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【ニューヨーク高橋弘司】国連のアナン事務総長は10日、イラクの治安や復興の問題点などに関する報告書を安全保障理事会に提出した。報告書は、イラクの現状について「国連が活動を再開するには、まだあまりに危険過ぎる」として、バグダッドから完全撤退した職員の復帰は当面見送り、拠点を置くキプロスから出張を繰り返す形で支援を行う方針を示した。
治安悪化が目立ち始めた7月以降のイラク情勢を分析した初の包括的な報告書。11月4日に完全撤退した国際要員のイラク復帰については「治安上の危険に照らして、国連が価値ある役割を果たせる場合だけ」と明確な条件を付けた。また、来年6月までに米英占領当局からイラク人に主権移譲されるにあたり、国連がより主体的に関与できるよう国際社会に働きかけを促している。
さらに、米軍はじめ各国軍隊に対し、一般市民を死傷させたり武装勢力掃討を名目としたひんぱんな捜索が、武装勢力を支持する市民を増やすことにつながっていると指摘。「イラク復興に失敗すれば、国際秩序にも壊滅的な結果をもたらす」と警告している。
[毎日新聞12月11日] ( 2003-12-11-01:19 )
http://www.mainichi.co.jp/news/flash/kokusai/20031211k0000m030133000c.html