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小泉首相から、また「ラブレター」が届きました。
こんなふうに言いよられても、かえって迷惑です。
そこで、仕事の合間を見て、ちょちょっと返信を書いてみました。
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[らいおんはーと 〜 小泉総理のメッセージ]
● イラクへの人的支援
小泉純一郎です。
9日、イラク人道復興支援特別措置法に基づいて、イラクに自衛隊を派遣し、
イラクの人道復興支援活動にあたらせることを閣議決定しました。
★「イラク特措法」では「戦地」に出かけていくことを認めていません。
だから派遣は違法です。法律を遵守するんだったら、新たな立法が必要です。
これまでも法律はいつも都合の良い解釈がなされてきましたが、
今回の自衛隊派遣は、憲法違反でもありますから、政府の閣議決定は、
「憲法」が「国家にセットした安全装置」を勝手に外す重大な犯罪行為です。
憲法は、国家権力が勝手に暴走しないための「権力への命令」というのに、
あなたはそれをいとも簡単に無視した。その歴史的責任は重大です。
★「人道復興支援活動」という言葉は、実に耳障りの良い表現ですが、
実質的に日本の自衛隊は、イラク占領統治の「英米連合軍」そのものです。
ブッシュは「フセインの非人道性」を盛んにプロパガンダしましたが、
「非人道的」であることでは、ブッシュ率いる英米軍も負けていません。
「人道」を無視・蹂躙した英米軍の一方的な先制攻撃は、イラク国民に
圧倒的な恐怖と死と破壊を与えました。膨大な量の劣化ウラン弾使ったのも、
「人道無視」もいいところ。その後の占領でも、非人道的な無差別殺戮が
続いています。イラクはすっかりパレスチナ化、ベトナム化しています。
その英米軍とリンクしての活動は、イラク国民に反感と反日感情と敵対意識
を植え付けるばかりです。そのことは、ケン・ジョセフさんや中村哲さん
など、現場で復興支援をしておられる方々の証言からも明らかです。
もしあなたが「人道」を大事に考えるのだとしたら、イラクやアフガンに
このような状況を作り出した「非人道的なブッシュ」をまず諌めるべきです。
「非人道的なブッシュ」と連合した「人道復興支援」は矛盾しています。
http://www.creative.co.jp/top/main.cgi?m=226
ジョセフ・ケンさんの発言
http://www.creative.co.jp/top/main.cgi?m=120
http://www.creative.co.jp/top/main.cgi?m=121
中村哲さんのメッセージ
http://www.creative.co.jp/top/main.cgi?m=116
今回の自衛隊の派遣は、人道復興支援のために活動してもらうということです。
武力行使はいたしません。戦争に行くのではないのです。
★「戦争に行くのではない」ことくらい、分かっています。
でも、武装した自衛隊が行くことで、武力衝突が発生しえます。
「自爆ゲリラ」の攻撃を仕掛けられるかもしれません。
そのときには「自己防衛」のために、当然「武力行使」をするでしょう。
あなたがここで「武力行使はいたしません」などと言ったら、
自衛隊員は、一瞬、戸惑ってしまうのではないでしょうか。
ここにもあなたのお得意な「詭弁」が弄されています。
つまり「戦争に行くのではない」としても、「武力行使」はありえます。
旧ユーゴでの事例を見ても、偶然的突発的な発砲から、とんでもない戦闘が
始まったりしているのです。なぜなら、そこが「戦地」だからです。
イラクに安定した民主的政権をつくるために、
現在、米英始め40カ国近い国々が現地に部隊を派遣して協力しています。
そして、イラクの開戦の際の意見の対立を乗り越えて、
国連は全会一致で加盟国に対して復興支援の努力を要請しています。
★ほら、また「詭弁」だぁ。
あなたは「国際社会」などの言葉を使い、あたかも「世界中」が占領政策に
支援しているようなイメージを聞く者に抱かせますが、世界の国連加盟国は、
いったい何カ国あるのでしょうか。その中のほんの一握りの国々が、
アメリカの顔色を伺いながら、渋々「参加」しているにすぎないのです。
イラクはいま「戦後復興」のような状況にはなく、その理由は英米軍のゆえ
です。英米&連合軍が占領しているからこそゲリラは起き、このままでは
ますます大混乱に陥り、「ベトナム化」が進行していくでしょう。
いま必要なのは、本当にイラク復興を考える新しい国際的なシステムづくり
であり、そこにはやはり「国連」主導の役割が期待されます。
しかし、「ブッシュの暴虐」の果てにイラクはますます危険状態となり、
国連も赤十字も、イラクから撤退することを決めました。
またスペインの駐留外交団も引き上げ、トルコも派兵を中止しました。
こうした動きは、イタリアやオランダなどにも広がっています。
国連がいかに加盟国に対して復興支援の努力を要請したとしても、
英米軍が軍事力をもって「占領」している限り、それはもう不可能です。
アナンは国際法を無視して先制攻撃した横暴を非難しているではありませんか。
そもそもこの戦争には全く「大義=正当性」がありません。
なのに、それを「説得」しようとすること自体、間違っているのです。
そういう中で、日本が今、お金だけ出せばよいという状況にはないと思います。
日本も国際社会の責任ある一員として、イラクの国民が希望をもって
自国の再建に努力できるような環境を整備するために、
資金的な支援のみならず、物的支援、自衛隊を含めた人的支援によって
責任を果たしていくことが必要だと判断いたしました。
★あなたの思考回路は、なぜそんなに単純なのでしょうか。
「お金だけ出せばよいという状況にはない」という言葉からは、
「お金」か「自衛隊」かという二つの選択肢しかないように聞こえてきます。
ケン・ジョセフさんは、「日本のような平和憲法」を作りたいという要請に
応えて、その分野でも貢献しているといいますし、また劣化ウラン弾の被害
がひどいサマワでは、「原爆病の治療」を必死で日本に要請しています。
自衛隊派遣での知らされてない事実
http://www.creative.co.jp/top/main.cgi?m=93
そして「自衛隊派遣」に関しては、むしろ忌避していると言えるでしょう。
あるイラク人から、日本人への手紙
http://www.creative.co.jp/top/main.cgi?m=208
バグダッドのイラク人から政府に送られたメール
http://www.creative.co.jp/top/main.cgi?m=235
だから「お金」だけではいけないからといって、「じゃあ自衛隊も」という発想が、
そもそも根本的に間違っているのです。
あなたの「らいおんはーとメッセージ」に丁寧にお答えしたいところですが、
まだまだ続くそのメッセージに反論していては、仕事に影響してしまいます。
で、後半に関しては、また後で書かせていただくとして、ここで一旦中断します。
ここまで書いてきて思うことは、あなたの価値観はブッシュさんには喜ばれる
ものであるかもしれませんが、日本国内でも海外でも、たぶん『????」と
みなさんの頭の混乱が起っているにちがいありません。
ずっと前に何気なく書いたメッセージが、ますますリアリティを持ってきます。
空の王者鷲と、砂漠の蠍と…
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軍事大国化する?日本…
http://www.creative.co.jp/top/main.cgi?m=113
続きは、またあとで書かせていただきます。
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