文字どおり「とんでもないこと」
ですけどね。 しかもアブない意味での「前衛」だけどね。(笑)
憲法でも、局部をパクって切り貼りして「アイコラ」を作り、
それを詭弁として利用すれば、たとえ犯罪行為であろうと、
テメエの好き放題を正当化できる「偶像」として使えると
いうことを、今回は実演してくれたわけです。
……どうでしょう、第9条のお国言葉翻訳なんてのもいいですけど、
憲法を小泉ポチふうに乱用すると、おそるべき行為が正当化できる
という見本を、いろいろとアイコラをデッチ上げて思考実験する
価値もあるのではないでしょうか?
思えばヒットラーも、きわめて「民主的」なヴァイマール憲法を
乱用し、「合法的」に「民主選挙」によって登場したわけです。
憲法だって、その局部だけを偏愛するフェティシズムによって、
基本法典としての生命自体を奪われる恐れがあるわけです。
だからこそ、憲法の脆弱性を再認識するためにも、今回小泉ポチが
行なったような「憲法レイプ」による「アイコラ」乱用の危険性を
思考実験してみる必要性があるわけです。