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●イラク占領本部(CPA)に出向していた2人の外務省職員、奥氏と井ノ上氏
そしてレバノン人運転手の計3人が、米軍ティクリット要塞で開催される
占領政策会議に向かう途中で銃殺されたわけですが、それが「不審な死」
だったことは、当初、米軍のイラク駐在・第4歩兵師団報道官が行なった
説明に大きな不審点があったからです。 その報道官説明を報じた
フランス通信社(AFP)の英文配信記事を全文翻訳して紹介したのが、
下記の投稿でした。
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問題のAFP記事【日本人外交官2名がイラク援助会合に向かう途中、停車しているときに殺された】
http://www.asyura2.com/0311/war43/msg/1394.html
投稿者 佐藤雅彦
日時 2003 年 12 月 05 日 00:13:53
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●第4歩兵師団報道官ビル・マクドナルド大佐による発表は、米軍による故意または
偶発的な銃撃による日本外務職員の殺害疑惑を生むこととなり、日本の
メディアのなかにも、それを匂わせるものが出てきたわけです。
●事件の直後に、米ブッシュ政権の国務省バウチャー報道官が、日本人外務職員への
弔いを記者会見で発表しました。諸々の英文メディアは奥氏と井ノ上氏を
「diplomats」と伝えています。直訳すればこれは確かに「外交官」なのですが
(ただし「外交家」とか「如才のない人」という訳語も辞書にはあるわけで、
前者は「人付き合いのよい発展家」というような意味ですが)、不審死を遂げた
2人は、日本政府の「外交官」としてではなく、米主導イラク占領本部(CPA)で
働いていたのが実態です。ですから「外交官」というのは不正確な表現でしょう。
この2人が「日本政府の外交官」として活躍できなかったところに、今回の
イラク侵略なり、国連を無視した米国の独り善がり(ユニラテラル)外交なり、
日本の対米妄従政策なりの問題点が凝集していると言えるでしょう。
●バウチャー報道官のコメントは、日本の「外交官」の尊厳を重視した発言では
なく、米国の対外政策なりイラク占領政策の「駒」として動いていた人材に
対する「残念な思い」を表明するという、独り善がりなものにとどまっています。
つまり「道具」としてしか認識していないので、2人の死亡事件へのコメントが
ただちに日本「自衛隊」派遣の“枕詞”として語られてしまうわけです。
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日本経済新聞 2003/12/02
http://www3.nikkei.co.jp/kensaku/kekka.cfm?id=2003120202024
米報道官「日本人外交官は多大な貢献」
【ワシントン=秋田浩之】バウチャー米国務省報道官は1日の記者会見で、イラクで殺害された日本人外交官2人について「彼らは復興に多大な貢献をした。連合国暫定当局(CPA)や米国の多くの友人が死を深く悼んでいる」と述べた。そのうえで日本によるイラクへの自衛隊派遣に改めて期待感を表明した。
報道官は今回の事件が日本の自衛隊派遣に及ぼす影響を聞かれ「日本政府は依然として派遣の方針を表明している」と指摘した。「日本政府は言ったことを実行するだろう」とも語り、日本側の派遣方針が変わることはないとの認識を示した。 同時に、韓国人技師やスペイン情報機関員らが相次いで殺害されたことにも触れ「いずれの国々も最後まで(復興に)関与し、イラクの民主化と安定を支援する立場を改めて示している」と評価した。 マクレラン大統領報道官も同日、日本の自衛隊や韓国軍のイラク派遣が遅れるのではないかとの質問を受け「両国とも復興への関与は変わらないと表明している」と述べた。
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●イラクで変死した2人の外務省職員らが「米軍の誤射」などによるもの
ではないかといいう疑念は、米日の各政府などの不徹底で忌避的な調査態度
などによって、ますます強まっていったわけですが、それを懸念したのかどうか、
日本の外務省は米軍から伝聞した話として、第4歩兵師団報道官の当初の
説明は「誤りだった」という風聞を、日本のメディアに伝えました。
そして日本のメディアも、これを裏付けもとらずにプロパゲイト(宣伝布教)
したわけです。 この日本政府外務省発表情報は、情報の信頼性という点では
「オレの友だちの、友だちがさあ……」という、巷の無責任な噂話と同質だと
さえ言えるものです。なぜなら日本政府は独自にこの伝聞の真偽を検証した
わけではなく、米軍の(偽情報の可能性も高い)伝聞をすなおに信じている
だけだからです。 結局、外務省は鰯の頭を信心している外交カルトの信徒
だという正体を、こうして図らずも自己宣伝してしまったわけです。
●つまり、こういう話はたとえ米軍(なり米国政府)から伝え聞いたとしても、
自分で検証しないうちは発表を差し控えればよかったのに、普段は秘密主義を
信条としている外務省が、なぜかこの件だけは拙速にマスコミに発表した
わけです。 ……つまり、宣伝用の情報だったってことですね。
……ということは、とりあえずPRですから、偽情報だと考えるのが妥当だと
いうことです。
● ……というわけで、外務省が垂れ流した米軍からの風聞は、つぎのように
各メディアによって宣伝布教されたのでした。
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【1】米軍発表訂正報道(時事通信)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20031205-00000404-jij-pol
売店での銃撃は誤り=米軍が情報訂正−外務省発表
外務省は5日、イラクで奥克彦大使と井ノ上正盛1等書記官が殺害された事件で、米国側から同日、「2人は食料を買うために道路脇の売店に立ち寄った際に襲撃された」とした当初の現地米軍の情報は誤りだった、との連絡があったと発表した。
現地の米軍は事件発生直後、2人が売店で襲われたと発表、同様の内容を外務省にも伝達した。しかし、米軍は同日、(1)2人が乗っていた車は道路脇のくぼみで発見され、その近くに売店はなかった(2)2人が売店で襲撃されたとの報告は、地元住民による誤った情報に基づくものだった−と訂正してきた。米軍によると、現時点で襲撃者についての特定された情報はないという。
(時事通信)[12月5日19時36分更新]
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【2】米軍発表訂正報道(読売新聞)
http://newsflash.nifty.com/news/tk/tk__yomiuri_20031205it12.htm(のキャッシュ)
「売店停車中」は誤り、2外交官殺害で米訂正
外務省は5日、イラクで発生した日本人外交官殺害事件で、「道路脇の売店に停車した際に襲撃を受けた」とする当初の米軍情報は誤りだったと、米側から連絡があったことを明らかにした。
イラク駐留米軍は当初、殺害された奥克彦大使(参事官から昇進)と井ノ上正盛・1等書記官(3等書記官から昇進)は、「水や食料を買うため沿道の売店前に車を止めた際、小火器で撃たれた」と発表し、外務省にも同様の内容を伝えていた。
しかし、米側は5日、<1>2人の乗っていた車は道路脇のくぼみで発見され、近くに売店はなかった<2>当初情報は、地元市民による誤った情報に基づくものだった――と訂正したうえで、「車は道路を走行中に襲撃された可能性が高い」と伝えてきた。襲撃犯については、「現時点において特定されたという情報はない」としている。
外務省は、米軍情報と、在イラク大使館が現地の民間警備会社を通じて独自に入手した地元警察の情報とが食い違うため、米側に詳細な調査と説明を求めていた。
[読売新聞社:2003年12月05日 20時10分]
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【3】米軍発表訂正報道(共同通信)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20031205-00000244-kyodo-pol
道路脇で買い物の情報誤り 外交官殺害で米軍訂正
外務省は5日、イラクの日本人外交官殺害事件で、奥克彦大使=参事官から昇進=らが道路脇の売店で食料品を購入するため車を降りた際に襲撃されたとの情報について「地元住民による誤った情報に基づくものだった」と、米軍から訂正の連絡があったと発表した。
事件直後の米軍情報に関し、外務省では「治安が悪いティクリット付近では車が猛スピードで走り抜けるのが常識」「現地の状況を熟知した奥大使らが車を降り売店に寄るとは考えにくい」と疑問の声が上がっていた。
米軍がその後調査した結果、車は道路脇のくぼみで発見され、近くには売店がないことが分かった。外務省は「車は道路を走行中に襲撃された可能性が高い」としている。
(共同通信)[12月5日20時25分更新]
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【4】米軍発表訂正報道(毎日新聞)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20031206-00002057-mai-pol
<外交官殺害>道路走行中に襲撃か 米軍が訂正
外務省は5日、イラクで殺害された奥克彦大使らが売店で食料と飲料水を買い求めた際に襲撃されたと米軍から伝えられていた情報について「地元市民の誤った情報に基づくものだった」と米軍側から訂正の連絡があったと発表した。外務省は「道路を走行中に襲撃された可能性が高い」とみている。
(毎日新聞)[12月5日20時28分更新]
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【5】福田官房長官が、外務省職員不審死事件の
真相究明を無視して自衛隊派遣を言明
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20031206-00002058-mai-pol
<外交官殺害>福田官房長官、真相究明前でも「自衛隊派遣可能」
福田康夫官房長官は5日の記者会見で、日本人外交官殺害事件の真相解明とイラクへの自衛隊派遣の関連について「事件がすべてを決めるものではない。よく事件を調べるが、テロ事件の背景が分からないことは多いと思う」と述べ、真相究明に至らなくても派遣は可能との認識を示した。
(毎日新聞)[12月5日20時37分更新]
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【6】米軍発表訂正報道(朝日新聞)
http://www.asahi.com/politics/update/1205/011.html
「飲食物購入時に襲撃」は誤りと米が訂正 2外交官殺害
外務省は5日、イラクで11月29日に起きた奥克彦参事官と、井ノ上正盛書記官の殺害事件に関して、米政府当局から当初寄せられていた情報が訂正されたと発表した。新たな連絡によると、米軍が当初伝えた、事件当時2人が車から降りて売店に寄り、飲食物を購入しようとした時に襲撃されたという説明は、地元住民の誤った証言に基づくもので、事実と異なることが確認されたという。
米側からの訂正説明によると、襲撃された車は道路脇のくぼみで発見され、近くに売店はなかった。米政府当局は、事件当時の状況について、これまでに得られた情報を総合すると、2人が乗った車は、道路を走行中に襲撃された可能性が高いとしている。また、現在までに、襲撃した犯人を特定できる目撃証言などは得られていないという。
(12/05 21:03)
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【7】米軍発表訂正(にひとこと言及した)報道(産経新聞)
産経新聞 Sat, 06 Dec 2003 17:55:12
http://www.sankei.co.jp/news/031206/evening/e07iti001.htm
ふたりは日本の誇り 3000人が最後の別れ
奥大使、井ノ上書記官 外務省合同葬
イラクで復興支援の会議に向かう途中に殺害された奥克彦大使(四五)=参事官から昇進=と井ノ上正盛一等書記官(三〇)=三等書記官から昇進=の葬儀が六日午前、東京・南青山の青山葬儀所で両家と外務省の合同葬(葬儀委員長・川口順子外相)として営まれた。奥氏の妻、恵美子さんや井ノ上氏の妻、幸乃さんら遺族のほか、小泉純一郎首相をはじめ政府関係者、衆参両院議長や与野党国会議員、在京の各国大使ら約三千人が参列、小泉首相は「二人は日本国、日本国民の誇り。遺志を受け継ぎイラク復興に取り組んでいく」と哀悼の意を表した。中央の祭壇には向かって右側に奥氏、左側に井ノ上氏の遺影が掲げられた。葬儀に先立ち、川口外相は奥、井ノ上両氏の功績をたたえ贈られた旭日中綬章、旭日双光章を二人の霊前に供えた。
葬儀は参列者全員が二人の遺影に向かって黙祷(もくとう)。二人の経歴の紹介の後、小泉首相が政府を代表して祭壇に向かい、時折声を詰まらせ、涙ぐみながら遺影に語りかけた。
続いて、外務省の竹内行夫事務次官、奥、井ノ上両氏の同僚二人と友人代表二人がそれぞれ弔辞を朗読。竹内次官は「志半ばに倒れた二人の無念さを思うと慰めの言葉もなく、霊前に深く頭を垂れるばかりです」と二人の死を悼んだ。
奥氏の小中高校の先輩の阪本真一さんは「お前は死にざまで生きざまを示すように生まれてきた」と語り掛け、井ノ上さんの大学時代の友人の石橋忠典さんも「君の訃報(ふほう)をいまだに理解できない。悪い夢を見ているようだ」と親友の突然の死を悼んだ。この後、川口外相が葬儀委員長としてあいさつし、参列者が献花した。
葬儀に続き、昼過ぎから告別式が行われ、一般の参列者の献花も受けた。
奥、井ノ上両氏は十一月二十九日、イラク北部のティクリート南方を車で移動中、銃の乱射を受けて死亡した。当初、車両を降りたときに襲撃されたと発表した米国も訂正する連絡を日本政府に伝え、道路を走行中に武装勢力によるテロの標的となったとの見方が強まっている。
二人の遺体は四日に遺族に付き添われ帰国。五日には同僚らが見守る中、ひつぎを乗せた霊柩(れいきゅう)車が外務省を周回した。
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こうして12月5〜7日に、外務省としてはハレー彗星なみに珍しい「訂正」情報
なるものをひととおりまき散らしたわけでしたが、翌8日には、米軍の当初の
発表があながちウソではないことを示す、別の報道が現れました。
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【8】米軍発表訂正を覆す事実の報道(産経新聞)
産経新聞 Mon, 08 Dec 2003 17:56:02
http://www.sankei.co.jp/news/031208/evening/e09iti002.htm
2外交官 殺害直前に買い物 安全を考慮 身分隠す
【バグダッド=共同】イラク北部ティクリート近郊で殺害された奥克彦大使(四五)と井ノ上正盛書記官(三〇)が事件発生の約一時間前に、現場から約八十キロ南東にあるバラドで写真撮影や果物などの買い物をしていたことが七日わかった。その際、日本人記者を装って外交官の身分を伏せており、安全を考慮していたことがうかがえる。果物店の店主(二九)によると、十一月二十九日午前十一時すぎ、近くに停車したトヨタの四輪駆動車から二人が降り、写真を撮影。バナナやミカン、ナツメヤシ約五千イラク・ディナール(約二百七十円)分を米ドルとディナールで払った。
店主は、背が低い人物がアラビア語を話したと証言、この人物が井ノ上書記官だったとみられる。「韓国人か」と尋ねた店主に井ノ上書記官は「日本の記者」と述べ、電子カメラで撮影した画像を見せたという。
店主は二人が立ち去った際に車を追跡したり、周りで監視したりした者には気付かなかったと述べた。テレビで放送された日本での葬儀の映像を見て二人が奥大使らと確認したという。
◇
≪四駆、日本に引き渡し≫
高島肇久外務報道官は八日の記者会見で、イラクで殺害された日本人外交官二人が銃撃された際に乗っていた四輪駆動車が、六日に米軍から引き渡され、在イラク日本大使館の管理下に置かれていることを明らかにした。車は事件現場に近いイラク北部の米軍施設で保管されていたが、現在はバグダッドに移送されている。
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【9】米軍発表訂正を覆す事実の報道(京都新聞)
京都新聞 2003.12.08 News
http://www.kyoto-np.co.jp/news/flash/2003dec/08/CN2003120801000012B1Z10.html
記者名乗り写真撮影や買い物
奥大使ら、事件発生直前
【バグダッド8日共同】イラク北部ティクリット近郊で殺害された奥克彦大使と井ノ上正盛1等書記官が事件発生約1時間前の11月29日午前、現場の幹線道路から約80キロ南東にあるバラドで写真撮影や果物などの買い物をしていたことが7日分かった。
その際、日本人記者を名乗って外交官の身分を伏せており、安全を考慮していたことがうかがえる。
果物店店主のサラム・ハラフ氏(29)によると、先月29日午前11時すぎ、近くに停車したトヨタの四輪駆動車から2人が降り、写真を撮影。バナナやミカン、ナツメヤシ約5000イラク・ディナール(約270円)分を米ドルとディナールで払った。
ハラフ氏は、背が低い人物がアラビア語を話したと証言、この人物が井ノ上書記官、もう1人が奥大使だったとみられる。「韓国人か」と尋ねたハラフ氏に井ノ上書記官は「日本の記者」と述べ、電子カメラで撮影した画像を見せたという。
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【10】米軍発表訂正を覆す事実の報道(西日本新聞)
西日本新聞 2003.12.08
http://www.nishinippon.co.jp/media/news/news-today/20031208/news017.html
記者名乗り買い物 2外交官 殺害直前の行動判明
【バグダッド8日共同】イラク北部ティクリット近郊で殺害された奥克彦大使と井ノ上正盛一等書記官が事件発生約一時間前の十一月二十九日午前、現場の幹線道路から約八十キロ南東にあるバラドで写真撮影や果物などの買い物をしていたことが七日分かった。その際、日本人記者を名乗って外交官の身分を伏せており、安全を考慮していたことがうかがえる。
果物店店主のサラム・ハラフ氏(29)によると、先月二十九日午前十一時すぎ、近くに停車したトヨタの四輪駆動車から二人が降り、写真を撮影。バナナやミカン、ナツメヤシ約五千イラク・ディナール(約二百七十円)分を米ドルとディナールで払った。
ハラフ氏は、背が低い人物がアラビア語を話したと証言、この人物が井ノ上書記官、もう一人が奥大使だったとみられる。「韓国人か」と尋ねたハラフ氏に井ノ上書記官は「日本の記者」と述べ、電子カメラで撮影した画像を見せたという。
ハラフ氏は二人が立ち去った際に車を追跡したり、周りで監視したりした者には気付かなかったと述べた。
ハラフ氏はテレビで放送された日本での葬儀の映像を見て二人が奥大使らと確認したと語った。
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【11】
TBS 12月8日 19時47分
http://news.fs.biglobe.ne.jp/international/tm031208-867648.html
日本人外交官殺害、事件直前の様子は
9日、宮崎県 都城市では、イラクで襲撃され殺害された井ノ上正盛 一等書記官の葬儀が行われました。親族や友人ら700人が参列。生前の活動の様子を映したビデオが流されると、会場からは すすり泣きが聞こえてきました。
日本人外交官殺害事件から1週間余り。事件に関する新たな情報が入ってきました。 共同通信によりますと、奥克彦 大使と井ノ上 書記官は、事件発生の直前、襲撃現場からおよそ80キロ離れた街で、果物などの買い物をしていたことがわかりました。そして、その時、2人の車を追跡したり様子をうかがう人はいなかったとのことです。
また、日本人殺害事件の翌日、全く同じ手口で韓国人の民間人が襲撃された事件で、襲われた技師が当時の状況を語りました。
「車が後ろから来て私たちの車の横に並び、少し前から運転席を狙って撃ってきて、後方に下がりました。私たちの車が速度を落とすと追い抜いて行ってしまいました」(韓国人技師 イム・ジェ・ソクさん)
こうした中、アメリカの「ニューズウィーク」誌は、テロ組織「アルカイダ」がウサマ・ビンラディン氏の指示の下、多数の戦闘員をアフガニスタンからイラクに移動させることを計画していると報道、現地では緊張が高まっています。
【画像】銃撃された四輪駆動車
http://news.fs.biglobe.ne.jp/tbs_img/news867648_6.jpg
(8日 17:54)[TBS]
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● 以上のように、奥氏と井ノ上氏は「殺害」推定時刻(これも大いに怪しいが)
の「一時間ほど前」に、まさに第4歩兵師団報道官が当初発表したような行動を
実際にしていたのでした。しかも「日本人記者」を名乗った隠密行動で、
買い物だけでなく写真撮影までしていたとのこと。
第4歩兵師団のマクドナルド報道官も、ひょっとしたらこの行動のことは
耳に入れていたのかもしれませんね。
「なあ、カッツ。こっちにくるまえに、ちょっとバラドあたりの様子を偵察
してきてくれよ。できれば町のなかが平穏かどうか、写真なんかも撮影して
もらえるとありがたいんだが。」
……てな具合で、この日のティクリット要塞での会議の前に、現地の米軍
関係者かなにかに、軽い用事を頼まれていたのかもしれません。