現在地 HOME > 掲示板 > 戦争44 > 592.html ★阿修羅♪ |
|
小泉さん、再びラブレター?への返信です。
あなたからのラブレター、最初のころは胸がときめきました。
「構造改革」とか「自民党をぶっ潰す」などといった言葉に出会い、
日本の未来に明るい希望が見え出したように思いました。
だから、「小泉さんなら、きっと大丈夫」と片思いしてしまったのです。
それはそれは、一瞬、とても頼もしく思えたものでした。
しかし「ホントかなぁ?」という疑惑も、絶えずつきまとっていました。
それがはっきりと顕在化したのは、あの「靖国参拝」でした。
そのときに「やっぱりなぁ…」と、淡い恋心も冷めてしまったのです。
そして思いました。
やっぱり、冷静に「空気」を観察していかなければならないんだと。
というのも、ああいった熱狂の果てに、とんでもない事態が発生することを、
過去の歴史がはっきりと物語ってくれているからです。
ヒットラーの登場もそうでした。
日本の戦前の空気も、人々を戦争へと駆り立てました。
戦後は、軍部の責任をみんなが問うていますが、
しかし実際は、メディアも人々も一緒に熱狂して戦争に突入したのです。
それくらい「空気」が人々を呪縛してしまうことは恐ろしく、
だからこそ圧倒的な人気と支持を得ているあなたが、怖いと思ったのです。
ああ、それなのにそれなのに、あなたはずっとラブレターを送り続けてくれます。
「ラブメール」を拒絶してしまえば良かったのかもしれませんが、
まだ未練があるというわけでもないのに、ずっと受け取り続けてきました。
ただ、ほとんどのラブメールはあっさりと無視していたのですが、
しかし最近のものだけは、しっかりと読ませていただいています。
いま、あなたの心の中にあるものが知りたくて…。
そして思うこと、それは、
あなたの心はすっかりブッシュに占領されているということです。
言葉では「日本の(国益の)ため」「国民のため」とは言いながら、
しかし考えていること、やっていること、やろうとしていることは、
ブッシュの笑顔のためなら「蛮勇」も厭わず…ということでしょう。
だからこそ、あなたはイラクが危険であるにもかかわらず、
奥参事官と井ノ上さんをはるばるイラクにまで人事異動して、
「アメリカ占領政策に直接参加してはまずいんじゃないの??」
という疑問に、あなたは「問題ない!」と断言しました。
しかしその結果、二人の外交官は殺されてしまった。
あなたはそのときの「判断」に責任があります。
これも、ブッシュの気持ちを射止めるための判断だったと言えるでしょう。
そして、その結果、二人は犠牲になってしまったのです。
あっ、すみません。問題がずれてしまいました。
今日のメールは、「自衛隊派遣」についての返信でした。
というわけで、気持ちを切り替えて続けます。
●私は、現在イラクの情勢が厳しいことは十分認識しています。
そういう中で、自衛隊の諸君に十分活動してもらわなければならない分野が
あると思います。
私は自衛隊だから行ってはいけないという考えはもっておりません。
自衛隊であれば、一般市民にできないような日ごろの訓練をしています。
危険を回避する努力もできます。危険を防止する装備も持っています。
一般国民にはできない、自衛隊ならできる分野があるということで
自衛隊の派遣を決断いたしました。
★「私は自衛隊だから行ってはいけないという考えはもっておりません」
そうですかぁ…。
自衛隊が「武装」して「戦地」に出かけて行ってもいいんですか?
それは、憲法が禁じているはずです。
もちろん自衛隊といえど、海外旅行はできます。個人的とか、視察とか、
勉強(留学)とか、新婚旅行とか、訓練のためならばね。
でも今回のは「武装」して出て行くのです。それも「戦地」に。
しかも明らかに日本人が狙われているとしか思えないイラクに。
あなたは「戦争に行くのではない」と言いますが、
繰り返すようですが「戦闘」は起こりえます。「自己防衛・正当防衛」の
戦闘の果てに、イラク市民を殺すことだってありうるのです。
★「危険を回避する努力」「危険を防止する装備」…。
これはいったい何を意味するのでしょうか。
早い話、ゲリラに襲われたら、武器を使って応戦するということです。
「戦闘」を予想するからこそ、武器も用意し、訓練もし、最終的には
「敵」を殲滅して「身を守る」ということです。
実際、それくらいあなたはイラクが危険であることを知っています。
「現在イラクの情勢が厳しいことは十分認識」しているわけです。
ということは、元に戻りますが、
「戦地」に「武装」した自衛隊を送り、戦闘状態になれば「応戦=
戦闘」して「敵」をやっつける…わけであって、このことを普通は
「戦争」と呼ぶのではないでしょうか。
つまり、あなたは言葉では「戦争に行くのではない」と言っていますが、
実質的には「戦争」も十分に想定した上で、自衛隊を派遣するわけです。
★言葉じりの議論は疲れますので止めますが、何よりも重大な問題は、
この行為が違憲であるばかりか、イラク特措法にも違反することです。
日本が「憲法」の歯止めを全く無視して、海外に派兵する。
そしてこの一歩を踏み出してしまったら、その後も続々と海外派兵が
展開されていくことになるでしょう。なにしろ「歯止め」が役立たず
になってしまうのですから。
ブッシュはイラクが「最後の戦争」などとは言っていません。
アメリカは第二次大戦以降、なんと20カ国以上の国々と戦争をし、
これからもまだまだその戦争スケジュールは生き続けていきます。
アメリカが戦後戦争をして爆撃してきた国は、
中国、朝鮮、グアテマラ、インドネシア、キューバ、ベルギー領コンゴ、
ペルー、ラオス、ベトナム、カンボジア、グレナダ、リビア、ニカラグア、
エリサルバドル、パナマ、イラク、ボスニア、スーダン、ユーゴスラビア、
アフガニスタン等々です。
これだけいっぱい戦争をし、巨額の軍事費を使って軍事産業を大繁盛に
導き、その一方で多大な人命を殺傷し、環境を破壊してきたアメリカに、
今回の「第一歩」が、「おつきあい」を求められることになります。
日本がこれまで戦争と無縁であったのは、平和憲法があったからのこと。
その歯止めを壊してイラク派兵に応じることは、そのまま日本の未来を
不気味なものにしてしまうことです。
ん?核に44兆円?軍事予算膨らむ
http://www.creative.co.jp/top/main.cgi?m=124
もはや末期症状?「戦争中毒」
http://www.creative.co.jp/top/main.cgi?m=127
●必ずしも安全とは言えないかもしれない危険を伴う困難な任務に、
多くの隊員諸君が使命感に燃えて参加しようと決意していると聞き、
私は心強く、誇りに思っています。
★「多くの隊員諸君が使命感に燃えて参加しようと決意していると聞き」
と言いますが、それは誰に聞いた話でしょう。
それと全く反対のことを、小池さんは言っています。
7月にイラク特措法廃案を求める要望書を送ったことを明らかにするや、
防衛庁のかつての同僚や上司、全国の国民の皆様から
賛同の手紙や電話が続々と届いている。
隊員24万人と家族の100万人が、小泉首相を信頼せず、
不満を募らせている。
このままでは、文民統治制自体の信頼が地に落ち、
民主主義国家にとって由々しき事態も招きかねない。
犠牲者が出れば、募集難となって、徴兵制に行き着く恐れもあるだろう。
…と。
イラク派兵は隊員への契約違反
http://www.creative.co.jp/top/main.cgi?m=144
「聞いたようなこと」を言ってもらっては困ります。
ぼくは北海道に住んでいますので、周りからはあなたの言うこと
とは全く反対の声が、いまいっぱい届いています。
●危険を伴う困難な任務に決意を固めて赴こうとしている自衛隊の諸君に対して、
私は、願わくば、多くの国民が敬意と感謝の念を持って送り出していただきたい
と思います。
★「敬意と感謝の念」というよりは、「同情と憤りの念」を禁じえません。
だって、あなたの言うことは、もう支離滅裂だからです。
最初に言った言葉は、「大量破壊兵器が危ない!」ということでした。
「日刊ゲンダイ」でも書いています。
http://www.creative.co.jp/top/main.cgi?m=230
要するにこれまでの詭弁、強弁の繰り返し。
「派遣は国際的責任」「出さなければテロに屈する」というが、
だったら仏独などは無責任でテロ容認の国家と言えるのか。
持説のためにあれこれの屁理屈を寄せ集めただけである。
きのうの会見だけではない。
これまで小泉のイラク問題での発言は猫の目のようにコロコロと変わってきた。
戦争開始直後は「米国の武力攻撃を支持する」と言っていたが、
大量破壊兵器が出てこないと
「フセインが見つからないからといってフセインがいなかったとは言えない」と詭弁。
戦争が早期終結とはならず、自衛隊の派遣地域の設定が難しくなると
「非戦闘地域がどこかと聞かれても、私に分かるはずがない」と開き直った。
そして戦争と復興支援の大義名分もグジャグジャになると
「派遣しないとテロリストの思うツボだ!」とか
「GDP世界第2位の国が何もしなくていいのか!」と絶叫したのである。
ことは単純だ。早い話、
「テロとの戦い」がなぜ「自衛隊の水道工事」なのかサッパリ分からない。
そんなあなたの言葉を、いったい誰が信じられるでしょうか。
●私は、日本の平和と安全を確保し、繁栄を図るために、
日米同盟を強化しつつ国際社会と協調していくことが
日本の外交政策の基本でなくてはならないと思います。
日本の平和と安全の確保は日本一国だけではできません。
だからこそ、日米安全保障条約を堅持し、日米同盟を大事にしながら、
国際協調を図っていかなければならないのです。
今回、イラクの人道復興支援に日本がどのように取り組んでいくのか、
これはまさに言葉だけではない、その行動が試されているのだと思います。
★これにも「反論」したい気持ちはやまやまですが、なんか疲れてきました。
少し休んで、珈琲でも飲もうかと思います。
上の言葉も、なるほど「立派」に見えますが、
その内実は、まさに「詭弁」のオンパレードです。
そのことは、また改めてメールします。
ただし、いま一言だけ、「ブッシュの戦略」を「アメリカ」と呼ばないでください。
多くのアメリカ人は、いい迷惑だろうと思います。
アメリカも日本のナショナリズムを懸念
http://www.creative.co.jp/top/main.cgi?m=159
ブレジンスキーがブッシュを批判
http://www.creative.co.jp/top/main.cgi?m=171
兵士たちよ、人間らしさを手放すな
http://www.creative.co.jp/top/main.cgi?m=129
9.11事件に関する9+11の疑問
http://www.creative.co.jp/top/main.cgi?m=141